第48話 二人目のお客様が来た。その9 反省会①
「本日は誠にありがとうございました」
宇部様を送り出すと、パチパチと島田専務と長谷川SVが拍手をしてくれた。
「いやあ、見事な説明でした。長谷川SVトレーニングありがとうございます」
「いえいえ。まだロールプレイングなどの本格的な校舎長研修は行なっていないです。福本校舎長は、マニュアルを読んで研修ビデオをみただけですよ。ねえ、福本校舎長」
「はい、マニュアルを読んで、ビデオにある通り説明しただけです」
「いやいや。長谷川SV、福本校舎長、ご謙遜を。凄いよ。私もマニュアル読んでいるけど、最後の料金説明をカットして、体験レッスンの申し込みに引っ張るのには、感心しましたよ。
決して安くない月謝ですし、ウチのピアノ教室と併用で、お姉さんは中学受験でしょう。料金表見たらちょっと引くんじゃないかな」
あっ。説明するの忘れてた。
「あはは。宇部さんのお宅はお医者さんで教育熱心なので大丈夫とは思いますよ。
料金もホームページ見ればわかりますよね」
「まぁ、そうですけどね。長谷川SVからのアドバイスはありますか?」
「そうですね。今回はご兄弟ともに元教え子でしたので、今の流れで良いと思いますよ。初対面の方の場合は、学校の英語の授業の様子やご家庭での学習状況について、もう少し踏み込んで伺った方が良いですね。
Eikenに合格したいとか、英語の成績を上げたいとか、数値目標をご家庭から引き出すと、そのために何をやるのか、ABCKIDSで何を学ぶのが良いのか、いつ頃までに達成できるのか、学習プランが提示できます。
今回の説明だと、1年生なのでEntry Class というのは理解できても、中学受験が本格化する小5前までにどこまで英語力が伸びるのかイメージできないでしょう。
『今から始めると、お姉さんの今の年齢の時には、これくらいの内容を理解してこんな英会話ができるようになります』という説明が欲しかったですね。
当然今の上のお姉さんよりも高いレベルになるので、蜂紋式教室でなく、ABCKIDSを選ぶことを考えます。
ネイティブ講師に習う意義の説明も弱かったですね。
現在蜂紋式教室に満足しているご家庭に、ABCKIDSを売り込むのはなかなか難しいんですよ。特に英語の発音が良い先生だと、わざわざ高いお金を払ってネイティブに習おうとは思わないですよね。
さぁ、どう説明するのが良かったですか?」




