ギルドに到着
ちょっと新しいキャラ
ゼノは護衛をしたものの、特にモンスターの襲撃もなく平穏無事に翌日の昼頃にギルドがある都市前に着いた。
・・・・実は、この奴隷商人たちの馬車を狙おうとしていたモンスターたちはいた。
だが、本能的な危険を察知して誰も襲ってこなかっただけであるのだが、ゼノはそれに気が付くことはなかった。
奴隷商人のボンビンは、あのオークの行動を見ていたのでおそらくゼノを恐れてこなかったのだろうと予測できていた。
とにもかくにも、無事ギルドがある都市に着いたので、ゼノはここで降りて、当初の予定だった冒険者登録をすることに・・・
「その前に、一応ここまでと言う事でしたのでどうぞ、最初に指名した奴隷を受け取ってください」
「・・・わかった」
正直、本当に奴隷がもらえるとは思っていなかったのだが、金狐の娘の奴隷を受け取り、その奴隷の首輪の鍵をもらって別れた。
「・・・これからどうもよろしくお願いいたします、ご主人様」
「あー、えーと」
ぺこりとお辞儀されたけど・・・奴隷を連れるってのはやっぱ現代日本人の感覚としてはね・・・。
「まず最初に聞くけど名前は?」
「・・・私の名前はミスト。そう及びください」
ミストね・・・・確か、日本語とかだと霧って意味があったけどこの世界では同じような意味になるのかな?
「一応聞くけど、奴隷から解放されたいとは思っていないの?」
念のために聞く。もし奴隷を止めたいとかいうのであれば、すぐにでもその奴隷の首輪は外すつもりであった。
「・・・思っていません」
だけど、意外にも開放されたいとは思っていないようである。
「なんで?」
「・・・一目、もとい私は奴隷の身。奴隷と言うのは主人に仕える者です。たとえどんな主人であろうとも、必ずそのそばに仕えるのだと心に決めておりました」
今一瞬変なの混じらなかった?
とにもかくにも、しょうがないな・・・村に帰ったらメイドとかそういう物としてゴライアス家で働けないか聞いてみるか。
とりあえず、狐耳の奴隷を得たのだが、当初の目的の冒険者登録を果たすために俺はギルドへ向かった。
・・・・この時、ゼノは気が付いていなかった。この奴隷少女の頬が少し赤くなっていたことに・・・。
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ミストはゼノの背中を見て思っていた。
彼女は金狐族の獣人。
金狐族とは、本能的に強い人を夫、もしくは妻として探し求めてしまう種族である。
そして、それで候補を見つけた場合その人の心を射止めるまで生涯仕えるというなんとも熱愛的な種族であった。
ミストは奴隷として売られていたが、実は奴隷として流浪することでその相手を探そうとしてなっていたのである。
そして、昨日このゼノの気配を野生の勘ともいうべきもので強者だとわかり、自分を指名してくれたので、どうにかこの人を射止めようと決意した。
いわゆるひとめぼれに近い形で、変わった形だが、とにもかくにもミストはまず奴隷としてできるだけ従うことで自分の存在価値を見せようと思ったのである。
そのため、奴隷の開放を望まなかったわけだが・・・・ヘンな性癖を持つ一族としても知られているのであった。
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少々歩いた後、俺は目的の建物を見つけ出した。
「えっと、ここがギルドでいいんだな?」
「・・・はい、そうです」
ミストに地図を見てもらい、ここがギルドだとわかった。
ギルドには酒場も並列して建てられてはいるが、中に入るとまだ昼頃と言うこともあって人がほとんどいなかった。
ゼノがギルドに入ってきた時に、その銀髪の髪に目線が集中した。
この世界では銀髪の人はいないので、よほど珍しかった。
しかし、まあ冒険者志望の奴だろうとその場にいた人はすぐにゼノから視線をそらした。
そして、そのすぐ後ろについてきている奴隷の首輪をした狐の獣人の少女を見てむしろこっちが気になる視線を出した。
・・・・だが、たまたまギルド内には強者もいた。
彼らは、ゼノのまとう雰囲気が普通とは違う、恐ろしいというよりも圧倒的な強者だと思った。
見た目は銀髪の好青年だが、どこかつかみどころないような恐ろしさを秘めている・・・・この時、それを理解した者たちは数人ほどしかいなかった。
「すいません、冒険者登録をしたいのですが」
まあ、そんなやり取りが行われていたとはゼノは気が付かなかったが。
冒険者登録のために、ギルドの受付にそういった。
受付にいたのは、このギルドの受付嬢たちである。
「冒険者登録ご希望の方ですね、少々お待ちください」
銀髪と言う珍しい髪色をしたゼノを見て少し驚きはしたが、伊達にギルドの受付嬢をやっていないので、すぐにいつも通りの冒険者登録の手順を踏むことにした。
「では、まずはお名前をこの登録名簿に書いてください」
冒険者登録は幾つかの段階を踏む。
まずは名前だ。
「『ゼノ』っと・・・そういえばミストは冒険者登録はしないのか?」
ふとせっかくなので冒険者登録をしないかと聞いてみた。
すると、受付嬢が何やら言ってきた。
「あの・・・奴隷の方は、その主人のものとみなされますので、その主人と一緒なら作る必要がないのですよ」
なるほど・・・金で売買される奴隷にはそういう物がいらないのか・・・・。
なんとなく、社会の闇に触れそうだったので次に進むことに。
「では、単純な審査をします。これは冒険者の証明書を発行する手続きの一つなのですが・・・」
と、受付嬢が何やら真っ白なカードのようなものを出してきた。そこに先ほどの名前を書き込むように言われる。
「これに、血を垂らしてください。もし、冒険者にふさわしい実力があれば、自然にあなたの情報が書き込まれるなどの変化が起きますが、なければただ血が落ちただけの紙くずになります」
どうやら、冒険者用の証明書に関しての手続きはこんなもので行われるようである。
このカードは各ギルドに配布されており、自動的にその持ち主の情報を登録し、ギルド全体に行きわたるようにするらしい。魔道具の一種らしいけど・・・・すごいな。
「血を垂らすための針をどうぞ」
と、渡された針を親指に刺した。
痛いけど・・・まあ登録のためだ。って、ちゃんと赤い血だったな。人間じゃないから緑とか青とかじゃないかなと一瞬思ったぞ。
そのままカードに垂らす。
すると、カードに落ちた血は吸い込まれるかのように消えたかと思うと、カードが一瞬軽く発光し、次の瞬間には文字が浮き出ていた。
「・・・冒険者としての登録ができたようですね」
果たして、俺の個人情報は一体どうなっているのだろうか・・・・?
血とかではない感じにしようかとしたけど、すこしでもの吸血鬼要素




