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女神しゅぎょうっ!  作者: 高橋 凛
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第一話 目覚めると、美少女になっていました。

 


 ―目覚めるとそこは、真っ白な空間だった。



  部屋、というには壁らしきものは見当たらず、実態的な空間でないと分かる。

 それから、太ももからふくらはぎにかけて感じるひやりとした感覚。


 五感で感じとれるのはこのくらいだろうか。音もしないし、匂いもしない。

 一面真っ白だから、目を開けているのかどうかも疑わしくなるが、目を閉じることはできるので、目は開いているのだろう。


 数十秒、そんな感覚を感じている内に、自分が息をしていない事に遅れて気づく。


 「―ぁ」


 喉から出たのはそんな細い声。


 しかもその声は、自分のものとは思えないような高く、透き通った声で。


 「やっと気づいたか〜!このまま死んじゃうんじゃないかって思って、私ヒヤヒヤしてたよ」


 突然、背後からやたら大きく響く声がした。女性の声だ。


 振り返るとそこには、1人の少女が椅子に座って足を組んでいた。


 年齢は自分と同じ、16歳くらいだろうか。


 身長は座っているからハッキリとは分からないが、一般的な女子高生より低いか、同じくらい。胸は大きすぎず小さすぎずといったところ。そして脚を組んでいる事から分かる、太もものモチモチ感。


 長いまつ毛、桃色の瞳。顔立ちは整っていて、美しさだけでなく、子供っぽさも兼ね備えた美貌を持っている。


 顎下で切りそろえられた髪は、少し頭を動かすと、さらさらと音が聞こえてきそうなほどなめらかになびいていた。


 口角を上げていじらしく笑った彼女に、思わず見惚れていると、


 「そんなにジロジロ見ないでくれない!?私が可愛くて見惚れるのは分かるけど、あんたも負けず劣らずでしょう?」


 ほんのり頬を赤く染めて、顔をそっぽに向けるものの、目だけはこちらを向いている少女の瞳に写っていたものは――


 自分の―工藤イズミの姿だった。



 少女の言葉に違和感を覚えたイズミは、先程から気になっていた胸のあたりの重さの原因を探るべく恐る恐る胸を見る。しっかりと膨らんでいる。


 触れる。


 柔らかい。


 これは…


 「おっぱいだ。」


 自分のものとは思えない高い声に膨らんだ胸。


 これらが提示している事は――――


 「俺、女の子になっちゃった?」

読んで頂きありがとうございます。

小説は初めて書きました。拙い文章ですがお手柔らかに…

良ければ下の☆から評価や、ブックマークもして頂けるととても喜びます。

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