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異世界ライフはままならない  作者: Yutooon
第一章 おお あまぎ しょう! しんでしまうとは つごうがいい!
9/19

08 初邂逅

騙されたな!


実はこの作品はtsモノだったのだ!!!

「コレ闘気纏ってんのか?」


現在、俺はどうやら既に闘気が使える状態らしい。


そこで今は闘気を一部に集中させる特訓を行っている。


だが、俺は力を一部に集めるやり方なんて普通に分からない。


そこら辺の木とか殴って見るものの、さっきまでの殴る感覚と変わらない。


それとももう既に使えてるのか?





…時間の無駄だな。


やっぱり誰かから教えてもらう方が速いと思う。このまま特訓しても意味がなさそうだ。


ということで、早く人里を見つけよう。


幸い、闘気を使用した気配察知で魔物の位置は分かるので、避けながら進んでいく。


っていうか闘気で目は強化出来るのに別の場所には使えないのはなんでだよ。おかしいじゃん。


闘気じゃない可能性ってのもあるのか?あり得なくは無さそうだが…。


そんなことを考えながら、俺は森を進んでいく。


すると俺はとんでもない強さの闘気(?)を発見した。


なんだあれ…。


俺がこの森で見た中でダントツで大きいぞ!?


うわ~近づきたくね〜、絶対強いやつじゃ〜ん。


その時、俺は違和感に気付く。


ん?あの闘気(?)どんどん減ってね?



うん。やはり見間違いではなく、ちょっとずつではあるが減っていっている。


もしかして…


…もしかして、闘気を使用しているのでは!?


よし!見に行こう!


危険だが、背に腹は代えられないからな!


俺も使えるようになりたいし!


俺は人間だったらいいな〜と思いつつ、先を急ぐ。



しばらくすると開けた場所に出た。




そして、そこには…






デカい岩の塊









()()()()()





…おぉ。


うおぉぉぉぉぉお!


人だ!人がいるぞ!なんてこった!




よく見ると岩の塊が動いている。なるほど!ゴーレムってやつか!



これはアレだ!メインヒロインとの初邂逅の場面だ!


これは早く助けないと!


え?なんで分かるのかって?


そりゃもちろん、進◯ゼミで習ったからな!




俺は勢いよく木陰から飛び出し、ゴーレムに向かって走り出す。



「ー!?ーーーーーーー!ーーーーーーー!」



突然の俺の登場に両方の動きが止まる。


しかし、俺は止まらずにゴーレムの懐に飛び込む。



くらえ必殺!ライズたんパーンチ!!



100%の力で放った一撃は勿論ゴーレムのボディを抉り取って風穴を開けた。


どうだ!俺の本気の一撃は!


ふはははは!


そうしていると、俺は肩を叩かれる。



「ーーーーー!?ーーー?」



そうだ!イベント中だった!


俺が勢いよく振り返るとそこには、




白銀の鎧を身にまとった、




金髪碧眼の、



()()()()がいた。


…イケメンがいた。



俺は膝から崩れ落ち、2度目の絶望を味わった。


驚いたように近づいてくるイケメン君は誰から見ても主人公だった。


なんてこった…


なんてこった!


「コッチがヒロインじゃねェか!!!」


嗚呼、あの世もこの世もどこの世も無情なものである。

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