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int main(void){

0.msgbox"Epilogue"

・・・世界で魔法が発見された。魔物が発見された。

しかし、

世界は変わらなかった。・・・


平成25年、国立・九州総合大学、物理学科が始めて魔法を発見した。

それと同時期に、私立・専修館大学、神学科も魔法を発見した。

それにより魔法に関する研究が進み、たった1年で大学に魔法学科が創立された。

同年9月24日、国連で魔法に関する国際法が制定される。これが「フクオカ国際魔法法」である。

さらに、魔法に関する犯罪も増加、11月17日には葉法に関する法律が施行された。

その後、熾烈を増す他国の魔法開発競争に勝つため、平成29年度より日本の高校で魔法科が成立された・・・


1.msgbox"As usual"

4月18日 1546時 普通科2年2組教室

この福岡総合高校に魔法科が作られ2年がたった。

この高校は全国でも少ない魔法科があるということで注目を集めている。

この高校は、普通科・工業科・魔法科があり、進学・就職共にいいところにいっている。

魔法関係の部活も増え、魔法学科に進学したいという人も増え、まあまあ波に乗ってきた。

まあ、普通の高校だ。

・・・と思う。

まあ俺、森鴎内もこの高校の普通科に進学して、はや2年。

いろいろあったが、もう進学を考えなくてはいけない。

俺は科学が好きだから理系に進もうと思っているが・・・

「おい、鴎内遊びに行こうぜ。」

「うるさい、今進路調査票に何書くか考えているんだ。」

このうるさいのが、長岡半次郎、俺と同じ普通科で、まあ悪友というやつだ。

「じゃあ、お前はどこに行くんだよ。」

まあ、こいつのは当てにならないが・・・

「ん?あぁ、近場の九州農工大学かな?」

ほらやっぱり、九州農工大は国立で日本の大学ベスト20に入る難関校だ、こいつは頭がいいからな。

「お前はあれか、東京理工大とか?」

「あぁ、あそこの応用物理学科に行こうと思ってな」

「そうだ、天神のゲーセンに行こうぜ、ODERBREACKERしにいこう。」

「はあ・・・、今日は部活だ、遊べん。」

俺は理学部と言う部活に入っている。ほかにも医学研究同好会・工学部にも入っているがほとんどいってない。

理学部は、その名のとうり理学の実験、研究を行っている。

この部の部員は難癖もあるものが多いので、めんどくさがられている。

「じゃあ、俺も行っていい?」

「まあ、いいと思うぞ。」

まず、あいつも呼ばないと。

「部室行く前に、物質魔法科いくぞ。」

「あぁ、マリア呼ぶのか。」

「あいつも同じ部活だからな。」

「先部室行っとくわ。」

「了解。」


1559時 魔法科棟物質魔法科

この高校の魔法科は、物質魔法科・魔法工学科・医療魔法科があって。

普通科・工業科と違い、別の棟にある。

まあ、新設された学科だから仕方ないが。

ちなみに、この魔法学科棟は福岡県で始めて魔法で建設された建物だ。

魔法による被害を防ぐには、魔法が必要らしい。

ここが物質魔法科、魔法で物質を作ったりするための方法を学ぶ科だ。

「おい、マリア居るか?」

「うん・・・あそこ・・・」

「マリア、部活行くぞ」

「う、うん」

こいつがマリア・キュリー、見た目はどこかの国の皇女かと見間違うほどに神聖な雰囲気かもし出しいている

特徴は身長が小学生ぐらいしかなく狐耳が生えていてかわいいということだ。

今の日本ではこのような「人の形をしているが人でない者」が多い、別の世界から来たこの種族は、

魔法に通ずるものが多いため「魔族」と呼ばれている。

