プロローグ
「今回のテーマ 『まじない』」
カッカッ。
指が汚れるのが嫌なのか、人差し指と親指の二本の指でつまんだチョーク。その持ち方で器用に書かれた黒板の文字。授業課題を書き終えた後、ズボンに指をなすりつけている壇上のアイツ。
『スーツで拭くなっ』
ああ、もうっ。声に出して怒鳴りたい。高価そうなスーツを汚すなよ。ハンカチで拭けっての。ハンカチ持ってくるのが面倒なら、汚れてもかまわないような安物穿いてこい。
******
「私は気になりませんから」
以前交わされた、ヤツとの会話を思い出す。
僕が気になるんだよ。潔癖症ってほどじゃないけど、せっかくの仕立てのいいズボンに赤だの白だのラインが入っていくのを見てると気分が悪い。
おまえはなにか? ジーンズに穴あけて穿くみたいな感覚で、「これが私の独自のデザインです」とでも言うつもりか。
「なぜですか。私の服が汚れようがどうなろうがあなたには関係ないはずです」
関係ないだと――……そのどうでもよさげな物言いに何故かカチンときた。
「貧乏性なんだよ、悪かったな。僕はな、高い服はクリーニングに出すのが嫌だからってたんすに閉まって一度も出さないようなタイプなんだ」
そんな事実は無い。
僕は服には頓着しないし、父が僕に買い与える服が多すぎて辟易してるくらいだ。
それでも着てあげないと父が泣くので、たんすのこやしにはせず適当に循環させている。
「なのに担任に毎日あんなの見せられたら精神衛生状よくないんだよ。もし先生のせいで僕が黒板見るのも嫌になって成績が落ちたらどうしてくれる。担任なら生徒の心のケアも必要事項だ。わかったら明日からジーンズでも穿いてこい」
呆れたような目で見んな。しかも見下ろされてるし。身長差あるからしかたないんだけど、腹が立つ。そもそもおまえが悪いんだからな。
「……買いに行くのが面倒だから嫌です。うちにはこういったのしかありません。文句があるならあなたが買ってきてください」
はあ? 教師が生徒に服買わすか?
「それじゃ私は帰りますんで、立ってもいいですか? 空気椅子ってかなり疲れるんですよ……見下ろされるのが嫌だからってここまでさせますか? 余計みじめになるだけなんじゃないかと思いますが」
セリフの末尾にハア、とこれみよがしにため息をついて去られた――。……後ろから蹴りいれてやればよかった……。
だから持ってきてやったさ、その会話があった翌日に。チョークのどの色がついても目立たないよう、赤白黄緑青の全色が混じったダボダボの迷彩ズボン。
遊び心で昔自分で買ったやつだが、サイズがだいぶ合わないしこのデザインだから、ほとんど穿くことはなかったものだ。僕が穿く場合は裾を何重にも折らなくちゃいけなくて、サバイバルごっこをした時はよく転んだものだ。
嫌がるヤツを押さえつけて、その明細ズボンをスーツのズボンの上から無理矢理穿かせてやった。
……結果、『迷彩ズボン穿いて密林に潜伏して、そのまま数十年戦争が終わったことも知らずにいたい』ってくらいどん底まで落ち込んだのは、僕の方だった。
なんで……なんであいつはあんなにウエストが細いんだよ。ベルト巻いてもすっぽ抜けるたぁどういう了見だ、ああ?
