イケニエ事件
【イケニエ事件】
無印の二十年前にフィネティアを襲ったフィネティア史上最悪の事件です。犠牲者はとてもいっぱい(アバウト)。
ブランテの両親、ロレーナの本当の親、ヴィクトリーニの姉と母、ジェラルドの母等が本編で出てこなかった犠牲者たちですね。生け贄として消えてしまった人や、モンスターと化し騎士団に殺された人、アデリーナのように細胞が耐えきれず死んでしまった人など、犠牲の形はそれぞれ。王家の人間も犠牲になったのだから、そりゃあ国全体が魔術を恨むことになりますよね。
私が考えたイケニエ事件の全貌としては、まず犯人はフィネティア国民です。騎士団の存在に反発する、反政府派とでも言いましょうか。一番最初は、騎士などなんの役にも立たないと、無力さを知らしめるためのものだったと思われます。壮大な計画を立てていると、人の気分というものは高揚してしまい、とんでもない発想をしだすものです。そもそも、他人という存在が嫌いだった反政府派のリーダーは、あるとき他人への攻撃を提案します。それが復讐だったのか、それとも違うものだったのか、それは彼にしか分かりません。
反政府派はリーダーの提案に乗ることになり、騎士団を無力化するために魔術の知識を、この国に革命を起こすために禁忌を、それぞれ調べていきます。そして最終的に使用することになったのが『人間を魔物に変える』魔術。
人間を魔物に変える魔術に必要なものは、魔術を発動させるための魔方陣と、魔術を完成させるための人の命。魔方陣は小さなものを円になるように等間隔で並べ、多くの人がその円の中に入る時間を入念に調べ、そして実行に移ります。その結果があの大惨事なのでした。私の理想としては、これを企てた彼らも生け贄として消されてしまったというオチです。彼らは目標を達成できたのか知ることもなく、フィネティアは真犯人を知ることもなく、イケニエ事件は闇の中へ。わあ、凄くバッドエンド。
その後、フィネティア各地に発生したモンスターがどうやら元人間らしいと気付いたフィーニスの企みが無印へ繋がっていきます。エネルギー問題に悩むフィネティアで、どう効率よく魔力を搾取するか。それがフィーニスにとっての課題でした。そこでふと思い出したのがイケニエ事件です。人間を魔物に変えることができれば、魔物に変わった人間から魔力を搾取できる。そう考えたのです。幸か不幸か、生きているものから魔力を取り出す方法は既に知っていました。あとは実験あるのみです。
実験を繰り返すなかで、フィーニスは自我のない自分の言うことだけをきく奴隷がほしいと思うようになりました。その奴隷は出来れば強く、犠牲にしても構わなさそうな人間を連れてこれるものであってほしいと、考えました。その結果がゾンビです。命を消費しますが、魔力を必要としないゾンビはフィーニスにとって魅力的なものでした。
こうして考えてみると、益々フィーニスがどうしようもない奴に思えますね。彼は他人をなんだと思っていたのでしょうか。自分の人生を彩るための捨て駒とでも考えていたのでしょうか。




