ネロ・アフィニティー
【ネロ・アフィニティー】
七月十一日生まれ。身長は一七〇センチぐらいとやや小さめ。七月十一日の誕生花はアカンサスで、アカンサスには『一目惚れしたら譲れない一途な人』という性格上の特性と、『不死』という花言葉があります。無印の時点で年齢は二十一歳。結婚は二十四ということになりますね。
一応、物語の主人公です。過去編はロドルフォ視点、続編はロレーナ視点ですが、infiorarsi全体を通したら主人公はネロのはず。
ネロはイタリア語で黒。アフィニティーはカクテルの名前で、『親しい関係』という意味を持っています。アフィニティーはウィスキーベースのカクテルで、イギリス、フランス、イタリアのお酒を使っているそうです。
初期設定ではネロはもう少しチャラ男でした。ベストは殆どしていなくて、ワイシャツのボタンは結構空いているみたいな設定がありました。が、無印の一番最初に『自分は硬派な人間だと思っている』という文を入れてしまったためボツに。実際は硬派でもなんでもなく、恋愛下手なヘタレだったというおちが待っていますが、そこはおいておくことにしましょう。
標準装備は空き瓶です。バーテンダーになる前までは喧嘩三昧の日々で、空き瓶を武器に喧嘩していたという設定があります。主にジェラルドと喧嘩していたわけなのですが、結局ブランテが乱入してしまうため二人がタイマンで、という機会はほとんどなかったのでしょう。その結果が無印にもある通りです。
喧嘩三昧の理由は反りが合わないとかそういう話の前に、母親がヴァンパイアであるという点から虐められていたことにあります。ジェラルドは魔女などを激しく憎んでいたため、母親が人間ではないネロのことも化け物扱いしていたんですね。ネロからすれば理不尽な理由で虐められているということになるので、結果荒れたのでしょう。それを見兼ねたロドルフォが、喧嘩する暇がなくなってしまうように彼にカクテルと料理を教えるのですが、そこで才能が開花したことになります。結果オーライですね。
最初にネロを作ったときは、『主人公っぽくない主人公にしよう』という考えが強くありました。故に標準装備が空き瓶というチンピラになったわけなのですが……蓋を開いてみれば、『やればできる子』になっていましたね。やればできる子なんです、ネロは。
やればできる子ではありますが、同時に『新たな力に覚醒して弱くなる系主人公』でもあります。ヴァンパイアに目覚めた後のネロは、ヴァンパイアとしての弱点が大量に増えた割に力は対して強くならなかったのです。また、血を飲むことをギリギリまで拒むので、ヴァンパイアになった後は常に空腹か体調不良に陥っています。アホですね。だからこそネロなのだ、と今ならはっきり言える気がしますが。
属性は闇。光属性のロレーナとの相性は最悪で、光は最大の弱点です。続編にて、ロレーナを襲った人型の影の腕がロレーナの魔術で消し飛んだのもそれが理由です。分身とネロの感覚は繋がっているため、あのときは酷い痛みが彼を襲ったことでしょう。