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僕たちマガドキバスターズ  作者: 古葉七
4章 〜先輩チーム登場!その名は一騎当千!!〜
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見た目以外は真面目でいい奴

鉄鼠との戦いを終えた一騎当千は自分たちの状態を確認していく。

一はナイトにペットボトルの水を渡す。

これはお神酒と同様に神前に供えられ清められた水であり、花が作る聖水と同じ効果がある。

役割的には殆ど変わらないためにマガドキバスターズでは、これを清水(せいすい)と漢字違いで呼んでいる。

他の面々は特に霊力を使っていないがナイトは一戦ごとに霊力を燃やすような戦い方をしているのでこまめに回復させている。


「悪いな、助かるよ」


と、剣道着の面を僅かにあげて清水を飲む。

その間に先の道を斥候していた当からメッセージが届く。


『通路は鉄鼠のみ。部屋は見える限りで3部屋。

手前の部屋を見る限り窓はなく出入り口は扉のみ」


という斥候の結果が送られてきた。


「とりあえず通路の安全を確保した方が良さそうですね。

鉄鼠を排除してしまいましょう」


と一が提案する。


「私もその意見に賛成だな。

任務の目的は調査なんだから無理をする必要はない。

室内を確認するだけなら手はあるしな」


とナイトがその意見に賛成する。

普段の丁寧な言葉遣いではないのはチームとしての積み上げた絆の厚さであろう。


「がっはっはっ、吾輩もそれで構わんぞ。

安全は何より大事だからな」


とサウザーも賛成しマッピングを再開する。

そのマップには出会った鉄鼠の配置や数までが事細かに書かれていた。

見た目の残念さ以外は優秀な男なのだ。

こうして方針が決まった3人は当と合流して鉄鼠達を駆除していく。

メインとなる吸魂札は多数あるが爆発札は一つ用意するのにも時間と霊力が多く必要なので数は多くない。

しかし、彼等はそれを躊躇なく使っていく。

勿論、調査というミッションのために撤退という選択肢を常に頭に入れているという理由はある。

しかし、彼等はこれが異界の解決だったとしても同じ手を使っていただろう。

彼等は今までの経験から確保できる安全は最大限に確保するという手法を取ることにしていた。

それは、『ほ』の位以上に位置する者には常識であった。

現在の『へ』の位である花鳥風月がこれからこの事を学べるかは彼女たち次第であろう。

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