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ホロ学園  作者: ホロ学園Project
6/8

第六話 巡り合う運命

____休日の朝...


來菜「んん...?え、もうこんな時間!?」


來菜「みこち〜!起きて!ショッピングモールに行くって話ししたじゃん!」


どうやら私達は寝坊してしまった様だ。


みこち「ん...、今度でいい...」


來菜「駄目!ほら早くきがえて!食堂へ行くよ!」


みこち「にぇ〜...」


ー食堂ー


食堂へ向かうと、そこにはすいせい先生がいた。


すいせい先生「遅いぞ、早く飯選べ」


みこち「え!?なんですいせい先生がここに?」


すいせい先生「今日は私の当番なんだ、仕方ないだろ!」


休日の食堂担当はすいせい先生だったらしい。


みこち(やっぱりあのネックレス...)


と、何か思うところがある様だ。


すいせい先生「いいから早く飯選んでこい!」


ー選んだ後、食事中ー


來菜「そう言えばさ、みこち、この学校に都市伝説あるの知ってる〜?」


みこち「何それ怖いって!」


すいせい先生「・・・・・」


來菜「例えば夜中の学校に何かが出るとか...」


みこち「怖いって!」


本当に怖いのかな、と思ってしまった私であった。


そんな会話をしていると、


桜凪「すいせい先生!」


すいせい先生「お〜えっとお前は・・・」


桜凪「私、桜凪おうなぎっていいます」


食堂に突然現れた女性は"桜凪"と言うらしい。


すいせい先生「おお、そうか。それで何の用だ?」


桜凪「すいせい先生どうして列車の免許取ろうとしたんですか?」


すいせい先生「かなり突然だな...」


少し困惑するすいせい先生。その後、列車の免許を取った理由を語り出した。


すいせい先生「まぁ、幼い時の話だが、昔ダンボールで列車作って遊んでてな...。それで運転手に憧れて今に至る訳だ」


來菜(そんな事があったんだ...)


もっと運転を安定させたら乗客だって増えるのに。


桜凪「へぇ〜、遊んだって兄弟とかと?ってかすいせい先生って兄弟とか姉妹っているんですか?」


すいせい先生「すまない、それは答えられない」


桜凪「そ、そうですか...」


少しがっかりした様子の桜凪。

しかし、來菜にとっては絶好のチャンスであった。


來菜「そういえばさ!みこちのお姉ちゃんってどんな人だったの?」 


ここぞと言うタイミングで、みこちの姉の話を振った。


みこち「なんかすいせい先生と似た感じの...」


來菜(いいよ!そのまま思い出して!)


みこち「まいっか!それより早くショピングモールいこー!」


後もう少しと言う所でみこちは考えるのをやめてしまった。


來菜「そうだね!」


そのうち思い出すだろう、そう思ってこの会話を終了した。


來菜「ご馳走様でした!」


來菜「行こ!みこち!」


みこち「分かった!」


こうして、私達はショッピングモールへと足を運んだ。


ーショッピングモール内ー


來菜「うわぁぁ広い!」


みこち「にぇぇぇ!!!!」


2人とも大興奮であった。


來菜「まずは何買いにいく?」


と、みこに尋ねる私。


みこち「帽子買うにぇ!」


ー帽子屋ー


みこち「これ!これ可愛いにぇ!」


來菜「どれどれ...わぁ!これめっっちゃ可愛い!」


みこち結構センスあるな、、、。


みこち「なんか...中学生の仲良かった友達に誕生日プレゼントを選んだ時を思い出すにぇ」


來菜「へぇ〜、何プレゼントしたの?」


みこち「猫の白いぬいぐるみで、首に縄巻いてて頭に人魂みたいなマークがついてるやつ!」


來菜(狛犬的な感じのぬいぐるみなのかな)


來菜「へぇ〜そーなんだ!あっ!そういやさ、3月22日ってすいせい先生誕生日だったらしいよ」


みこち(みこのお姉ちゃんの誕生日と一緒...)


來菜(気付け!気付け!)


と、心の中で必死になる私。


みこち「ま、いっか!」


來菜(良くない!)


