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僕たちマガドキバスターズ  作者: 古葉七
〜1章 妖怪テケテケ退治編〜
7/75

僕の全てを持っていけ!!

「だああああああっしゃあああああ!!」


風は叫びながら倉庫の中に飛び込んだ。

続いて背中に翼を広げたテケテケも中に飛び込んでいく。


「花殿!扉を閉めてください!」


「分かってるわよ。よいしょーーー!!」


鳥の声に合わせて花が扉を塞ぎ逃げ道を塞ぐ。


「花、掛け声がおじさん臭い」


「うるさいわね!さぁ、みんな構えて」


花の声と共に4人はそれぞれに鳥が職員室で見つけたものを構えた。

シュシュっとするだけで臭いが消えてフローラルな香りに変えるアレである。


「全員、一斉噴射ーーーーー!!」


風の掛け声と共に全員がレバーを引きシュシュっと水を撒き散らす。

その水は先程、花がリュックから取り出した聖水である。


「テケ・・・テケテケテケーーー!」


テケテケは殺虫剤を受けた蝿のように最初はブンブンと飛び回っていたが、やがて聖水の効果と疲労により動きが鈍くなってきた。


「月殿、今です!」


「ラジャー。

この程度の動きなら捉えられる」


月が太ももにあるガンホルスターから愛用のエアガンを引き抜くとテケテケの翼を狙い撃つ。


「テケ・・テ・・・ケェ」


「相変わらず良い腕してるわね」


「帽子のツバで狙いを合わせられば当てるのは簡単」


「ああ、3世のパートナーのやり方ね」


傷ついたテケテケの翼はうまく動かなくなり、そのまま地面に落ちていった。

しかし、それでもテケテケは渋とく消滅せずに腕を使って脱出しようももがいていた。


「最後は僕の番だね。

僕の全力、見せてあげるよ!」


風がそう言ってバットに霊力を込めていく。

許容量以上に込められた霊力はバットの周りを緑色に覆っていった。


「かっ飛ばせ!必殺、風神ホームラン!!」


風が野球のフルスイングをするとバットから緑色の霊気が放たれた。


「テ・・・ケ・・・」


その光に飲まれたテケテケは完全に消滅した。


「へへーん、どんな・・・もん」


そして霊力を全て放った風もその場でどさりと倒れたのだった。

RPGゲームでいうとチュートリアルボス戦です。

鳥のアイデアで特殊コマンドが出て選択。

弱体化させてから月が牽制して動きを止め、風がHP消費の威力の高い攻撃でトドメです。

花は戦闘終了後の回復役です。

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