魔族は差別されることが多い、最近までは人権すらなかった。

魔法には「魔力吸引力」というものがある、この魔力吸引力は個人差がある。

しかし魔族は総じて魔力が強い、人間はそこまで魔力吸引力は強くない。

その劣等感から魔族をいじめようとする、なので魔族はこのような魔法科ではいじめにあうことが多い。

幸いにもマリアは、いじめに会ってない。

いや、この学校の魔族はいじめにあってない。

魔族がなぜ魔法科に入っているか、それは普通科の授業ではついていけないからだ。

魔族はこの世界に来るまで学問というものがなかった、それほど文化のレベルが遅れていたのである。

魔族が住む魔法界では今でも王族による絶対王政がしかれており、学問などが厳しく制限されていたからだ。

なので、魔法界には教育というシステムがないためこちらの世界の勉強についていけないことが多い。

しかし、学校に行きたいという魔族も多い。そこで持ち前の魔力を生かし、魔法科に入る魔族が多いのだ。

魔族の魔法科への入学は簡単になっている、建前は魔族の発展となっているが魔族の研究目的でこうなっているのはバレバレだ。

だがそれを差し置いても、学校に入って勉強ができるというメリットがあるため学校に入りたいという魔族は多い

「今日は何時に終わる?」

「今日は1730時に終わろうかなって」

なぜこのような事を聞いているかというと、今の日本では魔族は差別される傾向にある。

当然就職に関しても差別される、基本魔族は時間が長い、給料が安い、危険などの条件の悪い仕事にしか就けない。

このマリアの親も工場で昼夜問わず働いている。それでも生活は苦しいものだ。

なのでこのようにして時間を合わせ部活をやめることで、特売に間に合うようにしている。

実際、理学部のやつは能力だけはあるので簡単なものだったら1日足らずで結果を出してしまう。

しかもその内容で理科の研究に関するコンテストで、賞をとってしまえる。

だから急ぐこともない、その暇な時間を生かしこのようなことをしている。

まあ、俺がこのようなことをするのはマリアがかわいいのでついていってるだけだ。

「じゃあ、準備だけで終わるか」

「何する予定だったっけ」

「人間の消化酵素における澱粉の糖化の時間の計測だけ」

「いつもごめんね、部活早めに終わらせちゃって・・・」

「気にするほどでもねえよ」

「でも、たまに思うんだよ。恩返しとかしないといけないのかなって・・・」

「マジで!!してくれるの!?」

「う、うん・・・」

その言葉が聞きたかった!!

颯爽と携帯を取り出す俺、俺の秘蔵のコスプレフォルダが火を噴くぜ

「じゃあ、今度このメイド服着てくれない?いや、このニ○フのコスも捨てがたい。いやしかしここはあえて幼女体系というのを生かしたチル○のコスも・・・」

さてどうしよう、これは悩む・・・!!考えても見ろ、金髪ロリの美少女が何でも(?)してくれるときた。妄想捗りまくりワロローン・・・はっしまった。

いかんいかんいつでも紳士でなくてはな、「YESロリータ・NOタッチ」を守・・・いや待てよ、今目の前にいるのは17歳だからロリではないのではないか?

それならば好きなだけタッチしてもいいのでは?いやしかし・・・

「何考え込んでるの?」

「いやちょっと、神様の存在の証明をね」池面フェイス

「ふーん」

いかん哲学的な内容になってしまった。悪い癖だな、直さないと。


1605時 理学部部室

(どふっ!!)

・・・また部長がコンデンサを爆発でもさせたな・・・

・・・後片付けがなあ・・・

・・・準備の時間がなあ・・・

「ははは・・・」

・・・マリアも苦笑いしてるし、なあ・・・

・・・よし、休もう!!

「帰るz・・・」

(ひゅん!)

