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ハチロク  作者: TSUGUMI
4/7

ハチロクという名の車

凛が愛車を手に入れてから三週間が経過した

 それでも悩みが多い

「うーんやっぱり難しいな車は うまい具合にはいかないな 少しボディをこすりそうだし」

それでも最初よりは緊張しなくなった凛それでも不安は付きまとう

「おじさんや東島さんも乗り続けることが重要だって言ってたっけ」

凛の中では乗り続けたほうがいいのか?それとも乗らない期間を作るべきか迷っているのだ

「乗り続けないと不安だし 乗っていても不安だし・・・」


「最初は休日だけでいいや」

乗らないよりはいいとそう考える凛であった

ふと考えてみると「このハチロクってそんなに人気なのかな?」

そう思いスマホを取り出し

[AEハチロク 人気]と検索すると

「うわぁー結構あるねえぇーっと 」

「へぇーやっぱり峠を走る漫画が影響しているのかあとは ドリキン土屋圭市さんっていう人が最もすごい影響力を与えたんだ」

知れば知るほどハチロクという車がのどから手が出るほど欲しい車だということが分かった


それから4日が経過した

いつものように登校していると

「おはよう」と舞に言われ「おはよう舞」と返す凛

「どう車の運転は?」

「まだだよ難しくて怖いし」

「ふーんそうだよね免許取ったばかりはとても怖いもんね」


二人が楽しそうに歩いていると一台の車が通りすぎていき学校に入っていった

「うちの学校は車通勤OKな学校だもんね」

「車通学したらきっとイタズラされそうだな」

「そんなイタズラしやすい車なの」

「まあね」

楽しく会話し教室へ入っていく凛と舞


昼休み舞は凛に「ねぇねぇ凛購入した車見せてよ」

「?車見てもあんまりいいものじゃないわよ」

「いいでしょ一度見てみたいの?」

「いいけど・・・ガッカリしないでよ」


学校も終わり凛の家へ向かう

「これだよ私の車は」

「えぇーこれなの?」

ハチロクを見て驚いているのかがっかりしているのかわからない舞

「これは・・・なんというか・・・渋い趣味と言うか・・・」

苦笑いしつつなんとか言葉を絞り出そうとする舞に

「無理しなくていいんだよ」

しばらく考えた舞は

「ねぇ一緒にドライブに行かないこれに乗って」

「えええ危ないよ」

「いいじゃないこれも練習よ練習 私も来年には教習所に行くの免許は必要だってお母さんが言っていたから


「・・・ふーんいいけど お祈りと遺言書も書いておいてね」

「そんなに怖いの?」

「冗談だよ いつ行くの?

「そうだ土曜日とか日曜日とかは空いてる?」

「土曜日なら空いてるよ」

「じゃあ土曜日に ちょっとしたお弁当も作ってあげるよ」


舞はそう言って元気よく帰っていった


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