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ホロ学園  作者: ホロ学園Project
5/8

第五話 起承転転結

____朝


目覚ましの音で私とみこちは起きた。


來菜「ん〜...?あぁ、朝か...」


來菜「みこち起きて〜!」


と、憂鬱になりながらも彼女を起こす。


みこち「ん〜?あぁ、くーちゃんにゃっはろー...」


そんな感じに私に挨拶をするみこち。


來菜「おはよ〜、それじゃ食堂に行くから早く着替えて!」


みこち「分かったにぇ〜」


こうして、私達は食堂へ向かった。


ー食堂ー


食堂に着き、2人は目の前に並んだ数々の食材を見つめていた。


來菜「わぁ、朝ごはん美味しそう!」


みこち「...眠い」


來菜「私はこの焼き魚にしようかな!」


みこち「眠い...、みこもそれにするにぇ...」


2人は各々が好きな食材を取り皿に入れた。


來菜「わぁ、この魚めちゃ美味しい!」


と、料理を絶賛する私。


來菜「そうだ、後で料理人さんにレシピ教えてもらおう!」


みこち「え!くーちゃんって料理出来るんだ!」


來菜「うん 料理好きなんだ私!」


みこち「今度食べてみたい!」


是非食べさせてあげたいな、と私は思った。


ー教室ー


朝の教室にて。


ミオ先生「皆さん、おはみょーん!」


クラス一同「おはみょーございます!」


來菜(今更だけどおはみょーんってなんなんだろ...?)


そんな事を考えていると、部活動紹介が始まった。


ミオ先生「今日は部活動紹介ビデオがあるのでそれを見ましょう!」


來菜「へぇ〜、部活動紹介ね〜」


ミオ先生「まずはタンバリンクラブから!」


來菜「タンバリンクラブ?音楽部ってこと?」


多分そうなんだろうな。しかし、


ビデオ「ヘイ!ヘヘイ!タンバリンクラブ!あいつの明るさサンシャイン!」


來菜「へ?」


ビデオ「ヘイ!ヘヘイ!タンバリンクラブ!」


來菜「なにこれ」


そのビデオは音楽部とは似つかぬ雰囲気を醸し出していた。そして、そんな部活動に入りたいと言う人も居た。


わため「楽しそう!わためタンバリンクラブに入る!」


來菜「!?」


來菜わためさん...マジか...


私は取り敢えずわためさんの健闘を祈った。


ミオ先生「それでは次は射撃部!」


ビデオ「射撃部ではその名のとおり射撃をしています!今から射撃をするので見てください!」


來菜「さっきの部活動よりはまともだ...よかった...」


ビデオ「バーン!」


來菜「へぇ〜、結構本格的だな...」


そんな風に感心しているとビデオの中の人がとんでもない発言をして来た。


ビデオ「今は実銃でやりましたがエアガンでもやってます!ぜひ来てください!」


來菜「実銃!?え?そりゃ本格的すぎだわ!」


ビデオ「他にもミニガンやロケランの射撃もしてます!なお戦車の免許持っている方は大歓迎です!」


來菜「えぇ...」


なんだかこの学園にはまともな部活動はないのかな、と思ってしまう程であった。


ミオ先生「では次にバスケ部の...」


こうして、次々と部活動紹介が行われていった。


ー15分後ー


ミオ先生「最後に料理部の紹介です」


來菜「!」


料理部と聞いて、私は胸が高まった。


ビデオ「料理部ではクッキーなどを作ってるでこざる!みんな来るでござる!」


來菜「絶対に料理部に入ろう!」


そう決意し、本来なら数日後に提出するはずの仮入部届けを部活動紹介終了後に提出し、誰よりも早く仮入部をする事になった。


ー家庭科室ー

來菜「す、すいません、自分料理部には、入りたいんですけど…!」


全力ダッシュをしたせいで息がとても荒かった。


いろは先生「えっと、仮入部?仮入部届けはまだでござるが...」


來菜「そこを何とかお願いします!私、どうしてもいち早く料理部に入りたいんです!!!」


いろは先生(凄いやる気でござる...。まぁ、ちょっと早いけど仮入部届け受理しちゃいますか)


