武士の甲冑とか格好良いよね
一騎当千の4人が紹介された駄菓子屋に着いた。
ドアが閉まっているがお店はやっているようだから開けても構わないだろうと扉を開ける。
「いらっしゃいませですぞ」
扉を開けると予想外の自分たちと同じくらいの年代の少女が出迎えてくれた。
彼らは事前に婆さんのやっている駄菓子屋と聞いていたので驚く。
130cmくらいの身長にぶかぶかの白衣を着たツインテールの少女。
目が悪いのか、かなり度の強そうな眼鏡をかけていた。
話してみると今日は婆さんが用事で出掛けているらしく、この少女が手伝っているらしい。
恐らくは孫娘が店を手伝っているのだろうと彼らは考えた。
バドと名乗る少女に見送られて彼らはゲートに足を踏み入れた。
鳥はモニターで彼らの様子を見ていた。
その時、入り口からガヤガヤと喋り声が近づいてきているのに気がつく。
その声の主は彼女の所属するチーム「花鳥風月」の残りの面々であった。
「ヤッホー、鳥は真面目に仕事してる?」
「遊びに来てあげたわよ!」
「素直じゃない。一人で留守番してるって聞いたから見に来たのに」
と口々に言いながら鳥の周りに集まってきた。
「みんな、ありがとうですぞ!」
鳥はそう言いながらモニターから目を離してはいなかった。
「あれ、何見てるの?」
「他のチームの任務ですぞ。
隣町の支部のゲートが壊れたらしく、こちらにやってきたみたいですな」
「へぇ〜あ、ほんとだ!
男の子4人のチームなんだ。
僕たちとなんか似てるね!」
風の発言に興味を持ったのか花と月もモニターに近づいてきた。
「なになに・・・うわっ、何変な格好の集団。
剣道着に神職の袴に黒ローブ。
先頭歩いてるのは昔の戦争映画の主人公みたいな格好だし」
「まぁ、男の子ですからなぁ〜そういうものが格好良いと思う時期なのでありましょう」
という鳥だったがブカブカの白衣を着る彼女を見て
「いや、鳥も人のこと言えないけどね。
まぁ、でも鳥の場合は子供が大人の真似してるって目で見られて、微笑ましく笑ってもらえるだけで済むんだけど。
でも、この人達って警察呼ばれるレベルで怪しくない?」
「うーん、僕は剣道着みたいな防具って格好良いと思うな。
実際に着たら動きにくそうだけど、ゴテゴテした防具って憧れちゃうよ」
そう言う風に花は呆れ顔で
「そういや内のチームにも男の子脳がいたんだったわ」
と答えるのであった。




