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第二話 オールウィザードは誰の手に? 二人が目指す場所

「今年は誰かな。」

 ガルが輝かせた目を魔法書の表紙からアオに移して言う。

「やっぱり今年もレイモンドじゃないかな。去年は他と圧倒的な差を見せて堂々の1位だったし。というか他の候補があまりぱっとしないね。レイモンドが1番だね。」

 どうやらアオはレイモンドのファンらしい。レイモンドはこの国イルニアの王直属師団第1師団所属の優秀な魔法使いで、魔法研究に熱心なことで有名である。そして何より顔が良い。王都でも大人気の男だ。4年に1回行われる魔法大会で今年は堂々の1位を取ったことからオールウィザード獲得を確実視されている。

「ガルはどう思う?」

アオがガルに聞く。

「俺はオスカムかな実力的には申し分ないと思うけど。」

オスカムは19歳という若さでイルニア初の最年少軍隊長に任命され、現在はイルニア軍の副司令官を務めている天才的な魔法使いだ。当時オスカムは19歳のだったが、その強さ故に異例の抜擢を受けた。

そして、イルニア王国軍の中でもトップクラスの実力者でもある。

「なるほどねー。」

 ガルの意見を聞きながらアオがページをめくる。

するとちょうどレイモンドの名前の下にオスカムの名前が書かれていた。


~注目はオスカム・フレゲンハイマー。今回の大会成績3位。次回こそは優勝を狙う男だ。~


そしてこの2人以外にもイルニアにはたくさんの有名人がいる。

例えば、あの剣聖の弟子であったり、賢者の弟であったり、他にも色んな有名人物がイルニアにはいるのだ。

そんなイルニアの中で誰が次のオールウィザードを獲得するのか。とても注目になっている。

表紙を開きページをめくっていくと候補者の名前が列挙され、更にめくっていくと50位から4位までが発表されていく。

「とうとう次のページだよ。」

 アオの言葉にガルとアオは息を飲む。

ついにオールウィザードが誰になるのか決まる瞬間なのだ。

「めくるよ。」

アオは緊張しながら言う。

「いいよ。」

ガルも固唾を飲みながらいう。

「今年のオールウィザードはこの人だ!」

2人が見開きページを見る。

そこにはこう書いてあった。


~オールウィザード獲得者発表!~

第1位:レイモンド・ラナンキュラス(30) 35683721票

去年と同じく堂々の1位!。その速さと強さは誰にも止められることはなく、圧倒的な力を見せつけた。3連覇の夢は近い!

以下省略

第2位:オスカム・フレゲンハイマー(24) 16548279票

惜しくも2位となっていしまった。レイモンドの強さに1歩届かず。最年少オールウィザード獲得は来年にお預ずけに。

以下省略



「やっぱりレイモンドだったね。」

アオは納得したように言った。

「もう少しだったのになー。オスカム好きなんだよな。」

ガルは少し残念そうに言う。しかしその後ふと何かに気づいたみたいで

「それよりさこの3位の人、学校に在学しながらオールウィザードに入賞してるよ。」

と言う。


3位:カーム・フリューゲル(17) 9542665票

最年少オールウィザード入賞。まだナイアベル魔法学校在学。それでも実力は本物であり、今後の成長が期待される。

以下省略


「ほんとだ。ナイアベルって確かこの前特集されてたよね。」

アオが言う。

ナイアベルとはここイルニアにある有数の魔法学校で国中から生徒が集まっている。全寮制で10歳から18歳まで通うことができる。魔法の教育に力を入れており、毎年多くの優秀な魔法使いを輩出している。

また、この学校は世界でも有名な魔法学校ランキングで上位5位以内に入っている超エリート校である。

「俺ここで魔法を学びたい。」

ガルがぼそっと言う。

「ここで魔法を学ぶことができれば俺たちもカームみたいにオールウィザードになれるよ。」

ガルが続けてが言う。

確かにカームの実力なら今後オールウィザードに選ばれることは間違いない。それにここに通えば自分達だって強くなれるとガルは確信していた。

「俺は絶対ここに入学していつかオールウィザードを獲得するよ。」

ガルは一人で話を進め始める。

「そうと決まれば修行だ。アオ行くよ!」

ガルが家から出ていつも行ってる山に向かって走り出した。

「おーっと。待てーい!まだやること終わってないぞー!」

アオが大きな声で叫んだがガルはもう聞こえる距離にいなかった。

「全く。もう。また僕が片づけをするのか。」

テーブルの上に置いたままの朝ごはんの食器を見ながらアオはため息をつく。

片づけが終わりアオも

「待てー!」

と言いながら山に走って行った。

えかゆなわです

今回は2話目にも関わらずくどい感じになってしまいました。

次回からはスピード感を持たせて書いていくのでまた、読んでくれたらうれしいです。

よろしくお願いします。

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