・・・部長のやつ、本気で俺を殺しにかかってきた。フルチャージのレールガンを人に向かってぶっ放すなんて・・・

レールガンとは2本のレールに発生するローレンツ力で物体を発射する装置だ。

もういやだ。

「どこに行くんだい??」

この外面は好青年なのが、電子・電気工学科3年、ニコル・テスラ。

この部の部長だ、好青年なのは外面だけで実際は人に向かってレールガンやコイルガンをぶっ放す頭のねじが5本ぐらいFly awayしたやつだ。

「・・・イヤチョットトイレデモ」

「・・・ならバックをおいてゆけ」

「Yes sir.」

寿命が確実に3.25年縮んだ、許さない絶対ニダ。

「部長、今日は1730時には終わりたいらしいです。あと、長岡が来ます」

「うんわかった」

「部長ほかの人たちは?」

「杉山君が医学研、ノイマン君がPC部、菊子が部室の奥で死んでる」

「池田先輩何したんすか」

「何でも新しい実験らしいけどね・・・まあ大丈夫だろう」

・・・本当に大丈夫なのだろうか、確認するか。

「池田先輩?いますか?」

「・・・その声は森君か」

「大丈夫ですか?」

「・・・一応、D○O様が波紋食らったときぐらい大丈夫」

「ほぼ瀕死じゃないですか、部長のところいきますよ」

「・・・ふむ・・・ きみは わしにしね というんだな!」

「→YES NO」

「・・・まさに鬼畜」

「池田先輩が変なことをしたのが、いけないんですよ」

・・・この人が環境化学科3年、池田菊子

化学の分野では、すごい才能を持つ人。

何でも家が調味料の研究開発をやっていて、その影響だとか。

「部長、池田先輩連れてきました。一応、大丈夫なようです」

「あぁ、ありがとう」

「いつからはじめます?」

「1630時からはじめようか、それまで準備よろしくね」

「はいはい、また変なことして戦研にどやされないようにしてくださいね」

戦研、戦闘技術研究部とはこの学校の治安維持部隊だ。

この学校は魔法科があったりするため危険が多い。

また、魔法科は色んな団体に狙われていたりするので危険が多い。

そこで組織された学校の治安維持・防衛部隊が、戦闘技術研究部。

部としての体制をとっているのは、学校外からの文句対応のためらしい。

・・・この理学部は毎回騒ぎを起こすので、戦研から目をつけられている。

主に部長のせいで。

この前も部長がコンデンサ爆弾を作ったせいで、部室の中に戦研が突入してきた。

迷惑な話だ。

「森君・・・」

「何だ、マリア」

「必要なものって何がある?」

「そうだな、酢酸カーミン液と澱粉、ガラス管ぐらいかな。酢酸カーミン液がないから作ってくれる?」

「うん、わかった!」

・・・かわいい・・・っは、いかん理性が飛びかけた。

マリアは見た目が小学生高学年ぐらいだから、さっきの言葉みたいなことをいわれると・・・ねえ。

「じゃあ俺は向こう片付けて来る」

さっき俺がマリアに酢酸カーミン液を作れるか聞いたのは、マリアが魔法物質科にいるからだ。

マリアがいる物質魔法科は、魔法を使いとある物質の「代わり」になるものを作る学科だ。

ここで間違えてはいけないのは作ったものは、「代用品」にしかならないということだ。

つまり、完全にそのものというわけではないということ。

しかし、物質そのものの実験ならともかくこのような実験では代用することができる。

「・・・できたよー」

魔法で物質を作ると、大体45分くらいかかる。

しかし、マリアは魔族だ。さらにマリア自体が魔法の才能があるため、もっと短くできる。

時間にして早くて20分、遅くても30分恐ろしい才能だ。

