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第216話 第一歩(その3)

「だから言っただろーが……! あの野郎が、力の差を見せつけられて、それでおとなしく降参するわけがねーんだ。なんたって、のツラに泥を塗りたくって場の空気を台無しにするのが趣味のような奴なんだからよ!」


 ロッシュ・ローブを守護する七体の無人メテオメイルとの激戦の最中。

 瞬の意識回復および戦闘再開の一報を受けた轟が、声を弾ませる。

 年相応の少年のようにはしゃぐ、その姿の中に、かつての粗暴で寡黙だった頃の面影はどこにもなかった。

 規律ある生活を続けるうちに、無用のトラブルを避ける温和で我慢強い性格に均されてしまったわけではない。

 血の気の多い性格と闘争心は未だ健在。

 自分に関わろうとする者全てを威嚇し遠ざけてきた、鋭い牙と重々しい咆哮を、ただ別の目的のために使い始めただけなのだ。


「ああそうだ。この戦いで、瞬が負けるもんかよ。オーゼスの連中に対してなにが一番の嫌がらせになるか、それを誰よりもわかってる、あいつが」


 言い終えてから、轟は自らの歓喜の理由が、瞬の生存に起因しているわけではないことに気づく。

 要するに、連奈の逆転劇を目の当たりにして得意げな表情を浮かべたときと、同じだった。

 期待を寄せる相手が、自分の期待するとおりの人間でいてくれることが、たまらなく嬉しいのだ。

 しかも、そんな風に思える相手が――――訳知り顔で語ることのできる人間が、今の自分には何人かいる。

 誰かが自分のために動くことを忌避し、自分もまた誰かのために動くことをやめ、長く孤独の中で生きてきた轟にとっては、十分すぎる幸福だった。

 自分の単純さと、願望のレベルの低さを自覚して、轟はたまらず苦笑する。

 ただ同時に、成長もまた実感していた。

 自らの心の内を、こうまで上手く言葉にするなど、以前の轟には到底不可能なことだった。

 自分の本意を掴めず、望まぬ行動に出て、無用のトラブルを生む。

 メテオメイルのパイロットになるまでは、ずっと、その繰り返しだった。


「さーて、心のつっかえも取れたことだし、ここからは本気でやらせてもらうぜ……!」


 唸るような低い声を出したあと、轟はゲルトルートを取り囲む、七体の無人メテオメイルを一瞥する。

 開幕と同時に海中に叩き落としたケンタウロス型の機体も戦列への復帰を果たしており、戦いの序盤よりも、状況は悪化していた。

 前衛が四機、後衛が三機という万全の布陣。

 しかも戦闘能力は正規のメテオメイルと遜色がなく、機体を制御する人工知能の出来もいい。

 おまけに拠点防衛用だけあって、しっかりと連携も取ってくる。

 事前の見立てのとおり、やはり前哨戦で叩き潰した大量の無人機群とは、別格の存在だった。

 実際、戦闘を始めてから十分以上が経過しているにも関わらず、未だにただの一機も撃墜できていない。

 一方で轟のゲルトルートは、既に小破と中破の境目といったところ。

 端的に言えば、苦境。

 しかし、轟に退くことは許されない。

 なぜならこの戦いは、専守防衛に徹する敵部隊に、轟の側から攻撃を仕掛けて引き起こしたものだからだ。

 瞬が復活するまでの時間を稼ぐという目的があったとはいえ、それも自分の独断。

 自らの手で始末をつける責任が、轟にはあった。

 それに轟は、この圧倒的劣勢に、むしろ満足している。

 戦いとは、こうでなくてはいけないと。

 先ほどは、オーゼスの構成員にガス抜きをさせてやると宣言したが、ガスが溜まっていたのはむしろ轟の方だ。

 瞬と連奈が、各々のアイデンティティを賭けた決戦に赴く中、自分だけ手応えのない雑魚を狩るだけというのは面白くない。

 なにより、セリアへの土産話としても微妙だ。

 二人に並び立つ者として、せめて近しい死線はくぐっておきたい。

 愛する者に自慢できるほどの大きな貢献がしたい。

 轟を突き動かすのは、そんな子供じみた欲求だ。


「突っ込む!」


 七機が再び連携を仕掛けてくる気配を感じ取った、その刹那、轟はゲルトルートを突撃させた。

 バウショックと同等の重装甲と、背面の円錐状大型スラスターが生み出す絶大な推力の組み合わせは、機体そのものを砲弾へと変える。

 標的は、ドリルの殻を前方に突き出す、ヤドカリ型の機体だ。

 ゲルトルートの接近に反応して、ヤドカリ型の機体はドリルを高速回転。

 自らも前進して、真っ向勝負を挑む。

 対する轟は、ゲルトルートの全身をやや傾け、体重移動によって進路を数メートル右へと変更。

 ヤドカリ型機体の脇を通過したあと、その背後に回り込む。

 そして、左右のギガントアームの握力でヤドカリ型の機体を掴み上げるや否や、全力で振り回した。

 ヤドカリ型の機体とともに、四方から同時攻撃を行うつもりだった他の三機――――ナイフを持った細身の機体、ケンタウロス型の機体、ムカデ型の機体は、轟の予想外の戦法に対応できず、質量攻撃の餌食となって吹き飛ばされる。

