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僕たちマガドキバスターズ  作者: 古葉七
6章 〜学校の異界化 花鳥風月決死の戦い〜
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日本転覆こそ一族の悲願よ

「後はお前だけだぞ!」


風は最後の式神をバットで吹き飛ばす。


そして五月に対してバットを向けた。


「ほほ、まさかここまでやるとは思わなかったわ」


しかし、自慢の式神も桃太郎も倒された五月だったが全く焦る様子はなかった。


「気をつけてください。

五月が小生の思う通りの人物ならここからです」


「お主は中々に博学だな。

そう、これが私の秘術。

来たれ、ガシャドクロよ!!」


五月が巻物を手にしながら叫ぶと辺りに散らばった骨がカタカタと動き出し集まっていく。


そして、それら無数に組み合わさり大きな骸骨となっていた。


「やはり・・・貴女は滝夜叉姫ですね」


「滝夜叉姫?」


「ええ、ガシャドクロの浮世絵に描かれている人物。

妖怪たちを操り朝廷の転覆を起こそうと反乱を起こした人物です」


「まさかこの現世で私の事を知っている童がいるとは思わなかった・・・本当に博識だな」


鳥は薄々気付いていたがガシャドクロを召喚したことにより五月の正体に気付いた。


数あるキーワードを組み合わせた結果であったが、その事実に行き着いた。


その事で鳥は五月こと滝夜叉姫の目的に気付いてしまった。


そう滝夜叉姫とは・・・


「貴女は平将門の娘・・・まさか、貴女の目的は!?」


「そうよ、我が父平将門をこの世に降臨させる。

そして、この日本国を転覆させて滅ぼしてくれるわ!!」


そんな2人をよそに風は小白金と並んでいた。


「お姉さん、あの人って有名なの?」


「うーむ、浮世絵は妾も見たが名前が書いてあるわけでは無いから認識しておる者は少ないんじゃ無いかの?

それよりもあやつの父親が問題じゃな?」


「平将門って人?」


「そう、其奴はこの日本国を憎んで憎んで憎みきっておる。

それは死して晴れることはなく、周囲の同じ想いを持つものを吸収して増幅させていった。

そして、遂には神の位にまで上り詰めてしまいおった・・・祟り神と言う名の神にな」


「じゃあ、その人が出てきたら勝てないのかな?」


「まぁ、無理じゃろ。妾が全力出しても無理じゃな」


「それじゃすぐに止めないと!」


風はことの重大さに気づき慌ててバットを構えた。


「まぁ、慌てるでない。

何事にも例外はあるからの。

それよりもこうして話している間は儀式も進まぬし、時期に2人も駆けつけてくれるじゃろう。

時間を稼いでくれておる鳥に感謝して今は身体を休めておけ」


「主人、白金殿の言う通りだ。

先程の式神との戦いで使った霊力を回復しておくといい。

奥の手を使う必要もあるしな」


「分かった、今のうちに休んどく」


そんな暢気な会話を続ける3人(?)の前では未だに鳥と滝夜叉姫の問答が続いているのであった。

滝夜叉姫に関してはガシャドクロの浮世絵を検索すると出てくると思います。

ガシャドクロと侍が対峙する中で左側にいる巻物を持った女性が滝夜叉姫です。

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