・・・しかし、この才能のせいでアリスは危険な目に何度もあってきた。

マリアが大好きな俺としてみては、ちょっと恨めしい。

「じゃあ、部長実験します?」

「いや、今日はよしとこう。ノイマン君や杉田君もいないしね」

「了解です」

実験は明後日になりそうだ。

「うぃーす、二コル先輩ひさしぶりっす。」

長岡がきた。

「穴ヶ岡君よく来たね」

「穴ヶ岡じゃないです、長岡です。いい加減名前覚えてください。」

「はっはっは、部員じゃない人の名前を覚える気はないよ」

「これはひどい」

「残念だけど、今日は実験ないよ」

「マジかよ・・・」

時刻は・・・1710時、ちょうどいい時間だ。

「じゃあ、先輩たちも特売いきます?」

「そうだね、菊子もいく?」

「・・・そうする」

「俺はパスで・・・」

「長岡、部室に来たからには来い」

「えっちょ、まっ」

うちの部では特売は、「部室にいる人」全員参加だ。

少しでも多くの食材を稼ぐため、このようにしている。

「じゃあ今日は、マリアちゃんの家でなべとかにでもしようか」

マリアの家は夫婦共働きだ。なので食事は、いつも一人。

そこで部長はたまに、このようにして一緒に食べる時間を作る。

そうすることで、マリアを寂しがらせないようにする。

・・・俺はいい案だと思う。

実際、部長は一人暮らしで、池田先輩の両親は家にいないことが多い。

この案には部長たちも、寂しくないようにするという目的もある。

普段ならあと二人いるのだが、二人とも忙しいので仕方がないだろう。

「卵は一人1パックまでです、卵は一人1パックまでです!!」

「部長、長岡準備は?」

「大丈夫だよ」

「OK、いつでもいけるぞ」

その合図を皮切りに一斉に飛び出す俺たち。

・・・時間だ。

敵はバーサーカーの目をした、主婦たち。

店員の特売の合図とともに一斉に飛び出す。

「あんたたちどきな」

「どけっ、くそババア」

「40秒で仕度しな、愚図な男は嫌いだよ」

「ヒャッハー、ババアは消毒だー」

「あっ、すいませんちょっと横通ります。すいません」

怒り狂うバーサーカー、蹂躙される卵パック、許しを請う店員。

・・・地獄がそこにはあった。・・・

これに参加するのは、男子のみだ。

これには理由がある。

昔、肉の特売があった。

国産黒毛和牛、その一言で主婦は鬼神となった。

そのとき、女子たちは言葉にできないような恐怖を味わったらしい。

・・・何があったかは知らないが、乱れた服のマリアや目に光がともってない池田先輩が惨状を物語っていた。

それからというもの、女子は特売がトラウマになり特売に参加するのは男子のみとなった。

「ハァ・・・ハァ・・・みんなどうだった・・・」

「何とかいけました・・・」

「俺も一応いけたッス・・・」 

今日は3パック卵を手に入れた。

正直言って、特売は怖い。

しかし、マリアの

「ありがとう」

の一言と笑顔で、行く気になれる。

かわいいもんな。

・・・結局その後は特売の肉、醤油が手に入り、池田先輩が砂糖を持ってきてくれたのですき焼きになった。

これは、マリアの家ではとても豪華なほうだ。

・・・食事が終わった

「じゃあ、マリア片付けようか」

「うん!」

片づけしているときに不意にこういわれた。

「ありがとう」

・・・っは、意識が飛んでしまった。

マリアの笑顔は、生物兵器だな。ヤバイ、鼻血出そう。

その日は片付けの後解散することになった。

「森君、」

「何ですか部長」

「ノイマンが明日こいって」

「了解しました」

その日は何もなく終わった。

「その日は」


2.msgbox"warning"

