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僕たちマガドキバスターズ  作者: 古葉七
〜1章 妖怪テケテケ退治編〜
9/75

言葉の意味はよく分からんがこういう時に使うんでしょ?

逢う魔が時の空間から戻ってきた4人は駄菓子屋の中にいた。

その駄菓子屋の店主の婆さんが4人に声をかける。


「無事に退治できたようで何よりだわい。

ほれ、4人ともサッサと名札をお出し」


『はーい』


婆さんが名札をレジで読み込んでいく。


「おや、今回の依頼で花鳥風月の(くらい)が上がったねぇ。

との位からへの位じゃ。

ようやく見習い脱却じゃな」


そう言って婆さんは4人に名札を返していった。

花はそれを受け取りながら


「ねぇ〜お婆ちゃん。

その呼び方ダサいんだけど」


と文句を言う。


「何を言う!

古来より受け継がれた由緒正しき呼び方じゃぞ」


「僕は好きだよ。なんて言うか風情があるよね!」


風がそう言うと他の4人が固まった。


「まさか風が風情なんて言葉を知ってるなんて」


「びっくり。明日は雨だね」


「小生は雨ではなく槍が降ると思います!」


「槍が降ってきたら婆の店もおしまいじゃな」


と口々に言う。


「も〜みんなで馬鹿にして。

僕だって風情って言葉くらい知ってるよ!」


「ん・・・ちょっと気になったんだけど言葉くらい?意味は?」


と花が疑問を口にすると、


「知らない!でも、なんとなくこう言う時に使う言葉だってのは知ってる!」


風は自信満々に胸を張って答えた。


「やっぱ私たちの知ってる風だったわ」


「安心。明日は晴れ」


「小生も雲ひとつない晴天になると思います!」


「どうやらまだ店を続けられそうじゃ」


風以外の4人がそう言って笑うと


「も〜みんな、知らないから!

お婆ちゃん、またね」


と言って店を出て行ってしまった。


「も〜風、からかって悪かったわよ。

お婆ちゃん、また次もよろしくね」


次に花が謝りながら店を出て行くと


「また。次もよろしく」


「小生も失礼するであります」


と月と鳥も後を追いかけて店を出て行った。

皆が出て行ってから婆さんはレジに残った記録を見返しながら


「あの子らが見習い脱却ねぇ。

早いもんだ」


と、呟いて少女たちと出会った頃を思い返すのであった。



これでプロローグの話は終わりです。

次回からは結成!花鳥風月編!!となります。

また、作中でも説明はしますが今回出てきた用語の説明回なども入ります。

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