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その頭脳、どう使う?  作者: 後町 輝
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1話 平凡人

俺の名前は平田 凡(ひらた ぼん)—————その名の通り()()()だ。

なぜ親はこんな名前を付けたのかというと、ただただ平凡に生きて欲しいとのことだった。


普通レベルの高校と言われている平坦高校(へいたんこうこう)の普通科に通い、ごくごく平凡な毎日を過ごしている高校2年生だ。


得意教科は、世界史・・・特に人物の名前とかを覚えることだ。

この世界史は俺にとって()()の得意なことだ。


こんな俺にも、友達と呼べる存在はもちろんいる。


そんな友達のみんなからは、「へいぼん」・「ひらぼん」・「ぼん」の3種類で呼ばれている。


今のところ、俺自身の紹介はざっとこんな感じだ。





—————『ブゥーー、ブゥーー、ブゥーー』

俺の部屋の中でスマホのアラーム音が鳴り、不快な振動までもが脳まで響き渡る。


このアラームに対して、まるで母さんに応えるかのように「あと5分だけでいいから寝かせてくれ。」と返事をする。


だが、この機械は俺の必死の訴えを無視し続け、ひたすらに騒音を奏で振動までも与えてくる。



そんなこんなで、7~8分経ったところで、俺の部屋の扉を開ける音が聞こえてきて、

「こーらー、早く起きないと遅刻するぞ、(ぼん)

今、俺に話しかけている、この男性は俺の兄である————平田 賢秀(ひらた けんしゅう)である。

賢兄(けんにい)は、4つ年が違う大学3年生で、何でもできて、その上、人にとてつもなく優しい。ちなみにだが、その優しさのおかげか、大学では、とてつもなくモテているとか。

「わかった、すぐ起きるからあと2分待ってて」

「ほんとにあと2分だからな?」

「う、うん、、多分、おそらく、十中八九、、、。」

「早く起きないと、確か今日はテストとか言ってなかったか?」

「あ、やべ、、思い出したくないもん思い出した」

このようなたわいもない会話をした後、俺は少しばかり二度寝をした後、身支度を済ませてリビングに向かった。



リビングにつくと、、


「あら、(ぼん)、おはよー」

と料理をしながらでも、落ち着きのあるおっとりした声が聞こえた。

この女性は俺を生んでくれた母————平田 恵(ひらた めぐみ)である。

母さんは、俺が生まれてすぐに亡くなってしまった父さんである平田 学(ひらた まなぶ)の代わりに、女手一つで俺たちを支えてくれている存在である。

「おはよー、母さん、それに賢兄(けんにい)も」

「おはよーー、ってあまりにも起きてこないからもう1回起こしに行くとこだったよ。」

「ごめん、賢兄(けんにい)、俺は早起きが一番苦手なんだ。」

「いや、そんなことぐらいは、ずいぶん昔から知ってるんだけど....」

「ならよかったー、、ってか、母さん?今日の朝ごはんってなにー?」

「今日の朝はねーー、凡が一番大好きなスクランブルエッグとパンよ!」

「よっしゃ!これでテスト乗り越えられる!」



こうして、朝食を食べた俺たちは、それぞれ学校へ向かった。


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