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トンネルを抜けたら異世界だった  作者: 白村
第二部 旅路編
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第七十二話 オリハルコンゲットだぜ!


いろいろあったがなんとか優勝した。

表彰式とかは無かったが、

貴重な鉱石と100万マネの賞金を貰った。


鉱石を鍛冶屋に持ち込んで見せたら、

スミス爺さんとフォルンが固まってしまった。


「どうしたんですか?」


「こ、これはオリハルコンでも、すげぇ純度が高いオリハルコンじゃ!」


「凄い、初めてみたわ」


「そうなんだ。まぁこれで日本刀を作って下さい。余るようなら、余りを短剣とかにしてくれると嬉しいです」


二人はまだ鉱石を見て固まっている


「あ、ちゃんと費用は払いますからね、安心して下さいね」


って聞いてねーな。


「俺達は明日発ちますので、朝よりますねー」


と言って宿に戻った。

食事を済ませ、部屋に戻ると、

どっと疲れが押し寄せてきた。


「今日は疲れたぁ」


「ダイサクやられたかと思って凄く心配したんだから」


「ベルもびっくりした」


「だってルースが遅かったんだもんさぁ、でもごめんね、俺は二人を置いて死んだりしないからさ。それにルースはおれ達の守護魔獣だぞ。俺達は死なないよ。だろ?ルース」


「ふん、そうだにゃ、魔力が食えなくなるのは困るからにゃ」


「だそうだ」


「ふふふ、なら良いけど、でも凄く怖かった」


「でも、念話が全くなかったのはどういう訳だ?」


「それは私が異空間にいたからにゃ。そもそも念話は私がいにゃいと出来ないにゃ。まぁ異空間にいた訳はそのうち話すにゃ」


「異空間?!それってフォルンがそこに監禁されてたのか?」


「違うにゃ。そのうち話すが、今は無理にゃ」


「そうか、分かったよ」


なんだか今日のルースは意味深だな。

まぁ問い詰めるのはやめておこう。

なにか事情があったのだろう。


「じゃぁみんな、おやすみぃ」


「「おやすみ」」


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


朝目が覚めた。


ここ数日で見慣れた天井。


今日で引き上げて、

いよいよ王都入りか。


なんだか短い旅だったはずなのに、

やけにいろいろあった気がする。


冒険者になって、

盗賊団を収めて、

闘技会出て。


「濃いなぁ」


「ぷっ」


「うふふふ」


「あ、聞いてたな?ふふふ」


「大ちゃんおはよう」

「おはようダイサク」


「あぁおはよう」


ルースも起きた。

床にトンと降りて人らしい仕草で欠伸と伸びをしている。

だいぶ猫から離れたな。


昨日はどうなるかと思ったが、

まぁルースの活躍で助かった。


「さぁ出発の準備しよう」


「うん」

「はい」


俺達は荷物をまとめて、

それから朝飯を食べようと食堂に入った。


「あ、ダイサクさん皆さんおはようございます」


既にマティスがテーブルに座って、

俺達を待っていた。


こいつも影が薄いが、

いちおここまで一緒に来た仲間だな。

まぁ王都でお別れなんだがね。


「やぁマティおはよう」


「ダイサクさん、今なんて言いました?」


「ん?おはようだけど」


「いや、その前に僕の名前言いましたよね?」


「ん、あぁ、ちょいと略したが、ダメか?」


「いやいや!とんでもないです、嬉しいですよ、やっと仲良くなれそうな気がします」


「うふふ、マティよろしくね」

「マティよろしくなの」

「ふんっなんでもおにゃじにゃ」


「はい!よろしくお願いします。」


そこへ宿の女将テルさんが声を掛けてきた。


「皆さんお揃いですね」


「急に宿泊を延長してすいませんでした」


「いえ、とんでもないです。それより闘技会のお話聞きました。優勝おめでとうございます」


「もうご存じなんですね、お恥ずかしい限りです」


「サクラ様はお強いお方だったんですね、驚きました。今日の朝食はお祝いとして、豪華にしましたので、どうぞ食べていってくださいね」


「分かりました、ありがとうございます。ご馳走様になりますね」


「とても伯爵様のお言葉とは思えませんね、ふふふ」


