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僕たちマガドキバスターズ  作者: 古葉七
〜1章 妖怪テケテケ退治編〜
6/75

落ちてた物は拾った人の物だ

風は一人で校内をウロついていた。


「あいつら、いくら僕の足が超早いからって僕に囮役やらせるなんて」


3人は作戦のために別の場所を確保しに行っている。

風の役割はそこまでテケテケを引きつけることであった。

身軽が第一の作戦のために荷物も全部預けてきたから愛用のバットも今は手元にない。


「まぁ、それだけ僕がリーダーとして信頼されてるってことだな・・・っと」


てけてけてけてけてけてけ・・・


遠くから独特の音が聞こえてくる。

次の瞬間、廊下の奥から下半身が千切れて上半身で器用に走ってくる妖怪テケテケが現れた。

上半身しかないとは思えないスピードだがクラスでもトップの足の速さを誇る風の速さに追いつくことは出来ない。


「へへーんだ、あんな妖怪ごときに足の速さで負けてたまるか」


そう言って余裕で後ろを振り返った風は驚愕する。

またもやテケテケが背中に羽を生やして飛び始めたから。

そのスピードは地面を腕のみで走ってた頃に比べて全く違う。


「だからーーーテケテケが空飛ぶなんて反則でしょ!!」




一方で花達はテケテケと対峙するための場所を確保しに行っていた。

その場所とは校庭の一角にある倉庫であった。

花と月が倉庫の扉に手をかけるが全く動かない。


「ふぎぎー駄目だよ。鍵がかかってる」


「時間をかければ鍵を破れない事もないけど時間はかけられないんだよね?」


月の言葉に花はじとっとした目を向ける。


「時間あれば鍵を破れるなんてどういう育ちしてんのよ」


「コーチに教わった。拳銃、鍵開けと目星は取っておけって」


「それってSAN値の下がるゲームの話でしょ!

ダディは何を教えてるのよ!」


頭を抱える花を無視して鳥が前に進みでると鍵穴に鍵を差し込みガチャガチャ回して開けた。

また、今度は対象を鳥に変えてジト目で彼女を見る花。


「一応弁明は聞いてあげるわ。

どうして貴女が鍵を持っているの?」


「職員室に落ちていたんですぞ!」


「それは落ちてたんじゃなくて盗んできたっていうのよ!

それに鍵があるならサッサと使ってよね」


花のそんな言葉も気にせずに扉を開けると二人は中に入っていく。、


「花殿もすぐに入って準備して欲しいのですぞ」


「花、はやく来て」


「もう〜私の話ちゃんと聞きなさいよ!」


3人はそんな掛け合いをしながらも倉庫にて準備を始めるのだった。

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