宝剣が売れて満足、ホントにー
大貴族は中々良い物を手に入れたと自負していた
お抱えの大商人は大貴族の性格を理解していた
熱しはするがすぐ冷めるという事を、
手に入れた数々の名品を売りさばき、自分の商会主催でオークションに出していた
それは常態化していた、全ての売り上げは大貴族にその内6%は大商人にと言うシステムだ
あれは高く売れるぞと息巻いていたが、今回は数か月経っても宝剣の事でお呼びがかからん、
仕方ない、あれの代替品を探すか、大商人は配下に珍品を探させた
資料を見る、確かにどれも、これも目を引く、
しかしあの方を振り向かせるにはたりない、床に1枚落ちた
おう、これは、面白い拾い上げた資料を見て、ニヤリ
それには、海トカゲ大の糞と書いてあった、詳細には、
骨董屋の倉庫に眠っていた物で、海岸で子供が見つけたららしく
綺麗に洗うと、人の頭ほどで何種類もの宝石の線が入っており、とても美しい、光を当てると宝石
が色とりどりに輝く、積層している宝石同士が光を反射して得も言われぬ光景を放っていた
その骨董屋からは金貨1枚と言う破格値で買った、
骨董屋曰く、鑑定もしておらんし宝石がどうかもわからんと言う事だった、
もちろん鑑定した、宝石は全て本物で、他の部分アダマンタイトで覆われ、価値あるものとわかった
大商人は大貴族に海トカゲ大の糞を見せながら詳細を話した、
その奇妙の名と正反対を魅力に大貴族は大いに喜んだ
大貴族は宝剣を手放した、大商人の思惑が実を結んだ
海外の王族が豪遊の旅をしていた、道すがらこの国に寄った
この国とは貿易の相手国だ、最近、数倍の輸出量の注文で大いに潤った、
鉄道とか、と言う乗り物の資材を輸出したからだ
それもあって、一度鉄道に乗ってみたいと好奇心をかきたてられいた
大商人が海外の王族を迎えた、表向きは鉄道物資調達の際交渉で便宜を図って多めに輸出してもらった恩義に報いるためにもてなしをしていた、
実は宝剣のオークションの客として参加させるのが狙いだ、
鉄道で王都へ向かう中、色んな話をしている内に
海外の王族は大商人の口車に見事にはまりオークションに参加することになった
オークション開催日、出品物はどんどん落札されていったが、
海外の王族はそれ程の興味を引かなかった、帰ろかと考えた時に、
いよいよ最後のになりました、あの大貴族が所有していた宝剣です、
それは見る者を虜にしてしまう、魅惑の宝剣、海外の王族も例外ではなかった
大商人は金貨2000万枚で大貴族が購入した事は耳に入っていたので、金貨4000万枚で開始した、
流石に金額はちょろちょろしか上がらなかったが何人かが競り合っていた、金貨5000万枚を目前に
一人が5000万を言おうとしたタイミングで、
惜しげもなく金貨1億枚と札が上がった、会場は静まり返り
その本人に注目が集まった、そう海外の王族である、
オークションも終わり大商人は一層海外の王族を厚くもてなした
いいお土産が出来たと言って、この国を去った、
数国を周り自国に戻った、
彼は第一王子だったが、間もなく王位を継いだ、殺風景だった謁見の間に
宝剣を置いた、部屋に入るとまず目に入る所に置いた、
最初は宝剣の話題で盛り上がった、時が経つにつれそれは無くなった
王は悩んだ時は宝剣を眺める、すると妙案や奇策が閃いた、
そのことがあって王は宝剣を大事にし始めた
王が老い、息子に王位を譲った、その時に宝剣について自分が経験したことを息子に話した、
最後、面前に出た元王はこの宝剣は代々次ぐものとすると宣言した、
偽古文書にあった通りになったが、最後は没落せず
その治世は脈々と受け継がれるのであった




