麻薬寄生植物ソムヌス
エジスは苦々しい顔で話し続けた。
ウーヌスに恐ろしい事実を突きつけてやりたい気持ちでいっぱいだった。
お前の恋のせいで、この40年、なんの罪もない者たちが犠牲になったのだ。
「麻薬寄生植物はソムヌスと名づけられた。
学者によると、ソムヌスは眠りや夢という意味なんだそうだ。
広がってしまったソムヌス退治に30年かかった。多数の犠牲者が出た。
そしてやっと、、今、生きてることが確認されているソムヌスは、エル様に生えているソムヌスただ一つになった。
最後の一つになったソムヌスだが、倒そうとするとエル様が回復防御魔法でソムヌスを守ってしまうので倒せないんだ。
なぜエル様はソムヌスを守るのか?麻薬欲しさで守ってるのか、単純にソムヌスが死ぬとエル様も死ぬから守ってるのか、理由は学者にもわからない。
エル様を先に殺そうとすると、危険を察知したソムヌスが毒ツタで凄まじい攻撃をしてくる。
同時にエル様とソムヌスを殺そうとして大砲で攻撃したがダメだった。エル様の防御回復魔法で生き残ってしまった。
たくさん犠牲を払って学んだよ。
ソムヌスを殺すには、寄生主であるエル様が先に死んでくださらないとダメだ。
エル様の回復防御魔法を封じてからじゃ無いと、ソムヌスを殺せないんだ。
エル様の自然死を待ちたいが、回復魔法があるから病死はない。
学者が言うには4000年生きる木があるそうだ。ソムヌスも長く生きるかもしれない。
エル様の自然死は待てない。
そこで、今度こそソムヌスを倒すために、お前たちが国中から集められたんだよ。
城の兵はもう、ほとんどソムヌスに殺されちまったからな。」