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エピローグ


     エピローグ

 小夜は大学二年生になっていた。気づけば、四肢の色は徐々に自分の肌の色に近くなり始め、浮かび上がっていた文字も消えていた。

「お、お付き合いしていただけませんか!?」

「ごめんなさい。私心に決めた人がいるので・・・。」

「そうですか・・・。」

校舎裏から去っていく男子学生の背を見送る小夜の背後から声がかかる。

「まったく人気だね、小夜さんは。」

渡部はにやにやした笑顔を浮かべ、横からぴょこっと出てきた山城に殴られる。

「デリカシーなさすぎ。あんた、そんなんだから彼女できない。」

「うるさい!僕は本当に僕を愛してくれる女性が現れるまで待つって決めたんだ。」

「言いわけ。」

「シャラップ!」

小夜は二人の会話を聞いて口元を押さえて笑いながら、今どこにいるか分からない人間に想いをはせる。

「一体いつになったら帰って来てくれるの?」

「さぁな?いつになることやら・・・。」

「早く会いたい・・・。」

「俺もそう思うよ。」

四人はうんうんと頷く。

「ん・・・?四人・・・?」

「って、えっ・・・?稜・・・?」

小夜は信じられないものでも見たかのように驚く。それに稜は拗ねたように笑いながら言った。

「久野稜只今帰りました。」

「稜!」

小夜に抱擁された稜は真っ赤になりながら受け止める。

「稜!!!」

渡部と山城が稜に駆け寄る。さらに裏庭を校舎の二階から見ていた朝倉と佐倉が気づき、稜の元へと走り出す。


 その日の夕方、「金の朝の創造者」の本部の一角で働いていたレイルとエリスは小夜からのメールを受けて周りの人間が驚くほど大声で喜びを表した。


 一匹の悪魔が世界を見下ろしながら、その様子を見て微笑んでいた。

「これでハッピーエンドかの・・・。」

ルシファーはただ満足そうに頷き、席を立ってどこかへと消えて行った。

明日も明後日も彼らはともにあることを祈りながら。



これで終わりです!かなり大雑把で稚拙な文章でしたが、読んでくださった方に感謝の意を捧げるとともに、今度は本編で描けなかった人たちのことも書きたいなと考えたりしているのでそのときはまたどうぞご覧ください。感想募集しています。気軽にどうぞ

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