世界の常識
さて、座学であるが、ここは色々まとめようと思う。
翼の得意分野だ。
座学では、主に世界や学校のことを学ぶ。この世界には、我々剣士の他に、いくつか対狂人用の職業があるらしい。
刀鍛冶、魔女、杖職人、対狂人対策総指令などである。
そしてここで、なぜこの学校が男子校なのかわかった。単純な話、剣士には男しかなれないのだ。
なぜって?知らん。
翼に聞いたら、遺伝子が云々染色体が云々などとよく分からんことを延々としゃべられた。
んなこと分かるわけねーだろ。
反対に、女の職業として魔女がある。男に魔法は使えないらしい。非常に残念だ。こんなところですら男女の違いがあるなんて、ジェンダーレスな世の中になるにはまだまだかかりそうだ。
刀鍛冶、杖職人はその名の通り剣士、魔女の道具の補助をする。それぞれの道に諦めた者が進むことが多いらしい。
そして剣士、魔女、狂人にはランクが存在し、下から5級、4級、3級、準2級、2級、準1級、1級、特急、聖級になる。
さらに、剣士の剣にもランクが存在し、下から駄剣、中剣、高等剣、業物、大業物、聖剣、真聖剣になる。
今までに聖剣は5つ存在し、真聖剣は一つのみ存在するらしい。
剣は最初の持ち主に合わせて強さが変化し、最初の持ち主以外がその実力を発揮させるのは難しいと言われている。
学校に併設されている博物館では、聖剣の一つ、『エクスカリバー』を見ることができる。
ちなみに我らが担任の覇道先生は1級剣士で業物持ちらしい。
現在は特級は8人、聖級は2人いるらしい。1級の時点で相当な上積みなんだと。すげぇ。
そしてお忘れではなかろうか。対狂人対策総司令とは、剣士、魔女を束ねる司令塔だ。
召集、派遣などの事務的なところから剣士、魔女の裁判などの政治的ところまで、狂人関連の物事は主にここで行われる。地頭の良さと狂人に対する知識が求められる…らしい。
翼とかが似合いそうだな。隣は絶対無理だな。うん。…いや人の事はいえないけども。
これが座学の10円ハゲ先生から聞いた全て(寝てたから有耶無耶かも知れんが)だ。