総隊長から明かされる戦いの相手
城に戻った寄せ集め兵士は、広間に集められた。
壇上の総隊長が話しを始めた。
「諸君。今まで訓練に耐えてくれて感謝する。
これから君たちが国中から集められた目的である戦いが始まる。」
広間はシーンと静まり返っていた。
「我々が戦うのは、山頂の研究所にいらしたエル様である。」
あの可愛らしい姫様と戦う?疑問と不安で兵士たちは隊長たちの顔を見た。
隊長たちはうなづいたり、目を伏せたり、戦う相手がエル様であることを肯定した。
「君たちがいる宿舎の部屋の前の住人だった兵士は、全員エル様によって殺害された。
我々はエル様征伐のため計画を立てた。残念ながら、第一陣の仲間たちは全滅した。」
第一陣の仲間とは、最初に城に入って行った者たちのことだ。
兵士じゃないが素人でも大人の男が武器を持って一斉にエル様にかかれば勝てるのではないかという計画だった。
残念ながら、その計画は失敗したのだ。
第二陣の兵士たちはしっかりと訓練した。
でも、それで勝てるのか?
「エル様の後頭部から出ているツタの先には毒のトゲがあり、ムチのように攻撃してくる。
今までに騎士や兵士が多数殺されている。
エル様退治の後は、諸君には多大な報奨金と土地が与えられる。
諸君が死亡した場合は家族に必ず支払う。」
だから安心して死ぬ気で戦えと?
「本日は君たちに、新薬草研究所の間取りとエル様のお姿を確認してもらった。
明日、攻撃の手順を詳しく説明し訓練をする。
そして、明後日は総攻撃である。では解散!」




