ネージュとアルバ
【ネージュ・アフィニティー】
ネロの母親で生粋のヴァンパイア。ヴァンパイアというと貴族的なイメージが私の中で強いので、実は高貴な存在だったのではないかと勝手に思っております。
ネージュはフランス語で『雪』という意味。過去編の雪から連想してこの名前をつけました。ネロが黒なので正に過去編の最初ですね。ロドルフォには逃げてもらいたいところです。
一番好きな髪型はみつあみで、遺言にネロの髪型をみつあみにしてくれと頼むほどでした。しかし本人は自分が見れないのを理由にみつあみではないんですね。一体みつあみにどんな思い入れがあるのでしょうか。
ヴァンパイアなので昼間は殆ど活動することができないのですが、ネロとは違い強いので、気合いと魔力の応用で曇りの日ならなんとか動くことができます。アルバさんとのデートのために頑張っているのです。しかし、そのせいで命を落とすこととなってしまいました。本来なら動けない時間帯に、多くの人々を助けようとした彼女ですが、これが本来の活動時間だったらどうなっていたのでしょう。もしかしたら魔術が発動する前に気付いて、もっと被害を抑えてくれたのかもしれません。被害が出なかった可能性すらあります。それほどの存在だったんですよー……ということで。死んでしまっては元も子もありませんからね。
性格はクリムとナディアを足して二で割ったような感じですね。天然でちょっとアホで、子どもっぽい。でも確固たる意思があって、一途なのでしょう。一途でなければ種族の壁を越えて結婚して子供を作るなんてこと出来ませんからね。シャンテシャルムを離れてフィネティアに移住するときもかなりの覚悟があったのではないかと思われます。
ネロの酒の弱さはこの人から。ワインは酸っぱいという理由で飲まず、甘口のカクテルは喉が焼けると言って飲みません。飲めないことを本人なりに隠しているつもりなのですが、逆に子どもっぽさが出てしまっていますね。
【アルバ・アフィニティー】
ネロの父親で普通の人間。ロドルフォとは親友でした。あるとき、シャンテシャルムに旅に出てそこで出会ったネージュさんに一目惚れをしたのが始まりでした。親子って似るんですね。
アルバはイタリア語で『暁』という意味です。ネージュさんとの絡みで、ネージュさんと会えるリミットは夜明けまでとかそんなことを考えていたような気もしますが、最終的には響きで決めました。アルバ。いい名前ですね。
ネージュさんと出来るだけ長い時間一緒にいようと努力しますが、完全な朝型体質だったのであまり起きていられなかったアルバさんです。育ちのよさが伺えますね。だから、ネージュさんが昼間にアルバさんとデートできるよう、曇りの日に気合いで動いていたのです。二人の最後のデートはどんな時間だったのでしょうか。
ロドルフォと親友ですが、騎士だったというわけではありません。そもそも騎士だったらヴァンパイアと結婚する以前に、シャンテシャルムへ旅に行こうという発想にはなりませんからね。職業的にはブランテが近いのではないかと思っています。申し訳ありません、実は深く考えておりませんでした。なんとなく根なし草のイメージがあるのは確かなんですけれども。
性格はネロから喧嘩っ早さを抜いたような感じです。苦労人なのはネージュさんに散々振り回されているからですかね。そして、ネロと同じくしょっちゅう無茶をして傷だらけになってしまいます。ネロよりは強いと思いますが、所詮はただの人間です。少し小柄というのも影響しているでしょう。
二人はイケニエ事件で死んだ後、ロドルフォによって家ごと燃やされています。住んでいた家を墓にすると決めていたので、二人はきっと満足だったことでしょう。しかしながら、そのお陰でネロには家がなくなってしまったので、もう少し息子のことも考えてあげてほしかったですね。彼らにはそんな余裕が無かったので仕方ないと言えば仕方ない話なのですが。