第八十一話 宴
今回は短いです。
俺達が呼ばれて会場に入った時には、
既に宴は始まっていた。
皆拍手で迎えてくれたが、
顔色が悪い者が一人いた。
そう、シイの父親だった。
俺はラスティ、ベル、ルースと離れて、
シイだけ連れて、
青ざめている父親の元へ行く。
「こんばんわ」
「は、はい…」
「そんなに怯えないで下さい。あなたに対してどうこうするつもりはないので。ましてあなたはシイの父親でしょ?もっとこう、シイの事を誇りに思って下さいよ」
「も、申し訳ありませんでした、シイ、お前も一言いってくれれば…いや、すまなかった」
「じゃ私はこれで、シイはちゃんとお別れしてきなさい」
俺はラスティ達と合流して、
王都の権力者達の相手をする。
みなおめでとうだとか、
いろいろ言ってくれたが、
なんか薄っぺらい言葉にしか思えなかった。
中には娘と結婚して欲しいとか言われたけれど、
これがマミちゃんの言っていた、
「地位に惚れられる」と言う事なのだろう。
ルースはと言えば、
周りを気にせず料理をご堪能している。
俺を取り囲む君たち。
君たちはルース様に取り入った方が良いぞ。
ふとラスティとベルを見ると、
料理を遠慮がちにちまちま食べていた。
王城の料理、宮廷料理なのかな?
そんなもの食べる機会なんてなかなかないぞ。
「ラスティ、お行儀良くたくさん食べなさいね」
「はい、ありがとうございます」
「ベルもね」
そこへマミちゃんが会場にやってきた。
「サクラよ、楽しんでおるか?」
「はい、この度はこのような宴の場を設けて頂き、まことにありがとうございます。」
「ふっお前もたくさん食べていけ。ここは食い物は美味いからな」
「これはこれはマミ様、見目麗しゅうございます…」
早速おっさんがマミちゃんに取り入ろうとやってきた。
うざいわ。
でもマミちゃんが来た事で、
俺の周りに人は居なくなった。
俺も料理を楽しむとしよう。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
ラスティが行儀良く3つ目のテーブルの料理を平らげようとしてる頃、
やっと解放されたマミちゃんが近寄ってきた。
「ふぅ、どうじゃ?うまいか?」
いつもの調子になっている。
俺は小声で言う。
「いつもの調子になってますよ」
「もぅいい。それよりまた明日ギルドに来い」
「はい、時間は13時でいいですね?」
「うむ、わしは失礼するよ」
「はい、失礼します」
「ダイサク」
シイが戻ってきた。
「お別れは済んだかい?、シイもたくさん食べたら良いよ」
「はい」
それからしばらく宴は続き、
俺たちは料理を思いっきり堪能したのだった。
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白村
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