第38話 第二回校舎長研修・ナトリ金沢文庫校⑥ 候補者紹介 その2
「長谷川SV、英会話の指導力はいかがですか」
「3名ともに問題ないです。3名とも、NagniLearn のテストでは、開始10分でCEFR C2に到達しています」
カチャカチャと長谷川SVがPCを操作して、NagniLearnの画面を表示する。
そうそう、私もやったよ、これ。
どんどん難しくなっていって、やばって思ったら終わった奴だよね。30分位かかったけど、あれを10分で終わらせるってすごいね。
「あの、長谷川SV、私のも表示できますか?」
「島田専務、よろしいですか?」
「構いませんよ」
4分割されたスマートボードに、四人分のグラフが表示される。
サトル・セダール先生、ロト・サイプレス先生、マリア・パイン先生のグラフが急上昇しているのに対し、茜のグラフは随分滑らかだ。
「皆さんはICBT慣れしているので、出題されてから解答を入力するまでの時間が次の問題のレベルに影響することを知っているんです。
福本校舎長は制限時間内でじっくり考えるので、問題のレベルがゆっくりとしか上がらないんです。
それだけの違いですよ」
なるほど英語力判定に必要な正答率というか正解数を稼ぐ時間が大事ってことね。
「福本校舎長のCEFR C2はすごいね。最初事務職面接に来た時に何でこんなに英語ができる人がウチに?って思ったよ。
ウチの会社では間違いなくトップの英語力だね。
僕も英語は話せるけど、たっぷり40分かけてB2だったよ。スペリングで時間がかかるんだよね。おそらく間違えているし。四択問題ばっかりやっている受験英語の悪影響が顕著だよ」
「Eikenだと四択問題ばかりですが、NagniLearnは語群選択はあっても四択がないので試験慣れしないとスコアは厳しいですね。もっとも試験慣れしてほしくないんですが」
「英語力には差がなしということは、人柄で選ぶってことだよね、長谷川SV」
「はい、皆、フルタイムで働く意欲はあるので、あとはオーナーとの相性、校舎長との相性がポイントになりますね」
長谷川SVと島田専務が私をじっと見る。
私、誰とでも仲良くできるよ。




