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一大ページェント

王都を出発し石畳の続く道を

ガタガタと車輪が音を立てて疾走していく

その割にモービルの内部の揺れは少なく快適であった

石畳もなくなり舗装していない道になり

周囲は閑散とした野原が続く、、

計画書には馬車で3日としていたが、

このモービルでは1日で着く

しかし着く頃には夜になり作業には不向きなため、

件の問題を第一に発見した村に一夜泊まる事にした


村長は数度にわたる調査隊などの接待をして来たお陰で

迎え入れもスムーズに行われた、

お手すき雑兵達は物資から野宿セットを取り出し

村の適当にあいた場所にテントなどを設営し、

自分たちの寝床を確保した


技研長たちは村が用意したと言っても

村長の家の空き部屋だ

そこに泊まる事になった

これも村側の慣例となっていた


翌朝早く

出発となった、

現場の撤去作業の進捗状況が

終わらなければまたテントを使う事に

なるのでそのままにしておく、


現場に近づくにつれニオイが半端ない

こんな事もあろうかと

往年の何かのセリフの様に

技研長は言い放つとモービルを停め

荷物から口と鼻を覆うマスクをそれぞれの人員に配った


これはクズモモの木を炭化させ、フィルターとして用いた

マスクで、、、、

説明を最後まで聞いている者達はおらず、それぞれマスクを着用し

ニオイから解放されていった


一連の行動を終わらせると技研長はモービルを発進させる

幾度となく来たであろう者達によって

道と言えるものが出来上がっており

移動には事欠かなかった、

それに魔獣や獣の類に出くわすこともない

これは調査団の報告と一致していた


黒い山頂が見えて来ると一同はそれを凝視して

自分たちが思っていたほどのスケールの何倍もある事に

驚きを隠せないのであった


現場到着と同時に慌ただしく作業に追われる

ソー術士が中心となりお手すき共に指示を与える

ソー円陣は山の周囲に描かれた円形の帯で

帯の所にソー術式が書き込まれる、それは

技研長が前もって紙に描いき、それをソー術士に渡して

それぞれ指示していた

更にその外にも同じ様に円の帯を描く、これは範囲ソー術が

外に漏れない様にリフレクターのような物で

影響が防げる


2つのソー円陣の間を埋める様に

等間隔に小さなソー円陣が更に描かれる

小さなソー円陣の真ん中にソー晶石、

所謂、魔晶石が置かれる

ソー術の威力を増大させるためのエネルギーだ


それぞれのソー円陣は完成に至った

技研長を含めたソー術士が

外側の円陣の更に外側に等間隔に配置する

技研長の号令でソー法が流し込まれ、

ソー晶石へのスイッチの役割をなす

そのエネルギーが2つの円陣に流し込まれる

技研長それをモニターしながら調整する

次々とソー晶石が割れていく最後が割れ

技研長のソー術でソー円陣に点火をすると

貯められたエネルギーが広がる

しかし外側の円陣に阻まれそれが上へと押し上げられていく

青い炎の円柱の光が辺りへと散らばる

爆発的なエネルギーの奔流が空へと向かいやがて

空の穴に入っていった


技研長大興奮でその光景が続く限り見入っていた

他の者も最初は見ていたが、ニオイもなくなり

マスクをとって、誰からともなく飯の準備を始めた


技研長に食事を促すが何を言っても無駄である

技研長以外はさながら花見の様に

青い炎の円柱を見ながら食事を摂った

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