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1日目

「ふぁあ…もう朝ぁ?」

カーテンから光が差し込んでくるのが見える。

朝は嫌いだ。眩しいし眠いし。

時計を見ると、もう12時半を回っていた。

私は眠い目をこすり、パジャマのままロビーに向かった。



暫くしてロビーに着いたが、誰もいない。


(今日は皆疲れてるのかな?)


私は二度寝しようと、来た道を戻った。


戻ってる途中、ふと見ると会議室の電気がついていた。

なぁんだ、みんな居るじゃん。


会議室から話し声が聞こえてくる。私はそっと、扉の前で聞き耳を立てた。


(…そんなの可哀想じゃないか)

(だったら他に情報は無いの?)

(……)


何の話をしているんだろう。


(でも…どうしてファルコンが…)

(過ぎたことを考えても仕方ない…ここからどうするかを考えるんだ。)


私は痺れを切らして会議室の扉をあけると、全員がこちらに視線を向けた。

その視線は、何かを疑っているような、怪しい目をしていた。

私は少し怖くなり、俯きながら挨拶をする。


「お、おはよう…みんな起きてたんだ…」


ログア「…おう」


ログアさんは顔を顰めながら返事をした。

他のみんなは反応すら無い。


「…あの、さっき何話してたの?」

恐る恐る聞く。


するとログアさんは表情を変えずに言った。


ログア「この館内で、殺人が起きたんだよ。」


そう言うと、ヨザクラさんは唇を噛み締め俯いてしまった。


私は、何を言っていたのか理解出来なかった。

まだ覚めきっていない頭で浮き出た答えは1つ。

「……夢?」

そうだ、これはまだ夢の続きなんだ。うん。


イリー「…だったら良かったよ」

イリーさんはそう言い、舌打ちをした。


「…うそ…。」

いつ?どこで?誰に?

様々な疑問が浮かぶ。


ペプシメン「オサシミが寝てる間に、ファルコンは死んじゃったよ。」

そんな疑問を見透かしたかと思うくらい、流れるように言った。


イリー「誰がファルコンさんを殺したのか、今まで話合ってたんだ。そして、怪しいと思う人に投票して、その日に殺そうと思うんだ。」


殺す…?

「殺すって…」


あまえら「簡単な話、さっさと犯人見つけて処刑しようって訳」


仕方の無いことなのだろうが、あまりにも冷酷な2人に少し恐怖心が芽生えた。


さとさく「でも…やっぱり可哀想…」


のえる「仕方ないだろ。このまま何もしないでいったら、俺らは喰い殺されるのを呑気に待っていることになるんだぞ。」


アイランド「まぁ、どちらにしろ早く犯人見つけて殺してハッピ〜って感じね」


のあ猫「でも、情報源も無しに迂闊に処刑は出来ないよ。」


ヨザクラ「…とりあえず、今日は何もしないでおいた方が良いと思うよ。」


「そうだね…」


私達は、解散した後早めに自室に戻る事にした。



〜自室にて〜


「はぁ…」

いつ襲いに来るか分からない恐怖心。もういっそ死んでもいいんじゃないかと思ってしまう心。

2つの考えが、頭の中をぐるぐる回る。


ベッドの上でそんな事をぼーっと考えていると、いつの間にか意識は闇の中だった。





✎︎1日目___死亡者:ファルコン_______

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