最強魔術師たちの師匠
この世界には魔術が存在している。そしてそんな魔術を使う者たちを魔術師と呼ぶ。魔術師の中でも上位の存在は宮廷魔術師となれる。私、ネア・ルークスもその一人だ。宮廷魔術師の一日の始まりは早い。5時起床、服を着替えすぐに訓練場へ、6時まで自主訓練、そこから体力作りのトレーニングを7時までしたのち朝食を摂る。そして8時からは王国の見回り、また国を守っている結界の確認、そして12時に昼食、その後再び見回りをしたのち近くの森にて実践訓練を二時間もする。死者はでないものの魔力切れでほとんどの魔術師は動けなくなる。そして再び自主訓練をしたのちに夕食を食べて1時就寝となる。だが私は1時になる前にしなければいけないことがある。それは師匠への手紙だ。宮廷魔術師になってから…否、師匠から卒業を言い渡されてから一日たりとも手紙を忘れたことはない。師匠からの手紙は年に数回、誕生日とクリスマス、正月、たまに何もない日にも送られる。師匠が暇ではないのはわかっているがもう少し多くてもいいのではと思ってしまう日もある。だがそれは師匠にさらなる負担をさせることにほかならない。師匠は今まで私以外にも宮廷魔術師を輩出している。このヘルメス王国の宮廷魔術師団団長レイン・メルドゥスもその1人である。師匠はそれほどまでの実力を保有している。なのだが当の本人は森の中でまだ弟子を育ててゆったりまったり暮らしている。
・・・
ある日私はレインさんに会議室に呼び出されていた。そして中に入るとそこは見知った人ばかりだった。
「あのぉ、これはどういう状況でしょうか?」
「やっと来たわね。見てわかるでしょう?」
そこには私と同じ師匠の元弟子たちがいた。というかその人たちしかいなかった。
「わかんないです…」
「はあ、分かんないのかよ。」
「そんなこと言わないの!この状況で理解出来たらそれこそ怖いわよ!」
「えーと、で、どういうことでしょうか?」
「簡単にいうとレインさんが師匠を王国に連れ込んで甘えたいという理由で集められたということです。」
「は?意味が分からないんですが…」
「私は!師匠に!甘えたいのです!」
レインさんは声を荒げながら答える。
「この仕事についてから誰にも甘えられず愚痴を言うにも周りに人の目がある場所では言えない、師匠の弟子だったときはあんなに甘えられたのに今やだれにも甘えられない…私はそんな生活に疲れたのです!なので私は師匠に王国に来て欲しいのです!それに師匠はあんな田舎にいていい存在ではないのです!」
全員首を縦に振っている。かく言う私も