4月19日 1556時 情報工学科2年教室前

「・・・で何」

「ふひ、いやあのですね新しい情報が手にい入りましたので知らせとこうかな・・・と」

このいかにもオタクなのが情報工学科2年、ジョナサン・ノイマン。通称ジョンだ。

ただのオタクに見えるが、凄腕のハッカーだ。性格とかも某タイムリープするアニメのマイフェイバリットライトアームに似ている。

そして「情報」を売るこれはどういうことかというと、

この学校には「警護」「情報工作・販売」「手助け」など何でも幅広く行っている団体「福総商会」というものがある。

ジョンも福総商会の一員で、ハッカーとして情報に関することをやっている。

福総商会を利用するときは、基本的に金がかかる。しかし、福総商会の上層部が異常を感じたときには会員に警告などを出すようになっているらしい。

実際はどのようになっているかは、組織が大きすぎてわからない。

・・・ジョンは「知らせる」といった、何か起きている。

「どんな情報?」

「・・・大堀に新しい魔法結社ができたらしい、注意してくれ。何でも魔族狩りでも始める気とか」

「・・・わかった、ジョン、規模は」

「レベル3」

魔法が発見されたことにより、宗教団体の価値は高まった。

その中でも特に危険なのが「魔法結社」だ。

魔法結社は魔法を、神聖視することが多い。さらに大体は人間至上主義だ。

人間よりも魔法をうまく使える魔族に恨みを持つ魔法結社は多い、または魔族を神聖視し人間を修正しようとするものも。

なので、福総商会はこのような魔法結社に対して「レベル」と呼ばれるものをつけて危険度をあらわしている。

レベルは1〜5まであり、5が一番危ない。

レベル1だと、そこまで危険度はない。

しかし、レベル5になってくると話は別だ。

レベル5−大量殺人を行う可能性が高い危険な宗教団体につけられるレベル。

今回の魔法結社のレベルは3、一部の過激派が人・魔族殺しをする可能性のあるレベル。

なかなかに高い。さらに魔族狩りを行う・・・人間至上主義の魔法結社だ。

魔族至上主義の魔法結社と違い、人間至上主義の魔法結社は危険度が高くなる傾向がある。

今回も実質的なレベルは4ぐらいだ。

「・・・いいか、マリアには注意を払え。あいつの魔法の才能は群を抜いているからな。後、お前の携帯に魔法結社の場所、規模などを書いたメールを送った」

「わかった」

「・・・よし、ところで今日ゲーセンに行きませんかお?今日からORDERBREAKERSの新ステージですお」

「お前さっき言ったことも忘れたか」

・・・まあ、なんかあっても今回も助けるさ。


1607時 廊下

「鴎内、よっ」

このいかにも優等生なのが、医療魔法科2年、杉山玄白。

まあ見た目のとうり、優等生で心優しい医者を目指す青年だ。

俺と同じ医学研に入っている。

・・・あっちはイケメン、こっちはフツメン同じ人間なのにこうも違うかね。

「最近、医学研に来てないじゃん。どうしたの」

「いろいろと忙しくて」

「まあ仕方ないか、暇があったら来いよ」

「あいよ、じゃあまたな」

「ほいじゃ、また」


1620時 物質魔法科2年教室

「マリア〜帰ろうぜ〜」

「うん、でもどうして急に?」

「お前の顔がみたくなったのさ」池面フェイス

「森君・・・」キュン

・・・よし、イメトレは完璧だ。いざぁ

「マリア〜かえろうz・・・痛っ舌噛んだ」

「大丈夫?」

「ああ、平気だ」

「じゃあ一緒に帰ろうか」

「ああ」

・・・やべえ、ハズカスィイ・・・///

・・・なんでかむんだよ馬鹿ぁ・・・///


1710時 帰り道

「そういえば、ジョン君に何で呼ばれてたの?」

・・・マリアに魔法結社のことは伝えられない。

・・・昔いやなことがあったからな。

「いや、ゲーセンへ一緒に行ね?っていう誘い」

「ふーん、じゃあさ今度一緒に行こうよ。」

「お金は大丈夫なのか?」

「今、ちょっとくらいだったら大丈夫だよ」

「じゃあ明後日、日曜に行くか」

「うん」

「後、学生証をもって来て。また通報されちゃう」

「うん・・・この前はごめんね」

「はっはっは、別にいいさ」

涙目のロリ・・・いいと思います。

なんかこう、胸の奥から熱いパトスがジュワーって。

「じゃあ、ここら辺で」

「じゃあね、日曜日忘れないでね」

「おう、じゃあな」

・・・忘れるわけないじゃないか、かわいい子からの誘いなんだからさ。


1730時 自宅

「ただいまー・・・」

「兄貴、ロボット開発の続きしようぜ!」

こいつは俺の弟、森乱丸中学3年生。大のロボット好きで、好きなロボットはダ○ガードとグリ○ォン。

・・・受験勉強はしなくていいのか。

「ごめん、ちょっと用事が」

「もしかして、マリアさんのこと」

「うん」

「もう、付きあちゃえばいいのに」

「まだ早いさ」

・・・まだ、な。


1734時 自室

ジョンからのメールの確認をするか。

(大堀 ○丁目○-○○、武田ビル3F レベル3)

・・・これだけか、注意を払おうにも難しいな。

魔法結社は魔法を使う者「魔術師」が多い。

魔術師には、得意不得意がある。

たとえばマリアは物質系の魔法が得意だけど、情報系の魔法は苦手。

杉山は医療・物質系の魔法は得意だけど、工学・攻撃系の魔法は苦手。

という風にわかれている。

また、この得意不得意は魔法結社にもある。

それがわからないと対策が練れないのだ。

・・・ジョンに依頼して情報を集めてもらうか・・・

そう思いながら眠りに落ちた。


3.msgbox"HELP"

0945時 自室

(ブーンブーン)

・・・うるさいな、誰からだ?

