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僕たちマガドキバスターズ  作者: 古葉七
〜1章 妖怪テケテケ退治編〜
2/75

開幕の逃走劇

夕暮れ時、人の気配がない小学校。

彼女達はその長い廊下を猛ダッシュで駆け抜けていた。


「おいおいおい、嘘でしょ?

あいつって肘で走って追いかけてくる妖怪じゃなかったの!?」


先頭を走りながら叫ぶのは「(カザ)


「そんなこと言っても現に空を飛んで追いかけてくるんだから仕方ないじゃない!」


風のすぐ後ろを追いかけてきてくる「(ハナ)


「ダメ、あんなに自在に空を飛ばれたら全く当たらない」


更に後ろから少女達を追いかけてくるものに対して逃げながらエアガンを撃っているのは「(ルナ)


「ひいいいいい、小生は皆ほど体力が無いから待って欲しいですぞ」


最後にひいひい言いながら追いかけてくるのは「(バド)


「テケテケテケテケテケテケテケテケテケ!!」


そして、そんな4人に対して翼を広げて飛んでくる妖怪「テケテケ」


「ダメだ、風。このままじゃ鳥が追いつかれる」


月がエアガンを撃ちながら風に話しかける。


「だああああ、しょうがない!

花、煙幕符。とりあえずあいつを巻いて体制を立て直すよ」


風の言葉に花は腰に下げたポーチから一枚お札を取り出した。


「みんな、そのまま真っ直ぐ駆けなさい!」


花はそう言って走りながらお札を地面に叩きつけた。

すると、そのお札からモクモクと白い煙が上がる。

高速で空を飛び追いかけてきたテケテケだが


「テケーーーーー!!」


その煙に触れた途端に叫んで後ろに飛び退いた。


「ほら、鳥。しっかりして」


その間に月は1人遅れている鳥の手を取って逃走を援護する。


「よし、先の右側に職員室があるわ。

とりあえずあそこに逃げるよ!」


「おっけー。月達も聞こえた?」


「ああ、問題ない。鳥も大丈夫?」


「小生は一息つけるなら何でもいいですぞ」


そうして少女達は職員室に駆け込むと扉を閉めて鍵をかけた。


「ふぅー、何とか一息つけそうだな」


「はぁ〜なんなのよ、あれ?

空飛ぶとか反則なんですけどぉー!!」


「あれだけ高速で飛ばれると当てるのは難しい・・・でも、悔しい」


「うーん、いまネットで調べてみたのですが。

都市伝説の中には高速で空を飛ぶ個体というのもいるみたいですな」


「なんだよ、それ!?

テケテケ関係ないじゃん」


「まぁ、仕方ありませんな。

先ずは対策を考えましょう」


そう言って少女らは顔を見合わせて今後の作戦方針を立てていく。


これは昼と夜の狭間「逢う魔が時」にて妖怪退治を生業とするマガドキバスターズ。

その組織に所属する彼女達「花鳥風月」の物語である。

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