おまえは中世の貴族の令嬢か。「コルセットの絞め過ぎで内臓圧迫されて、パーティーで紳士にエスコートされて階段上る代わりに死神に手を引かれて天国への階段上っていった女」の生まれ変わりじゃないだろうな。
******
ズボンに関する嫌な思い出が走馬灯の如く一瞬で駆け巡り、僕は「まじない」と書かれた黒板をにらみつけていた。
今度はエプロン着けさせてやろうか。あれならいくら拭いてもOKだ。そういう用途のものだし。
よし、今度はピンクのエプロンな。もちろんレースのついたふりふりのやつ。ハート柄は必須だよな。
「ジェイさん、話聞いてます? 授業中に不穏な空気をかもし出すのはやめましょう。人相も【凶悪】と言っていいレベルに達してますよ、私を心臓麻痺で殺す気ですか。私のクラスから犯罪者は出したくないので、普通の顔しててください。あなた、中身と違って顔だけはいいんですから」
…………殺す。
今回のテーマは「まじない」だって? ちょうどいい。授業を熱心にやって、その結果事故が起きたとしても、生徒に責任はないよな。
カッカッ。
「はい注目」
「……?」
前を向くと、ズボンにチョークの粉が追加されていた。
「訂正します。テーマは【まじない】ではなく【おまじない】。いいですか? かわいらしいのでお願いしますよ。血とか生贄とか暗黒系なの提出した人は進級させませんから」
なぜ僕の目を見ながら言う……。
だいたい、「お」をつけたところでやってることは一緒だろうが。どっちかってと「恋のおまじない」とかの方がタチ悪いと思うぞ。呪術で人の心を縛るような行為を「女の子の一途な恋心v」とかいうオブラートで包んでラッピングしてるだけじゃないか。
「形式は自由です。隣の席の人と組んでレポートを作成し、次の時間に提出してください。一蓮托生ですので、相方が暴走しないよう気をつけてください」
で、なんでそこで啓(僕の隣の席の男子)を見つめるかな、先生様よ。
「それでは始めてください。私は読みかけの本がありますので、邪魔しないようなるべく質問も控えてくださいね」
教師が堂々とさぼります発言するなよな……。
あ――……、なんか怒ってばっかで疲れた……。
ヤツのやる気のかけらも無い声が聞こえなくなった途端、ハ〜、と脱力。しょうがない、真面目にやりますか。
っていってもなあ。テーマがテーマだけに。……ん~……。とりあえず相方にふってみよう。
「啓、君おまじないやったことある?」
いきなり話しかけられたせいか、啓はびくっと小動物めいた動きで手に持っていた消しゴムを落っことした。ころころと足元に転がってきたので拾ってあげようとすると、
「あっ、いいっ、いいっ。自分で拾うからっ」
啓は常にない素早さで消しゴムを回収し終えた。
「どしたの?」
目をぱちぱちさせながら僕が訊くと、
「あ、な、なんでもないよ」
どもりながら答えるし。
……う~ん?
啓が挙動不審なのはいつものことなので、まあいいか。じゃあ話を戻して。
「啓、君おまじないやったことある?」
「ないよっ。あるわけないじゃないっ」
「いや、そんなに強く主張してくれなくてもいいんだけど」
乙女チックな彼ならいかにもやったことありそうだと思ったんだけど。そういうふうに思われるってだけで心外なのかな。僕、別に『男のくせに』とか言わないけど。
「そっか、ないかー。もし実際におまじないを試したことがあるのなら、それをするに至った心理とか方法とか結果とか、色々と生の声で聴けて参考になるなと考えたんだけど。やったことないんならしょうがないね」
「僕はともかく、君ならやったことあるんじゃないの? 女の子なんだし」
「うんまあ一応性別女だけど」
僕は『「女の子なんだから」系発言されるのも、あんま好きじゃないんだけどなぁ』という感想を内心挟みつつ答えた。
「やったことないよ。怖いもん」
「へ?? なにが怖いの?」
「僕には怖いんだよ。【のろい】より【おまじない】の方がずっと怖い気がする」
「えーと……。そう?」
不思議そうな顔で少し首を傾けている啓。
「ああ、でも『ちちんぷいぷい』とかの習慣化されたおまじないなら僕もやってるのかな。あんまり自覚せずにしてるおまじないって結構ありそう。そういえば、バイバイって手を振るのもまじないの一種なんだって書いてる本があったな。手を動かすことで『自分を見ろ』って相手の目を引きつけることが【まじない】なんだって」
でも動くものに目がいくのは単なる習性で。そんな合図にまで意味付けしてたらきりないよな。
警備員が大きく誘導灯を振るのは、車への熱烈なラブコールってか?
