表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ウーバー娘に恋をした

-ピンポーン-


「ウーバーイーツでーす!」


わざわざ休日に外に出るのも億劫なのでウーバーイーツを頼んだ。

それにしても珍しいな。

若い女性の声だったが。


-ガチャッ-


うお。

可愛いな。

どタイプだ。


「1498円です!」


元気もいい。

学生の小遣い稼ぎだろうか。


「ちょうどお預かりします!」


頼んだカレーライスを食べながら考える。


それにしても可愛かったな。


明日も休みだしウーバーイーツを頼んでみよう。


翌日


「ウーバーイーツでーす!」


俺はツイている。


またあの子だ。


不用意に話しかけてもストーカーだと思われるので受け取るだけにしておこう。


そもそも話しかける勇気もない。


「あ、お兄さん。2日連続ですね笑」


向こうから話しかけてきてくれた。


「今日はカツ丼ですか!私も食べたいです!笑」


随分人懐っこい子だ。


俺に気があるのかな。

などとあるはずもない理想に溺れかける。


いかんいかん。

年齢イコール彼女いない歴(27年)の性が出てしまっている。


「また会えるといいですね。」


ニコッとして彼女は次の配達に向かった。


よし。

また次の休みも頼もう。


-5日後-


さぁ。

今日は待ちに待ったウーバーデイ。


あの子が届けにきてくれるかはまだ分からないけれど。


指を少し震わせながらカレーライスの注文ボタンを押した


....................


キイイイイイイイイイイッッッ


ウーバーイーツを待っていると耳を突き刺すような大きい音がした。


少し経ち、救急車の音が聞こえる。


気になって様子を見に行ってみると目を疑う光景があった。


あのウーバーイーツの子が血だらけになって担架で運ばれていた。


電車に衝突したようだった。


下にはぐちゃぐちゃになったカレーライスが散乱していた。


言葉を失う。


現実を受け止めきれず呆然としていると、カレーの袋に1枚のメモが入っていることに気がついた。


気になり拾おうとする


「勝手に触らないでください!」


うるさい、、、

これは俺のカレーなんだ。


メモを手に取る


「今度は私も一緒にカレーを食べたいです(°▽°)

LINE ID ○○○○○」


一つ心に決めた。


ウーバーイーツはもう頼まない。










評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