僕たちの鉛筆の世界。
こないだ、妹が死にました。肺がんです。
僕たちの鉛筆の世界。
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鈍色の世界が広がる世界で、人は生きている。
質問があります。この答えによっては以下を読む必要はなくなります。
「生きているのが面倒と思ったことはありますか?」
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「いいえ:No」・・・・・・の場合はこの物語は終了します。以下は読まないで下さい。
「はい:Yes」・・・・・・・の場合は以下の物語を読んでください。
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私は今を不満に思って生きています。
毎日が退屈で退屈で何か起きれば良いのにといつもそう願いながら生きています。
台風が来ても、地震が来ても、コロナが来ても、誰かが死んで誰かが儲かる世界なんだなと思います。
私は借金があります。親が残した借金を、私がそれを否定しなかったから、相続という形で私にそれがのしかかってきました。
親が死ぬということで相続された借金を否定しないと借金になってしまうなんて私は知りませんでした。
なんで私を苦しめ続けた親の借金を私が背負わなければならないのでしょう。知らなかったんです。相続破棄なんて言葉を。
でも、知らなかったから私は借金を背負わなければならなくなりました。
役所にも弁護士にも相談してみました。お金がかかりました。でも、結局は親の借金を子供が返すのが当たり前であって。
なんで、子供の貴方がそれを知らなかったんですか? と、言われてしまいました。
縁を断ちました。実の父親なのかは知りません。
二度と会いたくもなかったし、二度と関わりあいたくなかったのです。
それなのに、なぜそれを知らなかったんですか? と、言われても、困ります。
思い出したくない過去が人にはあると思います。それを「なぜ?」と平然に言う人が正義の味方を政府の味方をしています。
とても、とても、気持ち悪いのです。
……数年が経ちました。
借金を返し終えました。利息分を支払うのがやっとから、普通に借金を返済するまでに時間がかかりました。
二千万円の借金が零になったときに、私はようやく解放されたと同時に色々と切り詰めてきた自分を振り返りました。
私は結婚していません。
齢にして55歳です。
親兄弟は居ません。
親戚もいません。
そして、今弁護士達が私に過去の借金に対して払いすぎていた分が返ってきますよと嘯きます。
いえ、恐らく帰ってくるのでしょう。お金は。
私は父親に性的な虐待をされていました。今では思い出なのですが、それでも辛い思い出です。
そんな親の借金を支払って、私は自分が女性だということも忘れて働いて、借金が無くなったのに、何をして良いかも、どうすればいいのでしょうか?
生きているのが辛いです。価値観が合わないんです。
何が悲しいのか、何が辛いのか、何が楽しいのかが……まったくわからないのです。
知り合いが離婚しました。子供もいます。いい年齢です。
離婚して、旦那と別れて、「せいせいした」と。彼女は言ってました。
全く、理解できません。
理解できないのですが、周りが良くやったとか、凄いとか決断力がとか色々と彼女を褒めたたえていました。
私は普通に
生きているのが辛くなりました。
世界が何か変わってくれたらいいなと、今でも思っています。