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麻薬寄生植物ソムヌス 〜祖母殺しの英雄〜  作者: みずのと うさぎ
14/24

心中

 エジスは興奮気味に一気に話した。

 ウーヌスがどんな顔でこの話を聞いたか見た。

 不愉快なことにウーヌスは無表情だった。

 昔から愛想のないやつだったが、この話を聞いても無表情なので、エジスの頭にますます血が上った。


 長い沈黙の後、ウーヌスが口を開いた。

「エル様は現状を理解できてるのか?」


「さあな。ソムヌスから麻薬が出てるからな。」


「エル様は、人と会話ができるのか?」

 

「エル様に、俺と死んでくださいと言うつもりか?是非ともそう願いたいね。

 エル様が自死するのをソムヌスは許さないと思うがね。

 エル様はソムヌスのせいで不老不死だからね。」

 エジスは嘲笑った。


 ウーヌスは当たり前のことのように言った。

「俺がエル様を殺して、俺も一緒に死ぬよ。」


 エジスは何度もうなづいた。

 できるもんなら是非そうしてくれと言った。

 

「エル様と会話は成り立つよ。

 今すぐエル様に会ってお前から自死を勧めて欲しいが、私も城勤めなもんでね。

 許可を得てくるから待ってろ。」


 エジスはトリーに「ついて来い」といい、ドアを強く閉めて部屋を出た。


 

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