スタート・ユア・人生のエンジン
「ハチロク!? あれトレノって書いてあったはずだけど?」
そう聞き返す凛
「あぁファンならみんな トレノ・レビンをみんなハチロクと呼ぶんだよ」
「ふーんそれで」
「それでって もっと興味持てよ」
「まあお前らしいよ それでバイト休みの日はいつ?」
「そうね金曜日は休みだよ」
「じゃあ金曜日の夕方ごろに行くよ」
「うんわかった」
そう言って電話を終えた凛は
「車か・・・・なんかあんまり実感がわかないな」
そして金曜日がやってきた
「おーい凛」
「あっおじさーん」
久しぶりのおじさんとの会話をするが話が続かない凛
「でどんな気持ちだ?自分の車を持つって事は」
「あんまり実感がわかない」
「車に乗ればわかる事さ」
そして数分後
大型のトラックがやってきた
「よー久しぶりだな ご注文の品持ってきてぜ」
男がそういいトラックから車を一台降ろす
「こいつがご注文の品だ」
「おっあのボロちぃい車が・・・・まるで新品だ」
「まっ俺にかかればこんなもんよ」
「これそうなんだ」
初めて見るハチロクに関心する凛
じっくりと観察している所に男が凛に近づき
「これがあんたの車だ どうだい気に入ったか?」
「えっええ」
「そうかいそうかい そいつぁーよかったぜ ハハハハハ」
そう言って笑う男に凛は少し不審者のような感じがしていたのだった
「そんでよお前さん免許見せてくれよ」
「凛見せてあげなさい」
凛は渋々見せてあげることにした
「名前は澁谷凛か中々かわいいじゃないか」
「かっかわいい?」
「おいやめろよ」
「わわわわ冗談だよ冗談 」
おじさんに止められる若者
「(変な人)」
「とりあえずだが俺の名刺を渡しておこうなにかあったらその電話番号に連絡してくれ」
凛は名刺を受け取った
「名前は東島さんか」
「んじゃさっそくで申し訳ないがこの車に乗ってもらう」
「なんだと いきなりすぎるぞ」
「大丈夫だよ 俺がレクチャーしてやるよ」
「しかしだな」
「大丈夫だよ 私乗るから」
「よっしゃさっそく行くぞ」
「ほれさっさと乗れよ」
そう言われさっそく運転席に乗る凛
「エンジンのかけ方はわかるよな」
「はい」
キーをシリンダーに差し込み クラッチを踏み キーを回す
ブオオオオオオオオオオンと大きな音と共に凛の心の底から湧き上がるワクワク感
「す・・・すごい・・・・・」
「どうよ初めて動かす自分だけの車よ」
「うんすごい」
まるで新しい人生が始まるのような瞬間だった
ギアをNから半クラッチの状態にして1速を入れる
少しずつ進んでいく車に
「もう少し速度を上げたほうがいいぜ」
「わかってるけど・・・怖いよ」
「まぁはじめはそんなもんさ」
運転に疲れたのか近くのコンビニの駐車場に停車した凛
「運転は疲れるな」
「そうか2キロも走れれば十分だろ?」
「そうかもね」
凛はハチロクの方を見てある質問をしてみることにした
「ハチロクってさこんなに車幅が広かったっけ?」
「あぁこれ?ハチロクを半分に斬って広げたんだよ」
「へーそんなことが出来るんだ」
「まーな それだけじゃねーぞ駆動方式を少し変えてみたんだ」
「どんな風に変えたの?」
「4輪駆動方式に変えたんだよ」