 直後、後衛の三機からの集中砲火がゲルトルートを襲うが、轟はそれもヤドカリ型の機体を盾にすることで防ぎ切る。

 実弾とレーザーの雨あられの砲撃も、この頑丈なドリル殻を破壊するには至らない。

 攻撃と防御が一体化した、このヤドカリ型の機体こそが防衛部隊の戦術の中核であることを、轟は感覚的に理解していた。

 だからこそ、そこを真っ先に崩しにかかったのだ。


「テメーさえいなけりゃよ……!」


 轟は、もがき足掻くヤドカリ型の機体の両脚の何本かを引きちぎると、無慈悲に蹴り飛ばす。

 その巨体は、無様に氷上を滑って海面へと転落。

 完全に機能停止はしていないようだが、ケンタウロス型の機体とは違って、もう登ってくることはないだろう。


「ワリーが、あとの連中は作戦もへったくれもねえ、ただの力づくだ。俺の得意分野で、派手に逝ってもらうぜ」


 防衛部隊が陣形を整え直す前に、轟は更に追い打ちをかけた。

 被弾を覚悟で、手近な敵から一体ずつ確実に、ギガントアームの打撃で仕留めていく。

 轟が放つのは、拳骨げんこつの部分を的確に命中させることで貫通力を極限まで高めた、いわば“点”の打撃。

 頭部に当たれば頭部を粉砕し、胴体に当たれば胴体を抉る、それは文字どおりの必殺の拳。

 メテオメイルの操縦で成功させるためには、生身の肉体の比ではない精密さと相応の修練を必要としたが、轟はもう完全にこの技術をモノにしていた。

 ヴォルフィアナとの戦いで、ようやく勘を掴むことができたのだ。

 結局のところ、自分が手にした力は一つなのかもしれないと、轟はふと思う。

 風岩家での修行の際に教わった打撃の真髄も。

 セリアをエウドクソスの枷から解き放つために繰り返した試行錯誤も、要点は同じだ。

 言葉を、力を、伝えるべき一点に正しく伝え、相手の奥深くに響かせる――――

 次の瞬間、力強く繰り出されたゲルトルートの赤い拳が、新たにまた一体を氷の大地に沈めた。




「三風先輩三風先輩三風先輩! ご無事ですか!」


 連奈が医療棟最上階の特別個室に運ばれてから、数分が経った頃。

 室内に、血相を変えたメアラが駆け込んでくる。

 ロッシュ・ローブ攻略作戦がどの段階フェーズにあるのかは不明だが、窓の外は依然として騒がしく、予断を許さない状況であることは確かなようだ。

 だとすると、予備のパイロットであるメアラは、本当ならまだ詰所で待機していなければならないはずだった。

 しかし連奈は、わかっていながらその件を不問に付す。

 命令の遵守についてメアラにとやかく言える立場ではなかったし、そもそもにおいて、他人の行動など関心の外だからだ。

 それになにより、瞬や轟が、この局面で自らの機体を手放すようなことはけしてないと断言できた。


「……なんともないわよ。過去最高レベルに疲れてはいるけど、それだけ。点滴だって、私はいらないって言ったんだけど、一応やっておけって」


 仰向けの姿勢のまま、連奈は点滴のチューブが繋がった右腕を小さく掲げてみせる。

 針の跡が残ってしまうのではないか――――それは連奈にとって、仲間の命や作戦の成否以上の懸念点だった。


「よかった……!」


 普通に受け答えをしてみせたことで、メアラは安堵したのか、倒れ込むようにして連奈のベッドに上半身を預けた。

 あまり盛大に心配されると、自分の実力が低く見積もられていたようで複雑な気分になるが、B4に敗北寸前まで追い込まれたことは事実。

 それに、こうして自分の身を案じてくれる人間はヴァルクスの外でも内でも少ない。

 ここは、素直にありがたみを感じることにした。


「それにしても……あれだけ長時間ゾディアックキャノンを照射しておいて普通に意識があるなんて、さすがは三風先輩ですね」

「眠るタイミングを逃し続けているという方が正しいわね。搬送やら検査やら、大声を出す来客やらで」

