3日目(別視点)
ヨザクラ視点・・・
「ふぅ…」
今日は、生き残れた。
俺はその晩、イリーさんにある事を頼んだ。
イリー「…守る?」
「うん、今晩だけ俺を護ってほしい。」
イリーさんは少し考えると
イリー「ヨザさん……なんで俺が狩人だって分かった?」
「1日目、イリーさんの事を占ったんだ。そしたら、守護のタロットカードが出てきてね。」
「もしかしたら、と思って頼んで見てるんだけど…どうかな?」
イリー「…まぁ、俺の職を当てられちゃあ守らない訳にはいかないな。」
そう言うと、ベストを着だし弓をかかえ、俺の部屋の前に立った。
イリー「今晩はここで見張ってる。人狼やらなんやらヨザさんの部屋に入ろうとしたら、問答無用で打ち殺す。いいのかい?」
俺はゆっくりと頷くと、部屋に入った。
今夜は、誰を占おうか…
イリー視点・・・
(まさか、ヨザさんにバレちまうとは)
俺は眠い目を擦り、弓を抱える。
まぁ、情報源を絶やさない為にも、頼まれた依頼はしっかりやりきらないとな。
数十分後〜
足音が聞こえてきた。
寝そうだった目は直ぐに開き、物陰に隠れ弓を構える。
(誰だ…?)
ヨザさんの部屋の前にいたのは、のあにゃんさんだった。
のあにゃんさんはドアノブに手をかけ、ゆっくりと回す。
俺は咄嗟に、殺しもせずのあにゃんさんに話しかけてしまった。
「何してるの?」
声をかけると、ビクッとしながらこちらを向く。
のあ猫「…あ、あーイリーさんかビックリした。なにしてるのって、部屋に帰ろうとしただけだよ。」
へにゃりと笑うのあにゃんさんに、俺は違和感を覚えた。
「そこ、ヨザさんの部屋だよ」
そういうと、のあにゃんさんは驚く素振りを見せた。
のあ猫「あれ…ほんとだ。俺の部屋じゃないじゃん。イリーさん教えてくれてありがとう」
そう言うと、足早に帰って行った。
「チッ、邪魔しやがって」
そんな声が聞こえた気がした。
もうすぐ朝だ。幻聴が聞こえるくらい疲れているんだろう。俺はヨザさんの部屋の前に座り込むと、いつの間にか寝ていた。