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短編 小説

コンビニおにぎりは、もはやIQテスト?

最近、コンビニのおにぎりを食べるたびに思うんですよ。

あれ、絶対に“日本人専用ステルスIQテスト”。


特に海苔パリパリタイプ。

フィルムに刻まれた


「①」

「②」

「③」


という神聖なる三段階プロセス。

これを制覇できるかどうかで、昼休みの幸福度が決まるんです。

で、たまにあるでしょ?


「③」だけ先に外れて、海苔が本体にしがみついたまま離れない現象。

あれ発生した瞬間、頭の中に響くんですよ。

**『お前はまだ、このおにぎりの真理に触れる資格がない』**って。


「う~ぉおおおおおおおお」


昼飯のテンションが30%減。下手すると午後の仕事効率まで下がる。



運命の分岐点は「①」に指をかけた瞬間。


少しでも斜めに引こうもんなら、その時点で敗北確定。

パリッとした海苔の未来は閉ざされ、シワッ…シワッ…と老化していく悲しい映像が、スローモーションで脳内再生されます。


昔、コンビニのベテラン店員さんに言われたことがあるんですよ。


「おにぎりのフィルムはね、ゆっくり剥がすと成功率上がります」


って。

……それもう完全に爆弾処理班の助言じゃないですか。


「赤のコードを切るか? 青か?……いや待て、②から行けば海苔は助かるが、手はベタつく!?」


昼飯を食べるだけの庶民に課せられた試練としては、難易度が高すぎる。



しかも最近のコンビニは、おにぎりの定義を破壊してくる。

季節限定・地域限定と称して、


「北海道産バター醤油コーンおにぎり」


とか出してくる。

もうおにぎりじゃないよそれ。完全にパン派の領地に侵攻してきた戦車だよ。



でもね、そんな新作が並んでいても、結局わかってるんです。

私の胃袋が求めているのは、永遠の二強――


「鮭」



「ツナマヨ」。


人類が宇宙に進出しようと、AIが小説を書く時代になろうと、胃袋は縄文時代からツナマヨの支配下にある。



だから今日も、私は昼休みにコンビニへ。

ツナマヨを手に取り、レジの前で深呼吸する。


『頼む…今日こそ…今日こそは完全パリパリの海苔で食べさせてくれ…!』


そう、これはただのおにぎりではない。

これは私と自分の手さばきの限界を賭けた国家試験なのだ。

もし、お時間あれば、こちらの作品も読んでみてください。

よろしくお願いいたします。


【エッセイ】 お仕事 大~好き、にっぽん人。  しごとて楽しいの?

https://ncode.syosetu.com/n1948kv/


【エッセイ】 小説投稿について、読まれない? どうしたら?

https://ncode.syosetu.com/n0406kv/


感想など頂ける、ありがたいです。

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― 新着の感想 ―
難易度が高いフードのおにぎりには、毎回悩んでいます おにぎりを『試験』と考えられるなんて、なんとも質の高い脳細胞をお持ちです
2025/08/07 10:19 甘口激辛カレーうどん
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