普段、俺は朝食を摂らないのだけど、、

せっかくだから、たまには食うかな。


女将が言ったように今日の朝食は豪華だった。

朝からけっこうな食事だ。


日本では朝食と言えば、

納豆やトーストなど、

いわゆるブレックファースト的な物を想像するが、この世界にはそういう、

「朝食ならコレ!」という文化はない。

朝からでも脂っこい物など、

好みで何でもありだ。


よく朝からだと内蔵がビックリするとか言ってる人がいるが、

それは先入観に過ぎない。

何故なら寝てる間も内蔵はフル活動してるからだ。

夕飯にがっつり食べる日本人の場合は特に、寝てる間も内蔵は大忙しなのだ。


そんな訳で、

朝から何を食っても内蔵がビックリする事はない。

気の持ちようなのである。


余るほどの豪華な料理に、

マティは大喜びだったが、

朝からラスティの胃袋を満足させられたのは良かった。

結局余す事なく、ラスティが全部平らげた。

俺の嫁ながら恐るべしラスティだ。


食事のあと、テルさんに挨拶し、宿賃を払いチェックアウトを済まし、そのまま鍛冶屋のスミス爺さんの店に向かう。


ん?なんだかまた店が騒がしい。


あの店はいつでも騒がしいな。


人だかりの後ろから、

声を上げる。


「すいません、ちょっと通してもらえますか?お店に用事があるのですが」


一斉に人だかりが振り向く。


「おおー!ダイサクさんだ!」

「ほんとだ!ダイサクさん!優勝おめでとう!」

「見てたぜ!あんたすげーな!」

「結婚してーー!」

「すげー美人連れてるな!流石だぜ!」


などと

店先で大騒ぎが起こった。


「な、な、な、何ですか?!」


「俺も魔剣が欲しくて来たんだ!あれ魔剣なんだろ?!俺にも売ってくれって言ってくれよ」


「いや、アレは…」


「待て待て、俺が先だ!俺に魔剣を!」


「だからアレは…」


タジタジだ。

どうしたら良いんだ。


と、その時、


「だまらっしゃい!!!」


物凄い怒鳴り声が店から響いた。


一同静まり返る。


「わしの打つ剣は魔剣なぞではないわい!散れ!雑魚ども!誰が貴様達なんぞに売るか!」


声の主はスミス爺さんだった。


「なんだとこの爺い。下手に出てりゃつけ上がりやがって」


まずい。

マジックドーピング発動!


俺は人垣をジャンプして、

スミス爺さんの前に着地した。

低く構えて刀の塚に手を当てて、

絡んできた男を睨む。


「ここは俺の大事な人の店だ。これ以上騒ぐなら俺が相手になるぞ」


静かに凄んで見せる。


「あ、いや、あんたを敵に回す気はないんだ、すまねー、さ、さいなら」

「やべー」

「ごめんなさいー」


などと言って、人垣は解散していった。


「ふぅ」


それにしても、

闘技会で優勝すると、スポンサーに客が殺到するんだな。

確かに良い宣伝ではある。


「こりゃぁしばらくは面倒だわい」


「なんかすいません」


「ダイサクさんが謝る事ないよ。それより助けてくれて、凄く感謝してるんだ。ありがとう」


「いや、それは俺の為でもあるから、気にしなくて良いですよ。それより昨日渡した鉱石、あれで良い刀を打って下さい。よろしくお願いします。」


「うん!任せてよ、あんな希少な鉱石を貰ったんだ、良い物を打たなきゃ鍛冶屋の恥ってもんだ」


フォルンは言いながら力拳を作るようなポーズをとる。


「俺達はこれから王都に行きます。多分3週間くらいで戻ると思います。それまでに出来てなくても待ちますので、よろしくお願いしますね」


「うん、分かったよ。出来上がりを楽しみにしといて」


「では、また」


「またね」

「さよならなの」

「ふん」

「失礼します」


俺達はそれぞれに別れを告げ、愛車に乗り込みロマーシアを後にした。







マティスは影が薄くて、

作者の私も存在を忘れてる時があります。

ごめんなマティ。





【読者の皆さま】


いつも読んでいただきありがとうございます。



小心者の私に、


↓ の★★★★★を押して勇気を下さい。


よろしくお願いします!




白村しらむら


↓ 作品一覧はこちら ↓

https://mypage.syosetu.com/1555046/


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