・・・部長か、また突拍子もないこと言うんだろうな。

「なんすか、部長」

「マリアが行方不明だ」

・・・ほらやっぱり


1023時 福総商会ビル、会議室

魔法結社の魔族誘拐を受けて、主な部活のメンバーは福総商会の会議室に集められた。

福総商会会長・・・松下幸助

理学部・・・ニコル・テスラ

工学部・・・レオナルド・ヴィンチ

Robot Techniques Union(ロボット部)・・・相沢足模

射撃部・・・霜兵平

戦闘技術研究部・・・船越弘

パソコン部・・・ジョナサン・ノイマン

魔法研究同好会・・・アレイスター・グロウリー

医学研究部・・・森鴎内

非常事態時に集められる「戦闘系部」の部長たちだ。

俺は医学研の部長として、ここに来ている。

「松下幸助さん合図を」

「それでは、魔法結社「新時代の光」討伐作戦会議を始めます。まず、敵の規模をジョン君お願いします」

「はい、敵のレベルは3、人数は40人程度、最近の調査だと新規物質干渉系魔法の開発に成功したとの情報も入っています」

「わかりました、それではパソコン部を除いた各部の参加規模をお願いします」

「理学部は、ここにいるジョン、森、誘拐されたマリア、医学研の杉山を除いて二人です」

「工学部は、ここにいる森を除いて5名です」

「RTUは工学部メンバーを除いて計5人です」

「射撃部は戦研部員を除いて3名です」

「戦研は計13名です」

「魔法研は3名です」

「医学研は4名です」

「わかりました、それでは戦闘技術研究部、作戦をお願いします」

「はい、今回はまず理学、工学、RTU、魔法研、戦研1班、福総商会1班が正面から突入、

 敵が混乱しているときに2班と医学研、福総商会2班が被害者の救出、射撃部、福総商会3班は隣のビルからの援護射撃を行います」

「なんですか、ニコルさん」

「すいません、戦研2班と医学研はどのようにしてビルに入るのですか」

「屋上からロープをたらし、窓を破って入ることになります。なお今回の作戦に関し武田ビルの大家さんには修繕費を先に払っています」

「はい、霜さん」

「狙撃のタイミングはどうすれば」

「射撃部の判断でかまいません、殺人行為は禁止なのでゴム弾の使用をお願いします」

「ほかに質問は」

・・・

「では作戦を1040時より開始します。」


1036時 武田ビル屋上

「船越さん」

「森か、なんだ」

「よろしくお願いします」

「礼を言われるまでもねえよ。俺らは部活で、さらに金をもらってるからやってるだけだ」

「・・・はい!」

『・・〜・こちら、司令部聞こえますか』

『こちら船越聞こえます』

『そちら側に武田ビルの見取り図と被害者の場所を送りました』

『了解しました』

(・・・キンキンキンキン・・・)

薬きょうが床に落ちる音が聞こえた。

戦いの火蓋がきって落とされた。

「よし、行くぞ」

「「「「了解」」」」

その声とともに俺たちはビルへと突っ込んだ。

響くガラスが割れた音、こちらを振り向いた魔法結社の構成員が瞬きしたら倒れていた。

『こちらβ、突入に成功』

『こちらα、こちらもなかなかだ』

『こちらβ、あと30分ぐらい持ちこたえてくれ』

『こちらα、ラジャー』

・・・まるで迷路みたいだ。

「クリア」

ひとつ

「クリア」

ふたつ

「クリア」

みっつ

・・・部屋が多い、見取り図とぜんぜん違う。

「森、見取り図あってるか」

「いえ、ぜんぜんです」

「・・・こうなったら総当りで行くしかない。今までの部屋は覚えているな」

「はい、今見取り図を書いてます」

「・・・よし」

・・・五つ

「・・・まて!!」

突入しようとした戦研部員が、相手の魔法の餌食になった。

幸い、死んではいないらしい。

「杉山君、彼の治療を!!」

「はい」

・・・大急ぎできずをなおす

『こちらβ、一人やられた』

『こちらα、こっちに人がいない・・・おかしい、注意してくれ』

『こちらβ、了解』

・・・傷が深い・・・

「杉山君、魔法の準備」

「もうしてます」

「船越さん、けが人は!!」

「大丈夫今のところはゼロだ」

・・・くそ、階段を上がってくる音がする

αからの援護は無理だろう。

・・・!!来やがった!!

