表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

MY song

ポスター。

作者: caem


 ぷすっ。

 プスプス、プスプス。


「んふふー、可愛いなぁ♪」


 ひとつ。 また、ひとつとーー

 手にした画鋲で絶対に邪魔しないように四つ角を刺す。


 ただの雑誌の付録だったそれを壁紙(ポスター)にして。

 等身大であったことが何よりも嬉しかった。

 やりたい放題ーーとも思えなかったが。


 しばらくして……、


「じゃあね、おやすみ☆」


 薄っぺらい布団を掛けて疲れきった身体を包み込む。

 酒の勢いもあったのだろうか。

 はたまた、じっくり浸かった湯船と押し寄せた疲労感。


 ーーともあれ。

 柔らかいベッドに深々と横たわる。



 じろ、じろ。 ギョロリ。



 微睡むなか、違和感にしか過ぎない。


 歪な声が聴こえてきた。

 落ち着きかけた鼓動を激しく揺さぶる。かきむしる。

 自分ひとりしか居なかった寝室で。



「ねぇ、遊びましょうよぉ……」



 その娘は、四方八方を真っ赤に染めて。

 ただ、嬉しそうに笑っていた。

 とびっきりの笑顔でーー 蛍光灯が、弾けた。




 転がった、目の玉が、いつまでも視ている。


描き上げようとしていて、急に咳が止まらなくなりました(実話)

だからイヤなんだ……。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] ポスターとホラーという組み合わせが新鮮でした。 終わり方の不気味さも良かったです。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