いろは先生「分かったでござる。それじゃあよろしくでござる!」


と、いろは先生は私の仮入部届けを受理してくれた。


來菜「はい!よろしくお願いします!」


いろは先生「それで、早速だけど何か作りたい料理とかお菓子あるでござるか?」


來菜「じゃあ、クッキーを作ってみたいです!」


私は、いろは先生に何を作りたいかと言われて瞬時にクッキーと言った。


いろは先生「分かったでござる!」


ー数分後ー


いろは先生「...あとは焼き上がるのを待つだけでござる!」


もうすぐでクッキーが完成しそうだった。

そんな事を考えていると、


いろは先生「そう言えば、君の名前はなんでござるか?」


と、いろは先生が私の名前を尋ねた。


來菜「私は來菜っていいます!」


いろは先生「そうなんだね!素敵な名前でござる!」


名前を褒めて貰えて少し照れた私だった。


いろは先生「...來菜ちゃんを見ていると、風真がこの学校でひたすら料理をしていた時の事を思い出すでござるなぁ〜」


來菜「あ、いろは先生ってここの卒業生だったんですね!」


そんな会話をしていると、オーブンからチーンと言う音が鳴り、クッキーが焼けた。


いろは先生「よし、焼けたでござる!」


その後、私といろは先生は手作りクッキーを食べた。


ー数分後ー


來菜「じゃあ、いろは先生さようなら!」


いろは先生「またでござる〜」


こうして、私は家庭科室を去った。


來菜「よし、結構自信作のクッキーが作れた!このクッキー、是非ともみこちに食べて欲しいな!」


そんな事を考えながら食堂へ向かう。


ー食堂ー


食堂へ行くと、みこちが居た。


來菜「あれ!みこちどうしたの?」


みこち「すいせい先生に怒られちゃって食堂のおばちゃんに愚痴ってたの...」


來菜(まぁ、こういう時って大体みこちに非があるから理由は聞かないでおこう...)


ちょうどよかったので先程作ったクッキーをみこちに渡した。


來菜「じゃあ、これ食べて元気出しなよ!」


みこち「これは...」


來菜「さっき料理部で作ってきたクッキーだよ!」


みこち「おぉ、ありがとう!」


そう言って、みこはクッキーを食べた。


みこち「おいしいにぇ!」


そんなクッキーを頬張っているみこの背後に気配が...。


すいせい先生「おい、反省してるか?」


みこち「あっ、すいせい先生!?もっ、もちろん反省してるよ!」


すいせい先生「そうか、じゃあもうまな板星人なんていうなよ?」


來菜「そんなこと言ったんだ」


みこちから喧嘩売ったんだからこれは完全にみこちが悪いよね、と思った。


みこち「にしても來菜はお姉ちゃんみたいだにぇ!」


來菜「ちょ、みこちったら...お姉ちゃんだなんて言われたら照れるでしょ...」


みこち「実は昔もみこには星なんとかっていうお姉ちゃんが居たらしいにぇ...?名前にゃんだっけー」


すいせい先生「星街だろ」


來菜「え?」


みこち「にぇ?」


すいせい先生「何でも無い!」


すいせい先生は意味深な言葉を残して食堂を去った。


ー職員室ー


私は、先程の食堂での発言が気になり、職員室にいるすいせい先生に直接聞いてみた。


來菜「あの〜、すいせい先生ってみこちのお姉さんですよね」


すいせい先生「やはり気付かれてたか...」


と、すいせい先生は天を仰ぐ。


すいせい先生「頼む!この事はみこには黙っててくれ!」


いつもはあんなに強気なすいせい先生のこんな一面を見れて何だか少しだけ面白かった。


來菜「いいですけどこの事は私ではなく先生からみこちに話してくださいね!」


すいせい先生「あぁ...そうだな...」


防犯カメラ「ジー」


2人は気付いていないが、そんな会話をする2人を監視する者が居た...


ー生徒会室モニタールームー


フブキ書記「なるほどすいせい先生はみこさんの姉とメモメモ」


そら会長「くーみこてぇてぇ計画は順調ね」


かなた副会長兼会計「巨乳になりたぁぁい!」


ししろん(射撃部長と生徒会庶務してると忙しいなやっぱ)


ー寮の部屋ー


みこは1人で寮に戻り、昔のアルバムを持ってきた。


みこち「みこのお姉ちゃんの写真...あ、あったにぇ!」

 

みこち「このお姉ちゃんがしてるネックレス懐かしいにぇ!確か、みこ手作りの世界に一つしかにゃい...」


そしてみこは気付いてしまっまた。


みこち「あれ...そう言えば、すいせい先生のあのネックレス...」


みこち「なんか、みこのお姉ちゃんも胸がまな板だったような...」


続く

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