第31話 お前は誰なんだ‼︎
日光により霧が反射し視界は少し青みがかった色になっている
エルドリックは、勝利の余韻に浸っていた
この後、大量に獲得が決まっている町の実験体
それだけではない、念願であったメルヴァンまでも、手に入る
この上ない勝利だった
(さてどう使ったものか…)
その瞬間
「ゴフっ!」
吐血
(……は?)
(なぜだ?なぜ吐血する?毒は効かないはずだ……)
霧が、徐々に晴れていく
樹鬼たちは、すべて膝をつき、倒れていた
だが、視界の青みは消えない
むしろ、青から紺へと、逆に濃くなっている
(これは…日光による霧の反射ではないな……)
(そうか…!)
(これは、魔力のオーラの中か!)
(超高濃度の魔力は瘴気になる……だから吐血したのか!)
(しかし、なぜ……?)
(こんな魔力を持っているのは……メルヴァン⁉︎いや、あり得ん!)
(今は宝具、魂しかない状態のはずだ!)
エルドリックは封印された筈のあの影を眼にする
まだ濃い霧の向こう一人の人影、少年ぐらいの影
そして頭には2本のツノ、ーー魂宿鬼面
オーラの出所はその少年からだった
「何者だ⁉︎」
霧が完全に晴れ視界がクリアになる
エルドリックはよろけながらも立ち上がる
そこに立っていたのは動けるはずがない、瓜原颯真だった
「お前!あの少年ではないな⁉︎」
『久しぶりだな再命遂行卿』
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白い、思い霧の様な中、瓜原颯真は夢を見ていた