「そんな迷惑な人がいるんですね」


 メアラが、視線を落としたまま呟く。

 直前までの晴れやかな表情とは打って変わって、その目元は悲しげで、声のトーンも低い。

 年齢相応といえばそうなのかもしれないが、メアラは喜怒哀楽がころころと切り替わる。

 良くも悪くも幼少期から大人びていた連奈とは真逆の性質で、最初は扱いづらさを感じることもあったが、今ではもうすっかり慣れた。

 それに、メアラの今の心情も、わからないでもない。


「……どうなってるんでしょうね、風岩先輩のところも、北沢先輩のところも。こっちには全然、情報が入ってこないんですよ」

「北沢君のところ……?」

「そうなんですよ。北沢先輩も敵の本拠地を守っているメテオメイルとの戦いに行っちゃったんです。どういう流れでそうなったのかは、よくわからないんですけど」

「ラニアケアが動いてないってことは、北沢君は大丈夫ってことだし、北沢君がこっちで油を売っているってことは、瞬もなんやかんや生きてるってことじゃないの」

「お二人の安否ももちろん心配ではあるんですけど……でも、それだけじゃないんです」


 言って、メアラは布団に頭を押し付ける。

 脛の辺りにメアラの顔の感触があって、むず痒かったが、そこに言及できる空気ではなかった。


「……なんだか私、蚊帳の外だなって」

「今回に限った話ではなく、オーゼスとの戦いの全体を通して……ということかしら」

「そうですよ。結局、実戦にもほとんど出してもらえなかったですし、出ても全然活躍できなくて……。本当に、ただの予備のパイロットでしかなくて」

「自分は特別な存在で、連合とオーゼスとの戦いという壮大な物語のヒロインを務められるとでも思ってた?」


 辛辣な物言いになってしまったが、メアラを突き放す意図は、連奈にはない。

 似たような勘違いをしていた過去の自分に意識が向いてしまい、冷淡な口調にならざるを得なかったのだ。

 それにどのみち、今のメアラには、言い方などどうでもいいことのようだった。

 特に不快になるでもなく、連奈の言葉を、厳しい指摘として受け止めていた。

 夢見がちな面が目立つメアラだが、自省の意識は年少隊員の誰よりも強いように思える。


「思ってました。でも、違いました」


 その二言に込められた意味は、あまりにも深く重い。

 戦績などは些末なことだ。

 瞬に轟に連奈、そしてオーゼスやエウドクソスの男たち。

 最前線で戦うメテオメイルのパイロットはみな、自身のアイデンティティを賭けた真剣勝負の中で、互いに影響を及ぼし合ってきた。

 それは、魂と魂の交流と呼んで差し支えないかもしれない。

 連奈は、そういったものから一歩引いたところに立っているつもりだったが、結局何度かは経験することになった。

 エラルドの生き様と死に様は今でも連奈の心に多大な影響を残しているし、逆に自分の主義主張がB4の自我を目覚めさせてしまうこともあった。

 一方でメアラは、この戦乱の主要登場人物ともいえる他のパイロットたちに対して、まったく干渉できていない。

 メアラの言葉は、肉親であるアダインの心情や行動にほとんど変化をもたらさず、その役目は代わりに瞬が引き受けることになった。

 また、父の代わりに瞬を理想の英雄に仕立て上げようという試みも、極めて穏便な形ではあるが失敗に終わっている。

 メアラは、年少隊員の潤滑油的な役割を果たしてくれていたし、誰かの行動を後押しすることもあった。

 けして、その存在が無意味でもなければ無駄でもないと、年少隊員の誰もが保証するだろう。

 ただ、連奈たちと同じ舞台の上に登るには――――己を押し通す力を持つには、少しばかり幼すぎた。


「気に病むことはないわよ。私だって、二年前に三ヶ月遅れでパイロットになっていたら、こうまでのことはできなかったわ。メアラはタイミングが悪かっただけ。ただの、時間の問題よ」


