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僕たちマガドキバスターズ  作者: 古葉七
4章 〜先輩チーム登場!その名は一騎当千!!〜
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無駄に消耗することはありませんね

一階の通路の安全を確保した一騎当千の面々は二階を探索するか部屋を調べるかという話し合いになっていた。

二階にも同じ数の鉄鼠がいるなら爆発札の数は心もとない。

そこで、4人はなるべく戦闘を避けて部屋を探索する事にした。


「がっはっはっ、ここは吾輩の出番であるな」


サウザーは高笑いを上げながらロープを巻き上げて右腕を晒す。

そこにはびっしりと包帯が巻かれていたのだが、彼はその包帯を外していった。

もちろん、包帯の外れた右腕には怪我など一切ない。

そういうことをしたい年頃なのである。

だが、それも完全にファッションというわけではなく彼は包帯を横に畳み、ひも状にして魂を吸われただけで体の壊れていない鉄鼠に巻きつけていく。

処置を施された鉄鼠は先程襲いかかってきたときのように元気に動き回った。

これは彼の霊能力で紐を通して霊力を流し込むことで対象のものを自在に操ることが出来るのだ。

扉は一つであるがそれは彼等が通れるという意味で、ネズミ程度の大きさならば通れそうなスペースは無数にある。

彼等は鉄鼠を通して部屋の中を確認するという方法をとった。


一つ目の部屋に鉄鼠を送り出す。

この間は普段の喧しさも鳴りを潜める。

だが、マッピングをしている手は動き続け中の詳細を伝える。


「これは普通の病室だったのかな?

ベッドも残ってないから何とも言えないが」


地図を覗き込んだナイトが呟く。

マップを見る限り何もない部屋のようだ。

そして、次に中にいる怪異の詳細が書かれていく。


「ふむ、スケルトンが2体に提灯お化けですか。

問題なくやれそうですね」


一がそう言った直後に送り出した鉄鼠が帰ってきた。

彼等はその部屋はスルーして次の部屋の調査に移る。

問題なくやれるからと言って戦う必要のない場所を無理に探索して消耗することはない。

この後は自分たちより強い制圧チームがここに来るのだから彼等に任せておけばいいだけである。

こうして残りの部屋も探索した彼等だったが後の部屋も似たり寄ったりであり、他に出てきたのは相変わらずの鉄鼠や人魂など低級の怪異であった。

この階層は特に問題なく低位のチームでも問題なしという結果で締めてマッピングを完了した。

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