おまじないって本当に範囲が広いよなぁ、境界もあいまいだし。
よし、調べるの面倒だから、適当なのを一つ啓にやらせてみよう。こいつ単純だし、けっこう効果出るかも。本格的な呪術ならともかく、しょせんおまじないなんて心理的なものなんだから。
で、短期間で出来そうなものを探しに放課後図書室に行ってみました。
「◇憧れのあの人が話しかけてくれるおまじない◇ 好きな人とすれちがった時に利き手でおでこに触ると、むこうから話かけてくれるよ」
……へー、ふーん、あっそう。
適当に開いたページに載っていた文面に、僕は静かに半眼を向けていた。
なんの根拠があるんだと小一時間ほども問い詰めてみたい。だが、我慢だ我慢。啓に実験させなきゃいけないんだから、『まったく信用していませんよ』という態度を見せるのは控えよう。
でも、これは恋愛対象がいない人には関係ないものだから、別のにしとこう。えーと次は、とページを繰ると、
「◇憧れのあの人が話しかけてくれるおまじない2◇」
ツーバージョンアリマシタカ……ッ。
「方法1. 好きな人の写真の胸の部分に、ピンクのマジックでハート型を描いて枕の下に敷く。2. そのまま寝ると、不思議にその人から声をかけてくれるよ」
「不思議に」ってなんだよ「不思議に」って。
テメェがかけた呪術の結果の現れだろ、ああん?
……落ち着け、自分。
「◇好きな人と両思いになれるおまじない◇ 方法 1. 左手に好きな人のイニシャルを書く。2.その上から、バンソウコウを貼る。3.2週間後に告白するとラブラブに。(注 これを、誰かに見られてしまったら逆効果!)」
誰かに見られたら逆効果ってあんた……呪い返しですか、かやりの風ですか、牛の刻参りですか……。こういう恐ろしげなことをキャアキャアはしゃぎながらできる人たちが、僕はやっぱり怖いよ。
しかし……、
「イニシャルでも有効ってのが怖いね。僕の通称が真名の頭文字じゃなくてよかったって今心底思うよ……」
この世には色んな能力者がいるから、念のため、本名である真名は隠すことになっている。なので僕のジェイって名前も啓の名前も、どっちも通称だ。
真名の代わりに名乗る名は、なるべく意味の無いものを用いることが慣例となってる。その多くはアルファベット等の記号。それを漢字、カタカナ、ひらがなのどれにするかは人それぞれ。で、だいたいの人は『一字くらいなら知られても大丈夫だから』って、真名の頭文字をつけてるんだけど、僕の場合は違った。
すごく小さい頃に、兄と呼び名を取り替えたから。
本当は、僕がエルで兄がジェイだった。
名前を取り替えたことってあんまり他人には言わない方がいいみたいなんで、このこと知ってるのは僕の親族とか啓含めた隣近所の人とかくらいなんだけど。
「ま、呪いかけられるなんて経験めったにないだろうけどね」
苦笑しつつ啓の方を見たら――口開けて固まってた。
本当にどうしたんだ、君?
