ロドルフォとアドルフォ
【ロドルフォ・レトゥール】
ハゲた引きこもりのおっさん。元トリパエーゼ副騎士団長。アドルフォは双子の兄で、アデリーナは妻。愛娘はエミリア。子どもが好きでよく託児所状態になっています。その結果ネロとブランテが息子のような存在になったんですけどね。
二つ名は『スケールモデルの鬼士』。由来は作中で紹介した通り、趣味であるスケールモデルで鬼のような戦術を立てること、それから、戦う姿がさながら鬼のようであることからきています。ちなみに鬼士で『きし』と読みます。一応騎士と掛けています。本人的にはこの二つ名はダサくて恥ずかしいのでさっさと消えてもらいたいようですが、残念ながらフィネティア騎士団で語り継がれることになるでしょう。そのぐらいすごい人と考えていただければよろしいかと。
騎士団をやめてからハゲたので、本人は冗談っぽく「騎士は毛根すら味方につけるのかね」なんて言っていましたが、実際のところストレスです。親友と愛娘に死なれた後、自分がやってきたことは人殺しだったと知った上に、妻にまで死なれたらそりゃあストレスも大変なことになるでしょう。登場キャラの中で一番幸せになる方法が難しかったのも彼でした。
ラストには息子二人が戻ってきて、更にネロが結婚したことでクリムが義理の娘状態になったのでそこそこ幸せなのではないかと思います。というかそう信じたいですね。残念ながら過去の出来事は今後も癒えない重い傷として背負っていくことになりますが、それを忘れさせるような日々を送ってほしいものです。
【アドルフォ・レトゥール】
ハゲてないほうのおっさん。ロドルフォは双子の弟で、妻と息子がいますけどその名前は不明。自由奔放な騎士団長で、部下たちを物理的にも振り回しています。子どもは嫌いではないはずですが、ロドルフォほど好きなわけでもありません。彼自身子どもみたいなところがあるので、その影響でしょう。
二つ名は『爆ぜる暴れ馬』。爆発物の取り扱いが得意であること、馬に乗って自由奔放に戦場を駆け巡ること、一度暴れ始めたら手がつけられないこと等が由来しています。鬼であるロドルフォよりも馬であるアドルフォの方が狂暴で獰猛ですね。やはりこちらも何とも言えないネーミングなので、本人は嫌がっている模様。しかしロドルフォの抜けた穴を埋めるため、今後も活躍してしまうのでその名は更に大きくなっていくことでしょう。
ロドルフォと同じように、二十年前の事件に関しては心の傷を負っているわけですが、ロドルフォほどの大きさではありません。むしろ、アドルフォは自分だけ幸せな家庭を築いてしまったというロドルフォに対する負い目を感じています。
酒が飲むことが大好きで、酔うと男女関係なくセクハラまがいの発言をし始めます。そのせいでネロに拳をプレゼントされていましたね。あのときはロドルフォの顔を見るのが嫌だと言っていたアドルフォですが、本当はネロとブランテの顔を見たかったからだという理由をここに記しておきます。いい伯父さんですね。
アドルフォもロドルフォも、最初は双子にするつもりはありませんでした。しかし名前を決めてみて、二人の名前をよく見てみると、なんと一字しか変わらないことに気が付いたんですね。そこから二人を双子にしようと決めました。そう、つまり思い付きです。
特に過去編では二人に辛い思いをさせてしまいました。反省はしていますが後悔はしていません。二人はそろそろ六十代が近付いてくる年齢なので、老後の生活を楽しんでもらいたいところですね。