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「はぁ、、えーっと、お手伝いさんかなんかですかね。すみません。頼んだ覚えは無いのですが、誰かとお間違えでは無いですか?」
もう何がどうなっているのか分かない。
とりあえず出て行ってほしいですわ。
「いえいえ、間違えないはずです。お名前は中塚零次様。1976年6月23日(日)AM8:13にたかささ市のたんぽぽ産婦人科でお生まれになりました。お、ちょうどパフェの日ですね、羨ましい。血液型は「ちょっと、ストーップ」」
「はい。どうかされましたか。」
初対面のスーツ野郎に出生時刻までしっかりと言われ血の気がゾッと引いていく感覚がした。
「なんでそんなに俺のことしってんだよ、個人情報!きもちわるいんですけど!」
「ご気分を害されたということで、申し訳ございません。この情報はご契約の用紙に記載されておりまして、決して情報が漏洩しないように厳重に管理させていただいております、ご安心ください。」
俺がゆってるのはそこじゃねぇ。そして何にも安心できねぇ。不審感しか募らねぇ。
「では、続けさせていただきますね。「あ、待って、ストップ」」
「とりあえずお前が俺のことを知っているのはわかった。気持ち悪りぃけど。でも契約した覚えはない。出ていってください。」
「いえいえ、契約して頂いていますよ。ご依頼主は中塚 百花様。あなたのお母様ですね。こちら契約書になります。よければ目を通してください。」