つい人差し指を開けっぱなしの啓の口に突っ込んでしまった。猫が大あくびしてたらやってみたくなるよね? そんな感じ。固まったままで反応が無いのがつまんないけど。
ん、時間が惜しいし、啓は無視して調べ物を続行するか。
「◇好きな人と恋人になれるおまじない2◇」
もうええっちゅーんじゃ。
「1. 新しい消しゴムの中央に、緑のマジックで好きな人のイニシャルを書く。2.カバーをつけて、 その消しゴムを誰にも触られずに最後まで使い切ると、きっと好きな人とラブラブに……」
あ、これ聞いたことある。僕が知ってるのは、恋愛限定じゃなくて「願い事を書いて最後まで使えば」、てやつだったけど。
でもあれって、美術の時間に使っちゃいけないとか、消す必要もないのに消したりしたら無効だとか地方ルールがあって面倒なんだよね、確か。時間かかるから次の発表までには使えないか。
はい次次っ。あーもーまた恋愛ものかよ。
「えーと、なになに? 『相手から初めてプレゼントされた物を肌身離さず身に付けていてね。それが相手が身に付けていた物なら効果抜群だよ』、だ?」
自分が身に付けてたものを相手に贈るとか、そんな仲ならすでに恋人同士だろ? このおまじないはいったいどういう層をターゲットに想定してるんだ? ったく、こんなのしかないのかよ。
……うん、やめた。調べるだけ頭痛くなる。かくなる上は最終手段だ。
「ねえ啓」
僕は優しく声をかけながら、目がうつろな彼にデコピンをくらわせて無理矢理覚醒させた。そして、
「え、な、なに?」
目を白黒させてる啓に、押しの一手で迫る。
「君、誰かに片思いとかしてて、でも告白する勇気がなくて、藁にもすがる思いでおまじないでもしちゃおうって心理状態になってるとか、そういう都合のいい展開だったりしない? もう探すの面倒になっちゃった」
「はぁぁ〜!?#$%」
「も、それでいこう。『プライバシーの侵害だから相手の名前は伏せるけど効果はあった』とでも書いておこう。後は適当に啓君の繊細な感性で思春期の揺れ動くハートを聞いてるほうが恥ずかしくなるような筆致でよろしく。あー、決まってよかった」
わけのわからない記号を発している啓を引きずっての帰り道、廊下の向こうに職員トイレから出てきた先生を見つけた。なんか手に持ったハンカチ見つつため息ついてる。
なんだ、あいつハンカチちゃんと持ってるじゃないか。にしてもごちゃごちゃしてて汚い色だな。あれでもいいとこのぼっちゃんなんだから、もう少しまともなの買えよ。
僕たちに気づいたあいつが、ハンカチをしまいながらいつもの淡々とした口調で話し掛けてきた。
「廊下で妙な呪文を唱えないでください、啓君。私はケサランパサランを召還しろと言ったのでも宇宙人と交信しろと言ったのでもありませんよ。ちゃんと【おまじない】で提出してくださいよ、頼みますから。それとももう一年私のもとでみっちりしごかれたいですか? もしあなたがそんな欲求を抱いていたとしても、二度手間かけさせられたくないので御免こうむりますが。ちゃんとそこの猪共々進級してください。野生動物の飼育と躾は幼なじみの責任でしょう」
僕はヤツをトイレに押し戻し、昏倒させて個室の方に突っ込み、戸にヤツのネームプレートをかけておいた。
途中、啓が、
「ジェ、ジェイっ!? 女の子が男子トイレに入るなんて、駄目だよっ」
とか言って止めようとしてきたが、
「お年を召したお嬢様方なんか、堂々と男子トイレを占領してるよ。それともなに? 君は担任を女子トイレに押し込めて、変態盗撮教師として紙面に華々しくデビューさせてやりたいってのか?」
と、僕の完璧な理論で黙らせて見張りに立たせておいた。
「まったく、何年も僕の幼なじみをやってるくせに、いつまでたっても変に常識的なやつだな」
そういうところ、嫌いじゃないんだけどね。
突っ込み役は必要キャラだ。
「何年も……そうだよね。何年もこの名前で呼んでるんだよね。……イニシャルが違うってこと忘れてたって、しょうがないじゃないかぁ……っ」
なんで涙声なんだ。相変わらず情緒不安定なやつだな。
「なんだよ、人の名前に何か文句あるのか? 苦情は後で受け付けるから」
今はちょっと静かにしててほしいなぁ。うっとおしいし。
「なんでもないよ僕のことはほっといて。これ以上傷口に塩を塗らないで、ジェイ……」
悩み深き思春期の少年って扱いにくいなぁ……。
まあいいや、お望み通り放っておこう。ヤツの目が覚める前にとっとと済ませてしまわないと。
えーと、手足を縛って猿轡かませて――と、ハンカチ一枚じゃ足りないな。
「お、そうだ。さっきのあれがちょうどいいな」
僕はヤツのポケットを探り、さっき見たハンカチを取り出した。
「あれ?」
よく見たら、これってあの時の迷彩ズボンと同じ生地じゃないか。
というか、端がギザギザになってるところを見ると、ハンカチじゃなくてあの布を切った物……?
