楽しい思い出と恐怖の思い出
6月中に仕上がる予定がまさかここまで伸びるとは
約束の日曜日がやってきた 時刻は朝の5時舞の家に行くために車に乗っている凛
「ふわぁぁぁこんなに早く起きたのは久しぶりな気がするな」
大きなあくびをしながら舞との家へ車を走らせた
「!?あっ来た来た」
「待った?」
「ううん ちょうどさっき準備が終わったから」
「なにもこんな時間じゃなくても・・・ふわぁぁぁぁぁぁ」
「いいじゃないの これくらい早くないと混んじゃうでしょ早く行きましょ」
そう言ってハチロクに乗り込む舞
「場所は事前に調べておいたんだ スマホナビに設定しておいたから大丈夫よ それじゃ行きましょうか」
車を発進させる
「さっきからあくびばっかりね はい眠気覚ましのガムちゃんと噛んでね」
「ふわぁぃ」
それから3キロほど走行したころ
「次の信号左に行って」
「はいよ 」
「ちょっと 運転しながらクッキーを食べないでよ お行儀が悪いよ」
「ふぉふぐぐぬ(すみませんね)」
それから一時間が経過した
「ふわああぁぁ」
「ねぇもう一時間だよ ちょっと休憩しないと危ないよ」
「どこかに休めるところない?」
「ちょっと待って ・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・ ちょっとすすんだ所にファミレスがあるよ」
「うんそこへ行こう」
休憩のためにファミレスに入ることにした
「料理が来るまで少し寝てたら?注文は私がしておくから」
「そうするよ」
と言われたので少しの間眠ることにした凛
「ふわあぁぁぁぁぁ」
「やっと起きたね コーヒー持って来てくるよ」「うんありがとう」
持ってきてもらったコーヒーで一息を付き
「なにか食べたんだ?」「からあげを4つほど・・ね」
「まぁいいけど」
休憩を終えて車を走らせる凛
「それじゃ出っ発ぁぁぁぁつ」「元気いいね」
「通りに出たらそのまま真っすぐね」「はいはい」
それから舞にナビの元ようやく目的地に着いたのだ
「んんーーーんやっと着いた」「運転してない人がなんで疲れてるのよ」
「まぁいいけどね」
凛と舞がたどり着いた場所は有名な観光スポット県外からも多くの観光客がやってくるのだ
「いい景色だね」「そうね」「あっ綺麗山が輝いているみたい」
「はしゃぎすぎよ」
「ねぇ撮って撮って」「はいはい」
少し後ろにさがり「撮るよーー」
「はいブルーチーズ」 「なにそれ古・・・?!」
・・・・・
「されそろそろお昼にしましょう」
バスケットから舞が取り出したのは2つのお弁当箱
「結構頑張ったんだね」「そうよはおにぎりとサンドウィッチ」
「おかずはパスタとからあげと鮭とほうれん草とフルーツだよ」
「うん美味しいよ」「頑張ったかいがあったよ」
お昼を食べ終えてバスケットを車に戻し観光をする
「あっあれ」「綺麗だね
「もう少し楽しんでよ」「はいはい」
「これもいいなぁ~」「またお土産?お金無くなっても知らないよ」
「こっちもいいかも」 「人の話も聞かないで」
「たくさん買ったね」「(ほとんど舞の買ったお土産だけどね)」
「忘れ物は?」「ないよ あとは念のためにトイレに」「私もちょうど行きたかった所だから」
やや長いトイレ行列からなんとか帰ってきた凛と舞
「やっぱりトイレはどこも行列ね」「道路が混んじゃう前に出発しよう」
二人は車に乗り帰路へとついた
そんな帰り道事件に巻き込まれることとなる
「(すっかり寝ちゃったわね)」
舞の寝顔を見てより安全に運転しようとスピードを少し緩めた
また周りに迷惑をかけないように 流れに合わせて走らせている
「あと30分くらいかな? 眠気覚ましのガムこれで最後か 」
最後のガムを噛み始めようとしたその時だ
「(!?なんだろう あの車さっきから挙動がおかしい)」
ふとバックミラーをのぞくと 一台が左右にふらつきながら猛スピードで近づいてきた
「ちょっとなんなのあの車あっちこっちにぶつかりながらこっちに来てる」
「よけられなければ 最悪死んでしまうし 一か八かよけるしかない」
右か左かどちらに動くべきか判断に迷ってしまった凛
刻一刻と迫ってくる車 ふと凛はある事をひらめいた
