スタート・ユア・人生のエンジン
ハチロクは乗ったことはありません 基本はゲームで操作しただけです
それでも見ていただければ幸いです
「つまらない この世はどうしてもつまらない」
しんみりと考えため息をつく少女凛
普段から何を考えているのか、わからない為かクラスの人は話しかけようとはしなかった
「あの日から私は全てを失い 全てが変わった」
中学3年の冬に両親が離婚 原因は父親の浮気だった 母親も中学卒業前に 再婚したのだ
しかし数日もすれば 自分の子供でさえも いらなくなったのか 凛名義の通帳に多額のお金を入れ
駆け落ち同然で一人娘を置いて家を出て行ってしまった母親
彼女自身は通帳に入っているお金には今は手を付けずバイトに明け暮れている
「(この通帳のお金はいつか使う時が来るからその時までは使わないようにしよう)」
最初は怒りと虚しさだけが残っていたが いつの間にか どうでもよくなっていた
「・・・・ん・・・ねぇ凛?」
「ん!?何」
「もー聞いてるの?」
「で・・・何の話だっけ?」
「なーんにも聞いてないじゃないの 夏休みでしょ あと1ヶ月くらいじゃいの いーわねー車の免許持っている人は ドライブでもどこでも行けるじゃない」
「そーでもないよ」
「ガソリン代と車検とか結構お金かかるわよ」
「でも就職では資格は必要だから持っておいて損はないわ」
「ふーん 免許書ちょっと見せてよ」
「いいけど返してね」
そういい凛はサイフの中から自分の免許書を出し見せてあげた
「へーこうなってるんだ」
しみじみと免許書を隅から隅まで見る舞
「ねぇこれどっちで取ったの?」
「MTよ」
「MTなんだ珍しいねATじゃないんだね?」
「ATは面倒だから」
「そう言うと凛らしい返答よね」
少しだけ笑顔を見せる凛 楽しい会話も終わり授業が始まる
それから数時間がたち 放課後
「凛ーー 今日はどうるすの? 一緒にケーキ食べに行こう?」
「ごめん今日もバイトなんだ」
「えぇーまたバイト いい加減にしないと友達なくすよ」
「今だけは一人がいいんだよ」
「ふーん一人暮らしも大変なんだね じゃあまた明日ね」
「うんまた明日ね」
舞と別れアルバイト先へ足を運ぶ凛
ここは凛がバイトしているファミレス
「いらっしゃいませー 何名様でしょうか 空いてる席へどうぞ」
「ご注文をどうぞ ハンバーグ定食お一つと フレンチサラダお一つと ホットコーヒーの以上ですねコーヒーは食後にお持ちしてもよろしいでしょうか?」
「ご注文を繰り返します ハンバーグ定食お一つ フレンチサラダお一つ ホットコーヒーお一つの以上ですね オーダー入ります」
ファミレスでバイトしている時は学校にいる時とちがって笑顔を見せる凛
「ありがとうございました。」
「今日も元気だね凛ちゃん」
「まだ高校生でしょ?無理しちゃだめよ」
同じアルバイトの男性バイトやパートのおばちゃんなどが凛に少し心配するように話しかけてくれている
時刻は20時を回った頃
「お先に失礼します。」
「お疲れ~」
挨拶をして家路に付く凛
家に付き晩御飯の支度をする凛
小型のIHコンロに鍋を置き 味噌をときワカメ 豆腐 えのき かき揚げの天ぷらを入れる
おかずはファミレスで覚えたハンバーグにチーズをトッピングしたものだ
食事を終えて使った食器を洗い 少し一息を付いた時スマホが鳴りだした
「もしもし」
凛は迷わず電話に出た
「凛ちゃん久しぶりだね元気にしていた?」
「おじさん 久しぶり どうしたの突然電話なんかしてきて」
「実はね 家にある車の事なんだよ」
「あの 動かしてない車の事?」
「そうなんだ 免許を取ったでしょ それを機にあの車を工場にだしてな」
「あの車古かったらね あっちこっち壊れてたんじゃないの?」
「正確に言うと あの車をベースに新しく作った って言うのが正しいかな?」
おじさんの言葉に少し理解が出来ない凛は
「おじさんどういう事なのそれ? まさか壊したの?」
「いや壊してはないよ 知り合いの工場の人がかなりの変わり者でな ボディを半分に切断して 足回りから いろいろ手を込んで直して 足回りとかも新しく作ったそうだし 今のエンジンを入れるために大きくしたらしいんだよ」
「なにそれ? それほぼ改造じゃないの?」
「でもそうしないとまた壊れるかもしれないから そう言われて そうしてもらったんだよ」
「ふーん」
その話を聞き凛はこう尋ねた
「おじさんの所にあった車ってなんなの?」
と質問した凛 おじさんはこう答えた
「ハチロクだよ」
少しずついろいろ書いてますが こっちは少し遅れるかもしれませんが
よろしくお願いいたします