………………
「ハハ、まさかね。そんなベタな」
一瞬頭をものすごく馬鹿らしい考えがよぎっちゃったよ、もう赤面もの……。んなキャラじゃないっつーの、アハハ……。
あいつがおまじないとか、そんなのありえないだろ。
たぶん本物の貧乏性なんだろう、こいつは。物を粗末にしないのはいいことだ、うん。うんうん。一人納得する僕。
んで、まだまだ生地のストックもあるだろうから、遠慮なく行動にうつることにしました。
『ビリビリッ』
気持ちよく引き裂いて細長くした迷彩ハンカチで、ヤツを縛り上げて床に転がしてやった。
ふう、いい仕事しちゃいました。そしてその妙なハイテンションのままで啓に声をかける。
「おーい、啓。帰るよ〜」
あれ? 返事が無い。
「啓ー?」
呼びつつ見ると、見張りに立たせておいたはずの彼は、壁に向かって「はぁ……。どうせね、ボクなんてね……」とかぶつぶつ呟いていた。
いつからトイレの壁さんとお友達になったんだい?
「ケーイ? 無視すんなよ」
「……僕の人生……どこをどう間違えちゃったんだろ……。こんなはずじゃなかったのに、うう……っ」
今度は壁にすがって泣き始めた。
なんだかわからないが、そっとしておいてあげよう。
悩んで悩んで、少年は大人への階段を上っていくものなのだろう。
「うう……」と今度は背後から。これはヤツのうめき声。
もう目を覚ましかけてるのか、さすがだな、ディー。その打たれ強さには感服するよ。
猿轡をしてるからあの毒舌は聞かなくてすむけれど、夢に出てきたら確実にうなされること請け合いの、あの三白眼で睨まれたらたまらない。早々にお暇することにいたしましょう。
じゃあねバイバイよい放課後を。
だけどやつらに振りかけた手を、僕は途中で止めてしまった。
あ――……。
気にしすぎ? 僕って影響されやすい?
中途半端な位置で止まった右手。指だけ曲げたり伸ばしたり。そして確信。僕は間違っちゃいなかった。
「おまじないって、タチが悪い」
日常の中に非日常を。何気ない行為や仕草にまで無理矢理意味を。
【おまじない】は本当に【呪い】だ。
呪いにかけられて、挨拶すらためらってしまう僕がいる。
あ、やばい。ディーの瞼がゆっくり開く。でもまだ焦点が合ってない。
あっちの世界に行きかけてるよなうつろな瞳をした少年と、後ろ手に縛られてトイレの個室にぼんやりうずくまってる大人を視界に収め、僕は慌てて手を振った。
「バイバイ、またね!」
そうさ気にしたら負け、負けるのは嫌。
こんなタチの悪い課題を押し付けやがった、それに輪をかけてタチの悪いあいつ相手に、絶対負けてなんかやるもんか。
挨拶は、はっきり大きく手を振って。嫌なやつにもにっこりと。
それじゃ、また明日。バイバイ♪