「よし」謎の自身に満ち溢れていた凛
「きた」 ついに暴走車との距離は60センチもないほど接近していた
暴走車が左側から突っ込んでくるとわかり凛は
逃げらるスペースをみつけて強くブレーキを踏みステアリングを左に切り
暴走車からの追突をなんとか避ける事が出来たのだ
「(ふぅ思いつきでやってみたけど案外うまくいくものね)」
暴走車はついに壁に激突しようやく停車したのだ
衝突音があまりにもすさまじく 舞も目が覚めたのだ
「うわああ何? 何が起きたのか?」「事故よ」 「ふぇ!?じ・・・事故」
凛は安全な場所に車を停車し事故を起こした車に近づく
「ドアは開くのか?」凛は力いっぱいドアを引っ張ったが開く気配がない
「!そうだ」凛は急いで車に戻り
携帯ハンマーを取り出し窓ガラスをなんども叩きようやく 窓を壊しドアのロックを解除した
車内に入ると「うぅっおっお酒のにおいがする」
車内には缶ビール数本とまだ明けて間もない缶ビールがドリンクホルダーが一本あった
「いびきをかいてる居眠りと飲酒までしてる とにかくこの人を車から降ろさないと」
シートベルトを外し 降ろそうとしても 簡単には動かせない
「これは引きずりだすしかない」
しかし男性を女子ひとりが動かすのは無理がある そこで凛は舞を呼ぶことにした
「人をおろすから舞ちょっと手伝って 」「うんわかった」「あと三角板も」
「三角版ってこれでしょ」「そうそれ」
舞は事故車から数メートルに三角版を設置した
「舞いくよ せぇーの」勢いよく引っ張っても動かなかった
前方が潰れていたため左足が挟まっていたのだ
「どこかが挟まってるの?全然動かないよ」「もう一度」「「せーの」」
何度も引っ張っているうちに少しずつ動いているがそれでもなかなか出る気配がなかった
「交代だ あんたらは休んでいろ」
凛や舞と同じくらいの一人の高校生が声をかけてきた それに続くように大人たちが
どんどんと集まってきた
「後はお任せします」「よく頑張ったな嬢ちゃん達」
舞が戻ろうとしたとき ポケットからティッシュを落としてしまった
拾おうとしてしゃがんだ時
「ねぇ何か漏れてるよ」「まさかオイル?いやガソリン?」
凛は大きな声で「車からなにか漏れてる 急いで」と叫ぶと
「本当か?」 「本当だなにか漏れてる急げ」
「テコの原理で挟まってる足の部分を広げるんだ」
次第に挟まっている足が少しずつ緩みだした
「今なら引っ張って出せるかもしれない」
それを聞き皆で引っ張り出す
「「せーーの」」その掛け声と共に引っ張りそしてついに人を引っ張り出す事に成功した
「おい急げ爆発するかもしれないぞ」
男性を救出したその時車が炎上したのだ
「危なかったね」「もう少し遅かったら確実に巻き込まれてた」
それから警察や救急車や消防車などがやってきて消火活動や事情聴取などにおわれていた
「なるほどそう言うことでしたか」「ドライブレコーダーの映像からも確認が取れました」
「まぁ車のよけ方がちょっとね」と凛のハチロクがドリフトでかわす映像何台のドラレコに
録画されてしまっていたのだ
「今回は状況が状況なのでこれ以上は追及はしませんが 危険なので今後はしないようにお願いします」
警察からは厳重注意ですんだ凛
はぁーと大きなため息をつき
「車を持つってことはいつどこで事故が起こるかわからないんだ」「そうね」
二人は車に乗り帰宅していった
一方凛と一緒に救助活動していた高校生は
「おまたせようやく終わったよ」「お待ちしておりましたわお兄様」
「救助していた人あの人はうちの学校の生徒だよ」
「あぁあの子でしたのたしか 家庭の事情とかで」
「あまり話さない生徒だからな その家庭の事情で2年も留年しているんだ」
「いったいなにがあったのでしょうか?」
「そのうちわかる事だろうな」
凛は舞を家まで送り「それじゃ明日学校でね」「うん学校でね」
元気よくわかれ
「はぁ~疲れた 車を運転するからあんな事故にいつ遭遇するかわからないのよね」
「さて明日の準備をして寝るか」
初めての友達とのドライブで楽しい思い出と事故の恐怖を一度に経験した凛は
車に乗る責任というものを改めて知る事となったのだ