みこち「次、加湿器見に行くにぇ!」


相変わらずみこちはマイペースだった。


ー電気屋ー


來菜「うわぁぁ!最近の加湿器って凄いんだね」


みこち「えぇ〜、でも全然効果ないよ!」


來菜「そんなことないよ!ちょっと水入れるのが面倒くさいくらいで」


みこち「まぁみこのは水入れなくてもいい高級タイプだからにぇ!」


と、ドヤ顔で解説するみこち。


來菜「えぇ〜、嘘だー!」


流石の私もそんな加湿器はない、と思った。


みこち「嘘じゃないよ!」


みこち「何なら店員さんに聞いて見るにぇ!今みこの加湿器の写真持ってるし!」


と、なにやら店員さんを呼ぶみこち。


みこち「店員さーん、これって水入れなくてもいいタイプですよにぇ!」


店員「はい、あっ...。あ~...これはこのタンクに水を入れなきゃダメですね。と言うかそもそもどの加湿器にも水は入れなきゃダメでs」


みこち「にぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!??」


みこちはとても大きい衝撃を受けたみたいだ。


來菜「すいませんでした!ホラいくよみこち!」


みこち「にぇぇぇ!」


來菜「みこち!」


そうして私達は電気屋を去った。


ー文房具屋ー


來菜「みてこのペン可愛いよ!」


みこち「にぇ...にぇ...加湿器にぇ...」


みこちはまだ加湿器ショックが抜けていないらしい。


來菜「ホラ!これ買って上げるから元気だして!」


みこち「いいの?ありがとうにぇ!」


取り敢えず物で釣って落ち着かせた。


來菜「疲れたしそろそろ帰ろっか」


ー良仲駅ー


波乱万丈な買い物が終わり、私達はホロ学園へ帰ろうとしていた。


放送「ただ今2番線すいせい列車が参ります」


來菜「すいせい先生機嫌悪そうだね」


みこち「にぇ」


ーすいせい列車車内ー


來菜「きききききょょょううううのののかいいいものたのしかっったねねね」


みこち「そそそそうううにぇぇぇ」


みこち「むむむかしししお姉ちゃんんんんと買い物にききききたときききをおもいだしたにぇぇぇ」


みこち「あののののととときききのののお姉ちちゃゃゃんやさししししかったにぇ」


異常な程揺れるすいせい列車だったが、急に揺れが収まった。


來菜「あれ、すいせい先生、機嫌が良くなったのかな」


來菜(そうかみこちがお姉ちゃんの話をしたからか)


どうして会話が聞こえるんだろうな、と言う疑問はあるけど取り敢えずは無視しておこう。


ー食堂ー


すいせい先生「お前ら、ショッピングモールいったんだってな」


みこち「楽しかったにぇ!」


來菜「楽しかったです!」


すいせい先生は私達がショッピングモールに行った事を既に知っていた様だ。


みこち「じゃ、先にみこは部屋にもどってるにぇ!」


來菜「私は後で行く〜」


そうして、みこを先に部屋へと戻した。

食堂は、私とすいせい先生だけしか残っていなかった。


すいせい先生「戻ったか」


來菜「はい」


すいせい先生「どうだった?」


來菜「楽しかったです!」


すいせい先生「それはさっき聞いた!」


來菜「?」


すいせい先生「いやだからその...」


すいせい先生「...みこちは寂しがってなかったか?」


來菜「あっそういうことですね」


來菜「多分恥ずかしいから言わないだけで寂しがってますよ」


すいせい先生「そうか」


安堵のため息は吐くすいせい先生。


來菜「すいせい先生!私も昔のみこちの写真見てみたいです!」


と、私はすいせい先生にお願いした。


すいせい先生「昔のみこちの?...分かった」


数分後。


すいせい先生「これが昔のみこちだ」


來菜(常にみこちの写真を持ってるって相当すいせい先生も寂しかったんだろうな...)


すいせい先生「昔のみこちはな...」


そうして、すいせい先生は幼少期のみこの話をし始めた。


ー40分後ー


すいせい先生「これが幼稚園に入るまでのみこちだ」  


來菜「そんなにみこちのことを語れるなら言えばいいじゃないですか!」


と、すいせい先生に問いた。


すいせい先生「でも、言うの恥ずかしいし...」


と、その時…


みこち「忘れ物だにぇ!」


みこが忘れ物を取りに帰って来た。


すいせい先生「\(^o^)/」


みこち「えっと...あったにぇ!ん?これみこの幼い時の写真...」


みこち「あ、すいせい先生だにぇ」


すいせい先生「・・・・・」


みこち「ん...?あっ!もしかしてすいせい先生ってみこの...」


來菜(そう!いいよ!みこち!)


みこち「ストーカーだったにぇか!?」


來菜「どー考えても違うだろ!」


みこち「にぇ?」


このままでは埒が明かない、と考えた私はすいせい先生について話そうとした、


來菜「だから、すいせい先生はみこちの...!あー!!もう!すいせい先生早く言ってください!すいせい先生が言わないなら私言います!」


すいせい先生「え...でも」


來菜「早く!!」


あのすいせい先生が後退りする程に私は迫真迫った顔だった様だ。


すいせい先生「みこち私はお前の...」


すいせい先生「......お前の.........姉だ.........」


暫し、沈黙が走る。


みこち「にぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?!?!?!?」


すいせい先生「...み、みこちぃー!」


そう言って、すいせい先生はみこちを抱きしめた。


みこち「お、お姉ちゃん...」


未だに信じられない、とみこは思った。


みこち「でも、確かにこのまな板具合...」


すいせい先生「……(ギュウウウウウウウウウウウウウウ)」


みこち「いたいにぇ!はなすにぇ!」


と、痛がるみこであったがその顔は涙と笑顔で溢れていた。


來菜(みこち痛がってるけど凄く喜んでるし

すいせい先生も怒ってるけど嬉しいんだろうな...)


すいせい先生「会いたかったよ!」


みこち「お姉ちゃん...」


こうして、2人の姉妹は再び再開した。


來菜「よかった(泣)」


ー生徒会室ー


生徒会室にて、


桜凪「えぇ、あの反応的にすいせい先生はみこの姉です」


そら会長「ありがと」 


桜凪「お褒めに預かり恐縮です」


そら会長「そういえば、例の権力者が

すいせい先生を解雇しようとしてると潜入調査員から連絡があったわ」


かなたん副会長兼会計「!?」


そら会長「念の為、射撃部はいつでも出動できるようしといてね?」


ししろん「御意」


続く



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