これがいつもの風景です
花の持っていたものをリュックからランドセルに変更しました。
「ところでさっきの話だけど、風は脳筋とかビッチとか意味分かって言ってんの?」
「いいや、全然わからん!
でも、何となく悪口だってのは分かった」
「ほんと、脳筋ね」
自信満々にいう風に対して花は呆れる。
「脳筋というのは脳みそまで筋肉で出来ているという意味」
そこに月が無表情で言葉の解説を始めたのだが、その事を聞いた風は目を輝かせた!
「なにそれ!めっちゃ強そう!
なんだ〜花は僕のことを褒めてくれていたのか」
「あー、うん。風がそれでいいなら良いや」
花は何かとてつもない疲労感に襲われて椅子に腰掛けた。
「ねぇねぇ、月。
じゃあ、ビッチの意味は?」
「ビッチとはお・・・」
「そーいえば鳥が全然会話に加わらないけど何してるのかしら!!」
腰掛けたのだが、風がビッチの意味を月に尋ねて素直に教えようとしたので慌てて立ち上がり話題を変える。
「鳥ならあそこで何か漁ってる」
月が鳥の居場所を示したことで無事に話題を変えられたと安堵する花。
そして、鳥の方に近寄って声をかけようとした時、
「ありましたぞー!!」
と探していた何かを掲げて立ち上がった鳥の頭が花の顎にクリーンヒットして倒れる。
特に痛みを感じることもなくすぐに立ち上がって花が
「いきなり何するのよ!」
と怒るが鳥はマイペースでどこ吹く風という様子だ。
「花殿は聖水を持たられていますな?
それがあればテケテケ対策は万全ですぞ!」
この状態の鳥に何を言っても無駄なのは分かっているので花はおとなしく背中のランドセルから1リットルのペットボトルを取り出した。
「はい、今日はこんだけ持ってきてるわよ。
祝福するの大変なんだから大事に使ってよね」
と花が言うが鳥は全く気にせずにそのペットボトルを受け取ると見つけたものの中身を捨てて入れ替えていく。
「名付けて点が駄目なら面で攻めろ作戦ですぞ。
さぁ、皆さんの分も詰め替えてください」