 連奈が直接的に誰かをいたわるのは、本当に久しぶりのことだ。

 瞬や轟がどれだけ精神的に参っていようと、優しい声をかけたことは一度もない。

 もっともそれは、二人の頑丈さや自尊心を考慮した上での、敢えての放置だ。

 逆に瞬や轟も、滅多なことでは連奈に救いの手を差し伸べない。

 連奈と同じ理由でだ。

 不干渉ではあるものの、十分に影響を及ぼしあった結果としての不干渉。

 そうした気の置けない関係性が成立しているのも、互いに全くの同格だからこそだ。

 労るということは、メアラはその枠組の中にはないと暗に告げているも同然だと、連奈は言い終えてから気づく。


「……ごめんなさい。結局、私の立場からなにを言っても、メアラにとっては嫌味にしかならないのよね」

「三風先輩がそんな人じゃないことは、わかってます。というよりむしろ、私たちの中で一番気遣いができる人という認識なんですけど」

「気遣いなんてしてないわよ。対人関係で面倒事を起こしたくないから、相手の観察を怠っていないというだけ」

「それも気遣いのうちなんじゃないですか?」


 珍しく、言い負かされてしまう。

 疲労困憊で脳にまったくエネルギーが行き渡っていないという圧倒的に不利な条件下ではあったものの、ともあれ不覚ではあった。

 その恥ずかしさを隠すように、連奈は話を戻す。

 行き当たりばったりの人生を送ってきた自分が、理不尽に巻き込まれて人一倍悩み苦しむメアラに

 助言などおこがましいにも程があったが――――ただ、それでも、一つだけ言えることがあった。


「この作戦が終わった瞬間に、全てが終わってしまうわけではないわ。除隊に関しての色々な手続きだったり、保安上の理由とかで、私たちが元の生活に戻れるようになるのは何ヶ月も後のこと。その間、まだ私たちはヴァルクスの隊員だし、メテオメイルのパイロットでもある。なにもできなかったって嘆くのは、まだ少し早いんじゃないかしら」

「三風先輩……」


 メアラが、はっと顔を上げる。

 我ながら、らしくないことをしていると思いつつも、連奈は言葉を続けた。

 メアラのことを侮っているわけではないが、ここまで言っておいてあとは本人の理解力に任せるというのも、やや不親切のような気がしたからだ。


「心残りがあるのなら、猶予期間の間に、精一杯みなさい。一人では無理そうなら、瞬や北沢君を巻き込むといいわ。北沢君は案外正攻法で助けてくれそうだし、瞬は得意の口車でなんとかしてくれるでしょ」

「三風先輩は?」

「私の助力が必要なら、相応の理屈をこねなさい。困ってるから力を貸してくれっていう定型文では心が揺り動かされないのよね、私」


 自分のわがままに他人を付き合わせみせる引力。

 それが、今のメアラに必要なもの――――すなわち、“蚊帳の内”に入る資格だ。

 ごねる以外の方法と、突き抜けたごね方。

 選択するのはどちらでも構わない。

 もっとも、メアラの望みは更にその先にあるのだろうが。


「やり方を、考えておきます」


 メアラが、力強く答える。

 悩みそのものが直接的に解決したわけではないが、解決のための希望は得たことで、その表情には元の明るさの七割五分ほどが戻っていた。

 希望を与えた――――その表現のしっくりこなさに、与えた張本人でありながら、連奈は顔をしかめる。

 言い換えるとしたら、可能性の提示といったところだろうか。


「でも本当に驚きました。まさか三風先輩が、ここまで親身になってお話を聞いてくれるなんて」

「私も驚いてるわよ。ついさっき、自分の全てを出し尽くしてきたものだから、いつもの自分を見失っているのかもしれないわね」

「私も、見失えるように頑張ります!」


 本気か冗談かわからないメアラの発言に、連奈は力なく笑ってみせる。

 そのとき、窓の外で明滅が起こった。

 メアラは小さな悲鳴とともに再び顔面を伏せるが、しばらく待っても非常警報が鳴ることはない。

 大方、何キロメートルか先で行われているという轟の戦いで発生した、なんらかの光が届いただけだろう。

 そう――――まだ戦闘は終了していないし、メアラもこんなところで話し込んでいる場合ではない。

 そして連奈も、これ以上話を続ける元気はなかった。

 連奈がふあっと大きなあくびをしたのを契機に、メアラがゆっくりと立ち上がる。


「戻ります。ひょっとしたら、戦いの後のお手伝いくらいはあるかもしれませんし。あとは、オペレーターさん経由で風岩先輩と北沢先輩に応援メッセージを届けてもらいます。よかったら三風先輩もなにか一言」

「ないわよ、言うことなんてなにも」


 連奈は気だるげに転がって、メアラに背を向ける。

 照れ隠しで、そう答えたのではない。

 あの二人に対して連奈ができる最も効果的な応援は、無言と弁えているからだ。

 連奈にとって二人の勝利は当然のことで、二人にも、“この戦いは連奈に応援されるほどのものではない”という意識を持って欲しい。

 絶対の信頼があるからこそ、連奈は果報を寝て待つのだ。


「いえ……ひょっとしたら、二人が勝とうが負けようが、それもどうでもいいのかもしれないわね」

「えっ?」

「結果がどちらに転ぼうとも、私の中で、多分あの二人の評価は覆らない。瞬も北沢君も、たとえ負けても、自分が満足するを勝手に見つけ出すに決まってるわ。だから、なんの心配もしてないの」

「……前々から思ってたんですけど、三風先輩の信頼の形って尋常じゃなくですよね。私も大概ですけど、その百倍くらい圧が凄いです」


 心底呆れた声を出すメアラに、連奈はもうそれ以上なにも言葉を返さなかった。

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