表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
~エシックスギア~  作者: 海音²
一章
20/27

20話

(レイ!! 模擬戦なんだから、今のはやり過ぎよ!!)


(俺はクリスに全力でやるって約束したんだ!)


(そうだとしても限度が!)


 姉さんに注意されてるのを無視して、一瞬でクリスに近づき急激に上がったスピードで力任せに攻撃し続けた。クリスは、更にスピードが上がって、手数を増やしてきた俺に驚きながらも、必死に守り続けた。しかし、徐々にクリスも疲れが出てきて、奥歯を噛み締めながら、尚も必死に守りに徹した。


「くっ……! これぐらい!」


 だが、とうとう防御が間に合わず右肩に切り傷が入った。俺はこれで勝負がついたと思い距離をとった。


「はぁ…はぁ……はぁ……これで勝負あったな?」


 俺も急激な身体能力の上昇に体がついて来れず、正直もう限界が来てた。


「まだだ! 僕はまだ戦える!」


 クリスはそう言ってまだ戦おうと分裂させてた剣をくっつけ、それを片手で持ち武器を構えた。俺自身もう動けなかったし、勝負ももうついてると思い、説得しようとした。


「もう勝負は着いただろ!!」


「まだだぁー!!」


 そう言ってクリスは俺に迫り片手で持った両刃剣(ダブルセイバー)で斬りかかってきた。俺は再び武器を構え引き金を引こうとした。


(レイもうやめて!! それ以上は本当にどっちかが大怪我する!)


 姉さんが、俺を必死に止めようとしたが、それを受け入れれるほど、今の俺には余裕がなかった。


「そこまでだ!! お前達一体何をしている!!」


 突然先生が間に入り叫んだ。俺とクリスは、いきなり間に入ってきた先生に驚き動きを止めた。


「お前達! 一体何をしてるんだ! グローレイン、貴様にはこの前模擬戦と殺し合いは、違うと言ったばかりだな!」


「ですから一撃入れたので「口答えするな!」……っ!」


「それからリーヴァル! 一撃受けてなぜまだ続けようとした!」


「先生これは模擬戦じゃないんですよ。正式なやり取りの上での、由緒ある決闘です!」


「由緒ある決闘だと? リーヴァル!! ふざけるのも大概にしろ! フェニクス帝国では、由緒ある決闘と言えば、殺し合いをするのか!」


「そっ、それは……」


「お前たち2人は今後2週間は模擬戦禁止! もし破れば即刻退学だ! わかったか!」


「「……」」


 先生はそう言って、俺達を睨みつけてどこかに行ってしまった。俺とクリスは接続を解除だけして、ただその場から動かず周りには、不穏な空気だけが広がってた。


「レイジ!! 大概にしいや!! いくらなんでもやりすぎや!」


「クリス!! 貴方はなんでいつもいつもそうなんですか!」


 そんな空気を壊すかのように、ユーリとエマが俺とクリスに怒りながら駆け寄ってきた。


「あのまま先生が来んかったら、レイジどうするつもりやったん!! 頭に血が上っとったんは、しゃーないにしろ限度があんねん!!」


「悪かった。気がついたら負けるわけにはいかないと思って……これからは気をつけるから…本当にごめん」


「わかってくれたらええねん。でもな、次は許さへんからな?」


「わかった…」


 そう言ったユーリは、俺が反省してるのを見てホッとしていた。


(姉さんもごめん…必死に俺に注意してくれてたのに…)


(私の事はもういいの。その代わり、これからは傍に居る人の気持ちも考えてあげてよ?)


(わかった……もうユーリに心配かけないようにするよ)


(あら? 私は別にユーリちゃんだけの話をしてないんだけど?)


(ただの言葉の綾だよ。 姉さんもわかってるだろ?)


(はいはい♪ でも…ムリだけはしないでね)


(わかったよ姉さん)


(それじゃ、罰としてパンナコッタと別に、他のスイーツも今日は追加ね♪)


 それだけ俺に伝え姉さんは、静かに微笑んでくれた。


「レイジ……その、すまなかった。 少し……いや、かなり頭に血が上ってたみたいだ」


 エマに怒られたからか、クリスは罰が悪そうな顔で、俺に謝罪してきた。


「いや、俺もかなり血が上ってた。俺の方こそ悪かった……腕大丈夫か?」


「あぁ……これぐらいすぐ治るよ」


 そう言いって、痛みで苦痛な顔を見せながらも、ふっと笑みを見せた。


「それにしても、クリスのあの武器は凄すぎるだろ?」


「それを言ったらレイジのスピードも異常だろ? あのスピードはやっぱ能力なのか?」


「能力と言えばそうかもだけど、アレは俺自身じゃなくて、武器の能力だな」


「あれと別にあるのか!? なんだ……反射速度か…」


 クリスは、ぶつぶつ言いながら考え始めた。その姿を見てエマはため息をついてた。


「クリスったら、またそうやって気になる事があったら、いきなり考え込む」


「そういえば、これ返したらいいのか?」


 俺は叩きつけられた手袋を見せ聞いた。


「……ん? そうだな僕が負けたし持っててくれ」


「ちょっとクリス!? 貴方その意味わかって言ってるの!?」


「意味? そもそも俺は負けた時どうなるか知らないんだが?」


 ただでさえクリスの言動に慌ててるエマは、俺の言葉を聞いた事により、驚き出した。


「も……もしかして意味もわからずに、クリスの決闘を受け入れたの!?」


「まぁ、そうなるな?」


「フェニクス帝国では、決闘に負けた者は勝者の盾や剣となるのよ。と言っても、それは昔の事と言って気にしない人もいるけど、身分が上がるにつれて、まだその古い考えの人が未だに多いの。ましてクリスは……」


 そう言ってクリスを一瞬見たエマは、事の重大さに興味もなく、ひたすら思考を巡らせてる姿に肩を落とした。

お楽しみいただけましたでしょうか?


是非感想と評価よろしくお願いします!!


☆☆☆☆☆→★★★★★


なんてこともして貰えたら、今後のモチベーションにもなりとても喜びます!


今後の展開が、気になる、面白いと、思えていただけましたら、ブックマーク是非お願いします!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