ポスター。
ぷすっ。
プスプス、プスプス。
「んふふー、可愛いなぁ♪」
ひとつ。 また、ひとつとーー
手にした画鋲で絶対に邪魔しないように四つ角を刺す。
ただの雑誌の付録だったそれを壁紙にして。
等身大であったことが何よりも嬉しかった。
やりたい放題ーーとも思えなかったが。
しばらくして……、
「じゃあね、おやすみ☆」
薄っぺらい布団を掛けて疲れきった身体を包み込む。
酒の勢いもあったのだろうか。
はたまた、じっくり浸かった湯船と押し寄せた疲労感。
ーーともあれ。
柔らかいベッドに深々と横たわる。
じろ、じろ。 ギョロリ。
微睡むなか、違和感にしか過ぎない。
歪な声が聴こえてきた。
落ち着きかけた鼓動を激しく揺さぶる。かきむしる。
自分ひとりしか居なかった寝室で。
「ねぇ、遊びましょうよぉ……」
その娘は、四方八方を真っ赤に染めて。
ただ、嬉しそうに笑っていた。
とびっきりの笑顔でーー 蛍光灯が、弾けた。
転がった、目の玉が、いつまでも視ている。
描き上げようとしていて、急に咳が止まらなくなりました(実話)
だからイヤなんだ……。