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冬の子  作者: 冲田
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6

 その(よる)、一人でベッドに(よこ)になっている男の子に、(ふゆ)の子は(はな)しかけました。


「お誕生日(たんじょうび)のパーティーは(たの)しかったかい?」


「とっても、楽しかったよ!」


 男の子は(こた)えました。


「ぼくも、(たの)しそうな(きみ)を見て、とってもうれしかった!

 けど、もうこれ以上(いじょう)ここを(あき)にしておくわけにはいかないんだ。(みなみ)の人たちが、冬の子を()っている」


「ぼく、もう天国(てんごく)にいってもいいよ。約束(やくそく)だもん。ありがとう。冬の子さん!」


「おやすみなさい。冬の子は南に()ってくるよ」



 冬の子は、最後(さいご)()っぱを()としました。


 そして、ここよりもっと南のまちを、冬にしに()きます。


大遅刻(だいちこく)だぞ! いそがなくちゃ。」








 (みなみ)のまちの人たちは、(ふゆ)の子を()っていました。


「冬の子やーい! どうして(おく)れたんだい?」


 南のまちの人たちが、冬の子に(さけ)びました。


(みち)(まよ)っちゃったのさ。冬の子だって、そういうことがあるんだよ」






 end


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