「いたぞ!!殺せ!!」

「船越さん!!」

「こっちは無理だ」

・・・ちっ、ここで俺の魔法を使うか?いや、ここで使ったら・・・

(パリン)

ガラスの割れる音とともに、相手が見えない力で押された。

『こちらγ、すまないてこずった』

『こちらβ、支援の継続を頼む』

『こちらγ、了解』

(キンキンキン、キンキンキン)

「クリア!!お前らこっちへ来い!!」

「森君、こっちのけが人終わったよ」

「わかった、けが人を最優先で部屋に入れろ!!」

・・・よかった使わずにすんだ。

「森、後どれぐらい部屋がありそうか」

「大体3部屋くらいです」

「わかった、あとチョイだな。次の部屋で来い!!」

そこには被害者たちが大勢いた、幸いまだ何もされずにすんでいるようだ。

そこにはマリアも、

マリアは体中に青あざができていて、どうやら腕を折られたようだ。

ひどい暴行の後がうかがえる。

『こちらβ、被害者を発見』

『こちらα、了解』

『こちらγ、了解』

「・・・ふう、後は運び出せば終わりかな」

「船越さん・・・それフラグですよ」

「はは、そんなんないって」

(ドン)

「あってたな」

「ええ、あってましたね」

『こちらα、新しい魔法がわかった。あれは・・・』

『こちらβ、もう一回お願いします』

『こちらγ、目視で魔法を確認。レーザーを射出する魔法のようです』

『こちらβ、了解』

「森、医学研と被害者を早く外に出せ」

「レーザーの発射する魔法か・・・。船越さん、俺に任せてもらえませんか」

「・・・まあ、お前ならできるか。作戦変更2班全員で被害者の救出に向かえ」

・・・さて、はじめるか。



『森です。魔法の使用場所を教えてください』

『こちらγ、2Fです』

『わかりました』


1056時 武田ビル2F

さてと、ここか

「・・・な!!」

ドアを蹴飛ばす。

お、いたいた

「あんたが魔術師か」

「・・・・・・」

(チュイーン)

「うお、挨拶ぐらいはしたっていいじゃないの」

「黙れ、異端者」

「異端者ねえ、社会一般から見るとあんたらのほうが異端者だよ」

「私たちは社会を元の姿に戻すのみ・・・」

「へえ・・・そうかい、だがな・・・そのせいで」



「俺の好きな人を傷つけられて、許せるような聖人じゃないんでな」



「魔法を使用します」

「物理学 派生 機械工学」

「物理学 派生 電気工学」

「物理学 化学 リンク 材料工学」

「材料工学 電気工学 リンク 電子工学」

「電子工学 数学 リンク 情報工学」

「生物学 派生 医学」

「機械工学 電気工学 電子工学 情報工学 リンク 制御工学」

「制御工学 医学 リンク」


『ロボティクス』


その瞬間、俺の体は機械でできた2.5mぐらいの鉄のよろいに包まれた。


「さあ、はじめようか」


俺の得意な魔法は「物理魔法」「化学魔法」「生物魔法」などの「基礎魔法」といわれるものだ。

そして、俺は自分でこの魔法を開発した。

この魔法は簡単に言うと代用品を「完璧」に作る魔法。

マリアの魔法と違い使用に5分もかからない。

しかし、大きな魔力を使用するため。使用頻度が多くない。

しかし、こういった制圧戦では大きな効力を発揮する。

そしてこの魔法の使用時に作るのが、このロボット


速く、硬く、力強い


完璧を目指して作ったロボット。


・・・俺は右手のレバーを操作し

(バババババ)

右手のサーマルガンといわれるプラズマ膨張圧を利用した装置を速射した。


「ちっ、魔術師か」

相手はサーマルガンを器用にかわしながら攻撃してくる

だけど


「無意味だ」


このロボットには魔法がきかない。

対魔法装甲というものを積んでいる。つまり


物理攻撃しかきかない。


サーマルガンを肩に収納し俺は攻撃を突っ切った。


「おわり」


その一言と同時に



俺は右手のパイルバンカーを発射した



相手は

「ぐふ」

と一言短くうめくとすぐに気絶した。

一応は死なない程度になっている。

さて・・・帰るか。


4.msgbox"everyday"

あの事件は一応解決したことになっている。

後始末はすべて福総商会が行い、被害者の記憶の塗り替えなども行った。

しかし、まだ完全に終わったわけではない。

「マリア、大丈夫?」

「森君、・・・ごめんねいつもいつも」

「お前が大丈夫ならそれでいいさ、・・・今回は失敗した次からは傷ひとつつけさせねえ・・・絶対にだ」

「・・・ありがとう」

「ほら、明日には退院できるし、日曜日だしさ」



・・・今度は何があっても傷ひとつつけさせない。


やあみんな、この小説は途中までなんだ





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