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気クラゲ

作者: まえとら
掲載日:2021/03/30

自然環境が激変して、世界に点在する巨大な樹々。その中層部の枝から、風船のような海月のような透明な生き物がぶら下がて実っている。「気クラゲ」だ。植物から動物が生まれている。成長すると木の枝から離れ空気中を浮遊し、空気を浄化してくれている。夜になると怪しく発光し星々の海を漂う。

わずかに生き残った人類は、巨大な樹の上層部に住みついていた。中層部は気クラゲのおかげで浄化が進んでいる。下層部へ行くためにはゴーグルと一体化した特殊マスクを被らなければ死んでしまう。深層部は謎である。

人々は、気クラゲにつかまり移動もできる。生き抜くために気クラゲさえも食べる。不思議な味がするけれど、大丈夫。


そよ風のカーテンとともに、小枝に咲いている小さな花の香りが揺れる。

人々は気クラゲにぶらさがり、時を流離う。

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